パチンコ店員の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには?

パチンコ店員での主な仕事内容

パチンココーナーでは、遊技台から出た玉を入れておくドル箱と呼ばれる箱をお客様の手元から椅子の後ろに置き、空のドル箱を渡す「箱下ろし」、遊技を終えたお客様の持っているドル箱を計数機まで持っていき計数機に玉を流しレシートを発行する「玉流し」、遊技台や設備の不具合に対応する「トラブル対応」、スロットコーナーでは、玉流しと同じ手順でメダルを計数機に流す「メダル流し」、トラブル対応のほか、遊技台の中にあるメダルを払い出すホッパーと呼ばれる部品にメダルがなくなった時に補充する「メダル補充」、景品カウンターではお客様のレシートを景品と交換する「景品交換」などがある。もちろん、お客様の要望に応える様々なサービスがある。最近は、パチンココーナーを中心に「パーソナルシステム」というドル箱がなく自動で玉を計数するシステムが普及した結果、箱下ろし、玉流し作業がなくなった。そのため、お客様とのコミュニケーションが主な仕事になっている。

パチンコ店員ならではのやりがい

やりがいを感じるのは、数値目標(売上、粗利、IN稼働、客数など)が達成できた時である。その月及び日に集客するためにいろいろな手段で事前告知を行っている。チラシ、DM、ポスティング、ティッシュ配りなど、いつから、どこで、どのように実施するのか、店内告知はどうするか、など綿密に計画を立てる。また、事前にアルバイトに告知内容、告知方法など説明し、実施してもらう。自身も馴染みのお客様を中心に告知を行う。当然、常日頃からお客様とコミュニケーションを取り、信頼券を築いておかないといけない。また、来店されたお客様に長く遊んでもらえるようなオペレーションを展開する。遊技台清掃ひとつとっても、いつも以上に綺麗にしてする。接客においても、いつも以上に出笑顔での挨拶やランプ対応を迅速に行うなどストレスフリーをすすめる。

パチンコ店員のマイナスポイント

「パチンコ」という特殊な商材を扱うため、様々な困難が生ずる。例えば接客面におル性が強いため、お客様とのコミュニケーションの多いては、客単価が高くギャンブくはクレームに近い内容である。理不尽な要求や暴言を吐かれることが多々ありストレスを感じることは多い。勤務はシフト制のため、正社員であれば早番・遅番・深夜番」が発生するため、体調管理には留意する必要がある。また、22時以降の深夜勤務が日常的に発生するため、健康面でも注意が必要となる。管理職以上になると、店舗経営に携わる立場になるため、遊技経験が求められてくる。そのため、プライベートの時間とお金を使い競合店で遊技しなければならない。当然、多くは負けるため、毎月万単位で支出が増えることになるため、経済的負担は大きい。

パチンコ店員の仕事に活かせる経験・スキル・資格

誰でもできる仕事のため、活かせる資格はない。自身がパチンコ・スロットユーザーであれば、遊技経験はお客様とのコミュニケーションにおいて活かせることがある。また、同業他社での勤務経験も同様に活かせる経験である。フロアスタッフであればコミュニケーションスキル、管理職以上だと論理的思考、問題解決力などは活かせる。

パチンコ店員の仕事に向いている人・向かない人

この仕事に向いている人は、一番はパチンコ・スロットが好きな方(遊技頻度が多ければ多いほどよい)である。取り扱っている商材に興味がある方、実際に遊技しないとわからないこと(遊技方法、遊技特性など)があるためである。フロアスタッフであれば、お客様とのコミュニケーションが多くなる、仕事としてそれを求められるため、コミュニケーションが苦にならない方も向いている人と言える。
この仕事に向いていない人は、協調性のない方、対人感受性が低い方である。店舗型ビジネスのため、どうしても少人数の集団で仕事をすすめることになる。そのため、周囲と協力できない、相手の立場にたって物事を考えることができないと円滑に仕事ができないためである。

パチンコ店員仕事でのキャリアパス

店舗でのキャリアパスとしては、「フロアスタッフ→リーダー→アシスタントマネジャー→ストアマネジャー」となっている。入社が社員・アルバイト問わず、フロアスタッフからスタートする。フロアスタッフとして経験を積み、ホール全体を管理するリーダーとなる。早ければ入社から3月、6月程度でリーダーを任せられることになる。また、社員だけでなくアルバイトもリーダーを任せられることがある。アシスタントマネジャー以上になると、筆記試験や面接での昇進試験が発生する。また、業績・評価によって受験対象になるか判断される。早ければ入社から1年6月~2年で受験資格が発生する。ストアマネジャーにおいても、受験資格として業績・評価が関係し、筆記試験・面接での昇進試験がある。受験資格が発生するのは、アシスタントマネジャーとして優秀な業績を上げた者だけであり、受験資格を得るだけでも難しい。以前はストアマネジャーまで昇進するまで3年程度であったが、最近は5年以上かかる。

パチンコ店員業界の最近の動向

業界を管轄する警視庁の意向が強く反映される業界であり、昨今、規制強化が続いている。特に商品(遊技台)の性能に係る規制強化が続いている。多くは出玉性能に係るものが多く、新しい遊技台だけが影響を受けるだけでなく、一度設置が許可された遊技まで撤去するよう指示が出た。そのため、魅力のない商品ばかりになり、顧客離れの一因となっている。規制は遊技機だけでなく、「広告宣伝」「イベント企画」にも及んでおり、こちらも顧客離れの一因となっている。かつては大衆娯楽と言われ、30兆円規模の売上を誇った業界であったが、2020年には14.6兆円まで落ち込んでいる。全国の店舗数も約8,500店舗と26年連続、ピーク時の1万8000店の半分以下まで減少している。遊技人口においても減少傾向は変わらず、ピーク時3000万人の3分の1以下の720万まで落ち込んでいる。1000万人を割るのは6年連続である。遊技人口が減少したことで、企業側は利益を確保するため、顧客一人当たりからの回収金額(顧客一人当たりの負け額)を増やさざるを得なくなった。当然、顧客は負ける回数、金額が増えることで遊技意欲が低下、来店頻度が減っていった、このほかにも遊技機の購入金額の高騰、遊技機の短命化(人気が続く期間が短い)など業界を取り巻く環境は悪化している、

パチンコ店員仕事を未経験で目指すには?

設問4の回答でも記載したが、それほど敷居の高い職種ではない。ただし、パチンコ業界でどういったキャリアを目指すかによって必要なものは違ってくる。フロアスタッフとして働くのであれば、特に準備することはない、商品知識や遊技経験があればお客様とのコミュニケーションに役立つことはある。また、アルバイトで入社し、正社員を目指したい方は社員登用試験をパスする必要がある。筆記試験と面接があるため、最低限の学力、一般常識、面接対策は必須である。社員として入社し、管理職を目指す方は、遊技経験が必要なため、パチンコ・スロットが好き、遊技する経済的、時間的余裕が必要であることは認識すべきである。

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