企業ショールームでの主な仕事内容
製造業の宣伝広報部門、さらにブランドも束ねるような部門での仕事についてです。基本的には製造業のショールームと言えば商品やソリューションだけを訴求することがポイントになっていますが私の場合はそれにとどまらず、企業としての考え方、経営理念や社会貢献活動、企業市民としての活動についても訴求する活動を行っていました。もちろんのことながら、正社員から契約社員、派遣社員、アルバイトまで様々な職能の方々が集まり目標を統一して仕事を行うと言うことが1番のポイントになります。
私自身はこのような仕事の中で現場の運営を束ねる仕事をしており、人材の登用から教育、どのようにビジネスやVIP、一般の方々に訴求をすれば良いかと言う現場のストーリー作りを行っていました。もちろんのことながら自部門だけではどうしようもないこともあり、社内外で様々な方々と交流をしながら仕事を進めることが非常に楽しかったといえます。もちろん難しい部分も孕みつつですが。
企業ショールームならではのやりがい
まずは、自分たちの企業の考え方や商品、経営理念、ブランドなどをコンシューマーだけではなく企業の方々に幅広く伝えることができる、これほどやりがいのあるものはないと思いました。少し甘い考え方をすればプロフィットセンターではなくコストセンターと言うこともあり、売り上げがないので必要以上の義務感に駆られて仕事をする必要がないと言うのも良かったのかもしれません。
さらに、私自身の1番のストロングポイントがヒューマンコミニケーションだったので人材の登用から教育、現場の運用に至る部分まで非常に自分自身のスキルを生かすことができたと考えています。それだけに自分自身の差配でこれだけ様々な事を動かすことができると言う楽しみが1番でした。もちろん、様々な方々が集まることもあって人間対人間のトラブルは常に起こっていましたがそれを解決することについてもまた自身のやりがいになっていたと思います。
企業ショールームのマイナスポイント
ヒューマンコミニケーションに自信がない方、人間関係を円滑にこなせない方については人間不信に陥ると言うポイントになるでしょう。私自身もヒューマンコミニケーションには自信があったつもりですが様々な方々との関係を構築していく中でどうしても後ろ向きになることもありました。逆にこのような後ろ向きな状態になったときにはお客様からのありがとう、素晴らしい会社だねと言われる言葉がプラスになって何とかやって来れたような気もします。だからこそこうしたプラスポイントをマイナスと相殺できないような形については非常にしんどいのではないかと思います。
そして、自分自身の思いをつき通そうとするがあまり、周囲とかけ離れてしまい孤立してしまうとなかなか信頼を取り戻したり、人間関係を取り戻すのは難しいこともあり非常に難しいといえます。
企業ショールームの仕事に活かせる経験・スキル・資格
ヒューマンコミニケーションに関しては特定のスキルや資格があるわけではありません。しかしながら製造業として必要なスキルとしては、何といってもプレゼンテーションスキルになると思います。ショールームにいる以上、決められたシナリオ以外でも臨機応変にコミニケーションをする必要があります。その大前提として最低限のコミニケーションスキルが重要になってきます。プレゼンテーションについては資格があるわけではありませんので自ら、様々な場面でプレゼンテーションの練習をするほかありません。また、勤める企業のソリューションによっては例えば、家電業界であれば、消費生活アドバイザー、様々な業界によって必要な資格も変わってくると思います。
企業ショールームの仕事に向いている人・向かない人
まず企業のショールームに向いている人ですが、冒頭から何度か記載している通り様々な人間関係をクリアしながら仕事を進めなければならないのでヒューマンコミニケーションが非常に重要になってくると思います。実際に人間付き合いが苦手な方は逆にこのような仕事は向かないのではないでしょうか。また、自分自身が勤める企業に対して誇りを持てる、または愛社精神を持っている方も重要になると思います。基本的にはこのような思いがなければ対外に対して正しく、そしてしっかりと伝えることができないからです。もちろん、製品やソリューションを学び続けることが重要になってきますので日々新たな知識を吸収し続ける心を持っていることも重要でしょう。新しいことが受け入れられないような方々には向いていないといえます。
企業ショールーム仕事でのキャリアパス
企業によってショールームの位置づけが大きく異なると思います。ですからキャリアパスとしては広報や宣伝、ブランド部門にいるのであれば、その職能でステップアップすることが重要になってくると思います。逆にショールームで働きたい場合には、自社の商品やソリューションがどのように企画されて販売されているのかをしっかり知った上で対応することが重要だと思います。商品企画やマーケティング、営業に携わっている方々が企業ショールームで働くことが大きな失敗をしないことの第一のポイントになるのではないかと思います。もちろん、すべての現場を経験することは難しいと思いますが現場の経験なしに突然ショールームで働く事はあまりお勧めできないと思います。自分自身の成長にもつながりません。
企業ショールーム業界の最近の動向
企業のショールームのあり方は最近大きく変わってきました。単に商品を並べているだけではなく、私が経験しているように企業としての考え方や経営理念、企業市民としての活動も全て訴えることがポイントになりつつあります。また商品や商材を販売していくための機能としては、単に陳列して説明するだけではなく体験型が重要になりつつあります。いわゆるものではなくことで様々な方々に訴えていく。それも提案型でコミニケーションを取りながらどのようなシーズがあるのかまでショールームのような現場で組み入れていくことが非常に大きなポイントになっていると思います。
ですから、過去はどうしてもコストセンターとして捉えるが気がしたが、それだけではなくどのように企業として、製造業としての方向性を決めていくかと言うお役立ちができる現場がこれからの企業ショールームの姿になってくると思います。
もちろん、業界によって、企業によって考え方が違うと思いますが単なる商品やソリューションの羅列ではなく体験型と言うキーワードは非常に重要なポイントになってくると思います。
企業ショールーム仕事を未経験で目指すには?
私がお勧めしたいのは、最初にショールーム職能につかないことだと思います。営業や商品企画、マーケティングといった他の仕事を経験してから、要するに様々な現場を経験してから来なければなかなか務まらないと言えるからです。
どうしても、様々な企業としての知識が必要になってきますので、突然ショールームに入ってきてもどのように振る舞って良いかがわからなくて失敗してしまいます。可能な限りいくつかの職場を経験した後が好ましいと言えるでしょう。そして、可能な限り若い間に経験した方がなじみやすいのではないかと私は思っています。
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