テレホンオペレーターでの主な仕事内容
わたしがつとめたテレホンオペレーターは、老舗デパートのお中元ギフトを受注する、受付窓口のコールスタッフでした。過去にテレアポも経験したことがありますが、ハードルは低めだと思います。
入社後は、まず応募者全員で研修を受けました。講師となる社員の方がいて、テキストのような冊子をいただきます。わたしの会社では、同じ日に、すぐに電話を取り始めました。
テレオペは、かかってくるお電話に出るだけなので、気楽ではあります。お電話が来たら電話を取り、ご用件をうかがいます(と言っても、100%ギフトの注文です)。希望の商品や型番、数量などをうかがい、お送り先のご住所やお名前と、ご注文者様のお名前と連絡先などをうかがって終了となります。
私の働いていた職場は、空間の広いきれいなオフィスで、デスクや椅子もきれいで快適でした。1日5時間の勤務でしたが、しっかり休憩スペースも確保してありました。ほぼ女性の職場だったので、話しやすく、雰囲気も穏やかだったと思います。
テレホンオペレーターならではのやりがい
テレホンオペレーターは受注するだけなので、テレアポのような「顧客確保しました!」というような達成感があるわけではありません。
ですが、お客様と楽しく話しながら、ひとつも問題なく受注を取ることができると、やはり嬉しく感じると思います。お客様も慣れている人ばかりではないので、こちらでうまく導いてあげると、安心して気持ちよくお買い物をしているのが、お電話でも伝わると思います。
作業以外にも、やはり「座り仕事」であることは、大きなポイントだと思います。5時間働いても、体はそこまで疲れているわけではないので、とても快適に続けられると思います。
服装や髪形の規定がないのも気楽です。お客様に直接会わないので、すっぴんでもOK。もちろんオフィスに通勤しますし、社員の方には会うので、そんなに適当な恰好ではこれませんが、自分にとって苦しくない服を選んで、おしゃれもできるので楽しかったです。お仕事の後に待ち合わせがあっても大丈夫でした。
テレホンオペレーターのマイナスポイント
受注のお仕事は気楽なので、作業自体にそこまで辛いことはないと思います。
ですが、私の勤めていた会社には、近くに社員さんが待機してくれているなどのシステムがなく、個人の対応に任される部分が大きかったです。そのため、商品によってはタイプが複雑で、どう注文取って良いのか迷う時に、対応がわからなくて困りました。
また、もともとは老舗デパートのお中元ギフトの受注というお仕事でしたが、途中から「これもできる?」という感じで、お仕事の種類が増え始めました。そのお仕事は、少しお値段の張る開運グッズのようなものの受注でした。
正直、わたしは「効果があるのかなあ?」と思うものだったので、販売することに少し罪悪感を感じてしまいました。もちろんこれで救われる部分もあるのだと思いますが、未成年の学生さんなどからお電話が来ると、少し心が痛んでしまいました。
テレホンオペレーターの仕事に活かせる経験・スキル・資格
テレホンオペレーターは、資格がなくても始められて高時給という、ありがたいお仕事のひとつだと思います。
もちろんコールスタッフや、営業などの経験があれば、なお取り組みやすいと思います。販売などでお客様と話す機会が多かった人も、敬語や常識を踏まえた会話ができるので、向いていると思います。
でも、ほとんどの企業では、入社後に研修を設けていると思うので、経験がなくとも始められると思います。
テレホンオペレーターの仕事に向いている人・向かない人
テレホンオペレーターに向いている人は、
- 人とお話をすることに抵抗がない人、
- お電話に抵抗がない人、高時給を希望する人、
- 以前、テレアポに挑戦して続けられなかった人
だと思います。
テレオペは、格段にハードルが下がるので、 資格のいらない座り仕事を探している人は、挑戦してみても良いと思います。
反対に向かない人は、
- 人と話すことが苦手な人、
- お電話でのコミュニケーションが苦手な人、
- アクティブに働きたい人、
- 正確で丁寧なお仕事が苦手な人、
- 敬語が使えない人
などです。 お電話での会話は、少し想像力が必要だと思うので、苦手な方はいると思います。 敬語に関しては、「ここでマスターしよう!」という思いがあれば大丈夫だと思いますよ!
テレホンオペレーター仕事でのキャリアパス
テレホンオペレーターのスキルアップは、やはり受注件数を増やしていけることや、お客様からクレームなどがなく、満足してもらえるようになることなどだと思います。
なれてゆけば電話を取るのも早くなります。
ノルマなどがなかったとしても、受注件数が多いことは、社員の方からの信頼となります。取り扱っているクライアント様が多い企業であれば、ひとつをこなしたら次の案件もと、どんどんお仕事の幅が広げられると思います。わたしは、もともとお中元期間だけの短期スタッフとして応募したのですが、期間終了後もお仕事の幅を広げ、少し延長して勤務することができました。わたしがテレオペとして働いたのはこの一社ですが、こういったパターンの企業は多いのではないかな?と感じます。
テレホンオペレーター業界の最近の動向
わたしがテレホンオペレーターをしていたのは、コロナ禍の数年前でしたが、その頃でも暇ということはなく、常にお電話が鳴っているような状態でした。
現代はお中元は減ったのかもしれませんが、2020年にはおうち時間がメジャーになり、通販などのニーズは一気に高まったと思います。ネット上でお買い物が済むこともありますが、テレホンオペレータの需要はどんどん高まっているのではないかと思います。
また、現代ではメッセージ感の強いSNSが発達しているため、「電話は苦手」と感じている人も多いと思います。その中で、トーク力を活かせる人材は、貴重になってゆくのではと感じます。
コールスタッフは、オフィスや研修環境によって、お仕事のしやすさが大きく左右される職種の1つだと思います。近年のコールセンター業は、ストレスのないように手厚く配慮されたものが増えていると感じます。休憩できるスペースや保育所を確保していたり、シフトの融通も楽、短時間OKであることも多いです。また、作業時に社員さんが待機するなどの配慮も増えていますので、どんどん働きやすくなっていると思います。
テレホンオペレーター仕事を未経験で目指すには?
テレホンオペレーターのお仕事は、未経験でもお電話に抵抗がなければだれでも活躍できる、ありがたいお仕事のひとつだと思います。
テレアポでアポイントが取れずに挫折した経験のある人でも、取り組みやすいと思います。
ですが、企業のスタイルによって、働きやすさが大きく変わると思いますので、応募前のチェックはしっかりした方が良いと思います。特に環境面です。
ノルマがあるのか?シフトは都合がつくか?研修は充実しているか?仕事中にフォローしてもらえるか?仕事以外の社内環境や福利厚生はじゅうぶんか?など、いろいろな企業を比較して、スタッフに配慮のある会社を選ぶと良いと思いますよ!
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