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ホテルフロントスタッフの仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには

ホテルフロントスタッフでの主な仕事内容

宿泊課はベルやコンシェルジュで部署が分かれていなかったため、客室清掃(外部の業者に委託)以外は基本的に全て行いました。

まずはフロントでお客様のチェックイン・アウト作業を行いました。ベルがいないので、荷物を運ぶお手伝いが必要な方にサポートし、そしてコンシェルジュのような形で、道案内や近隣の案内、要望がある場合にはレストランの予約を代行することもありました。

客室から連絡があり、必要なものがあった際も届けるのはフロントの仕事でした。

また事務所では国内/国際電話、メールにて予約やそのキャンセル、変更、質問の解答などをして対応し、また割り当てられた者は契約会社の請求書などの書類仕事もしていました。

客室数が多かったため、毎日在室管理をして、その状況でWeb上に予約の空きを操作することも仕事でした。

これは担当が決まっていましたが、修学旅行などの団体の予約を管理し、当日スムーズに対応できるように策を練ることも仕事でした。

ホテルフロントスタッフならではのやりがい

やはりお客様の笑顔や満足した評価を受けると、やりがいを感じます。

何百人もの方が滞在される中で、常連の方もいれば一度きりの方もいます。そんな方々が「また来るね」と言って帰ってくださったときは嬉しく、頑張ってよかったと思える瞬間でした。

様々な出会いがあり、毎回ストーリーが変わるのが面白かったです。業界の人や、普段出会うことのない人たちと会えたり、行ったことのない国からのお客様を迎えたりと、毎日が新しい発見でした。

何をしたらお客様に喜んでいただけるか、私には何ができるかを常に考え、それが成功につながることが嬉しかったです。

また、積極的に外国語で話しかけることで、海外のお客様から信頼を得られ、何かあった時に自分を探しに来てくださったときは、さらにやる気が出ました。(ただし、これは外国の方に限ったことではありません。)

ホテルフロントスタッフのマイナスポイント

24時間365日の稼働ということは、必ず誰かが夜中、土日、祝日、年末年始に働いているという点が私にとってはマイナスでした。

日勤もあれば夜勤もあり、身体がリズムを取れないので、やはり疲れます。夜勤が基本の方もいましたし、日勤が基本の方もいました。ただ勤務当初は全ての勤務内容を把握する必要があったので、日勤と夜勤がごちゃまぜのスケジュールでした。

それにはかなり苦戦し、体調を崩すことも増えました。

誰かが埋めなければならない穴ですが、そこに関してはマイナスだと感じてしまいます。

あとはフロントに椅子がないので、一日中ひたすら立って仕事をします。また、客室に上がる際は基本的に階段を使います。普段運動不足だったので、いいエクササイズでしたが、やはり体力的には辛かったです。

ホテルフロントスタッフの仕事に活かせる経験・スキル・資格

資格は特に必要ないと思います。ただ、きちんとした受け答えができることが重要です。また、海外のお客様が増える中、英語ができると良いと思います。ただし、言語は繋がりを深めるためのツールであり、話すことができる気持ちがあれば、英語力が高くなくても大丈夫だと思います。

ホテルフロントスタッフの仕事に向いている人・向かない人

仕事に向いている人は、人の目を見て話ができる人、何かをしてあげたいと思える方だと思います。接客業なので、ある程度の会話が必要です。そのため、見ず知らずの人と話すことに抵抗がない方が向いています。普段は苦手でも、仕事と割り切ってきちんとできる方なら通常の業務は成り立つと思います。

向かない人は、接客業が嫌いな方です。気持ちは顔に出るもので、不快な気持ちを与えるつもりはなくても、そう感じる方は少なからずいると思います。いやいややっているという態度は明らかにわかります。

正直私はここで働く前は人見知りで、人前で話すのことも好きではありませんでした。しかし、自然とそれができるようになっていき、今では昔より社交的になったと感じます。私のように、やってみて変わる方もいるかもしれません。

ホテルフロントスタッフ仕事でのキャリアパス

通常の業務で出世できるのは、その部署のリーダーやマネージャーになることだと思います。

ホテルの規模は小さかったため、係長などの役職がついても基本的には同じような仕事をする方がほとんどでした。

支配人や副支配人は中堅というよりは更に上のイメージで、正直私のキャリアパスとしては全く見えない存在でした。

重役となる方々は長い間変わられていない様子で、空きがでて昇進するという方はなかなか出ませんでした。

宿泊に加え、レストランや宴会場があったため、アチラコチラと人がいないところに振られている方もいらっしゃいましたし、あまり明るいキャリアパスは正直見ては取れませんでした。

上司に従っている方が昇進しやすい環境だった気がします。

ホテルフロントスタッフ業界の最近の動向

海外からの日本への旅行客も増えたことで、ホテル自体もかなり増えていると思います。

また民泊やAir B&B、ホステルなどもかなり出てきており、値段や立地などでホテル戦争になっていると思います。

実際に海外の友達の日本への旅行で、宿泊先の手配を手伝いましたが、今やシティホテルは圏外で、更に手頃に使えるところが主要になってきているのかと感じました。

その他の雇用としては、スタッフの数が足りていないホテルもかなりあるようですし、建てるだけ建てて、あとはどうにかという雰囲気が否めないような気もします。

実質私が勤めていたホテルもスタッフが足りず、その穴はアルバイトで埋めていました。

今回のコロナでかなりダメージがあるであろう観光業界で、正直今後どうなっていくのか私にはさっぱりわかりません。

オリンピックを控え建てられたホテルもかなりあるようですし、ダメージがどんなものになるのか。

今は既にホテル業界にはいないので、内部事情はわかりませんが、私が実際旅行者の立場で今回コロナをきっかけにホテルをキャンセルしたので、その際は申し訳ない気持ちでした。

ホテルフロントスタッフを未経験で目指すには?

未経験でも全く問題ありません。

私も未経験だったので、大学も観光系も出ていません。

とにかく入ってから覚えればいいんです。

あとはいやいややらされているのではなく、自分が何かをしてあげたいと思えるよう、自分のやりがいをどこかに見つけるのは大事なことだと思います。

話すことが好きであればなおさら楽しい職場だと思います。

仲良くなったお客様が色々な話をしてくれたり、写真を見せてくれたりするので、知らない世界を見ることができる素敵なチャンスだと思います。

私も誰かの役に立ちたいという気持ちだけで入ったようなものですが、とても成長できる職場だったことは間違いありません。