テーマパークのスタッフ~人生で一番印象に残っている恋愛~
私の仕事は、お客様と会話をする接客業でした。
テーマパークには、アトラクションやレストラン、ショップなど、たくさんの施設がありますが、私は、ショーを行っている施設を担当していて、その施設に来たお客様の誘導、案内をするのが主な仕事でした。
ショーに関する注意事項などを説明したり、公演時間を案内していましたが、テーマパークに関することは大体対応していたと思います。テーマパークは広く、初めて来るお客様はわからないことだらけですし、1日に100回はトイレの場所を聞かれて教えているのではないかという感じでした。
ショーが始まると、ショー中にお客様に移動をされては、出演者と接触してしまう恐れがあり危険なので、監視していました。移動しないでとお願いしていても、お子様が急にトイレに行きたいという事態はよくあることでして、そういう対応もしていました。また、ショー終了後速やかに退出できるように、通路確保などもしました。
10人ほどのスタッフで600人ほどを管理しているような感じでした。
テーマパークのスタッフ~一番嬉しかったこと~
接客業ですので、お客様との対応で喜んでくれると私も嬉しくなり、やりがいを感じることはありました。
しかし、私がこの仕事で一番やりがいを感じていたのは、スタッフ同士協力してやり遂げることでした。
1日5回ほど行っていた公演を安全に、いかに多くの方に楽しんでもらえるかが、私たちにかかっていたと思います。
公演が始まる前からたくさんのお客様が席に座るのですが、自由席なのでだんだんと席が減っていきます。
どの席がまだ空いているかを把握しスタッフ同士共有しながら、案内していくのが毎公演始まる前の私たちの仕事です。
これがおろそかになると、まだ収容人数に達していないのに案内できる席がなくなり、たくさんのお客様にショーを楽しんでもらえないことになります。
公演時間になる前に収容人数案内できたときは達成感がありました。
お客様と接するのはもちろん、スタッフ同士でやりとりすることがこの仕事では大切だと思います。
テーマパークのスタッフ~印象的な喧嘩の内容~
私が働いていた中で、思った主なマイナス面は3つあります。
1つ目は、給料が低いことです。夏は暑く、冬は寒い屋外での仕事で、体力的にきつい面が多いです。さらに要求されるスキル基準も高めでした。その割に、この給料なのかと思うことがありました。
2つ目は、休みが取れないことです。有休を取得できるようになるまで、休みをとるのが大変でした。事前の申請はあまり通らないため、基本的に同僚にシフトを変わってもらうのが当たり前になっていました。
3つ目は、2、3日研修をしたら一人前として扱われ、仕事をしなければならないことです。教えてもらえることは初歩的なことだけで、名札に研修中などつけることもありません。このテーマパークのことを知っている方でないと、働き始めはとても大変だと思います。
私はこれらを了承したうえで働いていましたが、一般的には、今後働き続けるか考えてしまう面ではないかと思います。
テーマパークのスタッフ~一番悩んだこと~
資格は特にいらないと思います。高校生でも働くことができる職場です。
しいて言うのなら接客業ですので、お客様と気軽に話せることはもちろん、たくさんのスタッフが働いているので、スタッフ同士ともコミュニケーションがとれた方がいいとは思います。
テーマパークのスタッフ~その悩みをどうやって解決したか~
何度も話している通り、接客のお仕事なのでコミュニケーション能力がある方が向いていると思います。お客様と毎日何十人、何百人話しても、苦痛ではない方に向いていると思います。
しかし、その能力があるにもかかわらずすぐ辞めてしまう人もいました。先ほどあげたマイナス面をマイナスとは思わない、もしくはそのマイナス面を超える魅力ややりがいをこの仕事に感じる方でないと向かないのだろう、とすぐに辞めていった人たちを見て思いました。
実は私も接客が大好きで、コミュニケーション能力もあります!と胸を張って言える立場ではありません。しかし、このテーマパークが好きな気持ちや、職場の同僚と仲良くなれたことが長く働くことができた理由だと思いました。
テーマパークのスタッフ~その相手との後日談~
私が働いていた時代は、アルバイトから社員に昇格するためには、大学を卒業していることが条件でした。しかし、最近は意欲があれば社員になれることができるようになったようです。
あまり社員と接することがないので、出世することは難しいと感じています。たくさんのスタッフやお客様と交流し、地道に成長していくしかないでしょう。また、シフト制の仕事なので、朝でも夜でも働けることが条件となっています。
しかし、資格やキャリアに関係なく、高卒や主婦でも社員になれる道があるため、以前よりも成長しやすい環境になったと思います。新卒で入社できなかった方や、この道でリベンジして社員を目指す方もいるようです。
テーマパークのスタッフ~長く付き合っていくためのアドバイス~
業界の中でも、全体を見ても絶好調の企業であったと思います。
なぜ過去形かというとご存知の通り、コロナの影響を強く受けてしまったからです。
テーマパークという集客があってこその企業なのに、長期の閉園を余儀なくされ、再開しても今までの半分以下の集客しかできません。
オリンピックに向けて、たくさんのお客様が来ることを見込んで、新しい施設をいくつも制作し、オープンしました。しかし、少数しか入場できないため、利益にはあまりなっていないのではないかと思います。
さらに今後のオープンに向けて、ホテルや新しい施設などを建設しています。このコロナ禍がいつ収まるかわからない現状で、本当に大きな打撃を受けてしまったと思います。
それでも、現在時間を短縮し、収容人数を減らしても毎日開園し、働くスタッフに給料を払い続けている姿は素晴らしいなと思いました。
まさか、去年までこんなことになるとはもちろんだれも思っていませんでした。どんな業界も明日は我が身と、慎重にならないといけないんだなと、知らされた2020年だったと思います。
テーマパークのスタッフ~今当時を振り返って、過去の自分や同じような状況の方にかけたい言葉~
高校生でもできる仕事もありますし、退職後の第二の人生として働いている方もいます。
上を目指したいのなら、高校生から働いて、社員になった方もいますし、頑張ればどんどんキャリアアップできる仕事だと思います。
目指しているということは少なからず、この会社が商品が好きな方だと思います。
好きだから、裏側を見たくない方もいると思いますが、好きだからこそ裏側を知りたいと思っているのならこの仕事を楽しめるのではないでしょうか。
私も人と話すのが苦手でこの仕事を始めましたが、先輩や同僚が支えてくれました。
声をかけたお客様に感謝され応援されて成長しました。
まずは、挑戦してみることです!