JOKERの評価

今回紹介する作品タイトル

JOKER

あらすじ

1981年の荒廃したゴッサムシティという街を描いた作品です。主人公のアーサーは母親の面倒を見ながら道化師として働いており、貧しい生活を送っていました。そして脳の障害により緊張すると笑ってしまう病気を持っています。コメディアンになるという夢もありました。
同僚に護身用として銃を渡されますが、その銃を派遣先で床に落としてしまい仕事を解雇されます。そしてピエロのまま地下鉄に乗り込みトラブルが起き発砲し、ビジネスマン3人を殺して高揚感を覚えます。
母は富豪家トーマスに手紙を送り続けており、中身を見てアーサーの父だと知ります。真実を知るべく母の入院していた病院で調べると、自分は養子で元交際相手からの虐待により脳に障害が生じた事を知ります。その真実に絶望し母を窒息死させてしまいます。
その頃街は貧困差が激しくなりピエロになりすました人達の暴動で荒れていました。
そしてスカウトされていた人気テレビ番組にジョーカーという名で出演します。全てを失ったアーサーは生放送で地下鉄の犯人は自分だと暴露し、その場で司会のマレーフランクリンを銃で殺害します。それを見たピエロ達は興奮し、更に街の暴動は大きくなっていきます。
ピエロ達に崇拝された所で場面が変わり、血の足跡を残しながら拘置所を歩いて出ていくジョーカーの姿がラストに描かれます。

おすすめする(見どころ)ポイント

貧困の差という現実的な問題に触れていて、それによって起きる反発、暴動をリアルに描いています。ジョーカーという悪のヒーローによる影響力は恐ろしいです。
しかしアーサーの出生の秘密や、環境を考えると同情の気持ちも湧きます。そしてホアキン・フェニックスの演技力はとても見応えがあります。脳の障害により笑ってしまうという場面が多くありますが、その笑い方が何とも奇妙で不気味さを感じます。この表現が出来るのもホアキン・フェニックスの魅力だと感じます。

改善してほしいと思ったポイント

ラストシーンの続きをもう少し見たかったと思います。人によって捉え方、解釈の仕方が異なりそうな終わり方です。その議論が楽しくもあるのですが。これが後にバットマンに繋がるのですが、年齢設定にもズレが生じていて疑問が残ります。

やるべき・観るべき

少し不気味だと感じる作品かもしれません。ダークでヘビーなものが苦手な方には向かないかもしれません。
しかし財政破壊によって荒廃していく様を知る事も出来る作品です。非常に現実的な問題をリアルに描いているので勉強になる部分もあります。
そしてアーサーのような障害を持ちながらも生きようとしている人を知る事もできます。何よりホアキン・フェニックスの演技を見るだけでも見応えがあり満足できる作品です。

類似似作品

狂気じみたジョーカーに似た作品として代表的なものはタクシードライバーです。ロバート・デ・ニーロ主演作で、有名な作品です。ジョーカーはこちらのタクシードライバーに影響を受けて作られたとも言われています。
関連作品のダークナイトやバットマンビギンズも併せて観るのもおすすめです。

総評

見応えがあり鑑賞して良かったと思える作品でした。ホアキン・フェニックスの演技に引き込まれ、完全にジョーカーの世界に入って鑑賞していました。
公開後、類似した事件が起こらないかと警戒されたほどリアルに作られています。ダークですがストーリーはシンプルで分かりやすいので、一度観ただけでラスト以外は理解できます。観た後に少し引きずり、良い意味で考えさせられる映画です。個人的には好きでした。

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