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銀行の審査業務の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには

銀行の審査業務での主な仕事内容

ローンやクレジットカードの申込を、専用端末に入力して情報から融資してOKかを判断する業務です。

お客様の本人確認はもちろん、申請内容があっているのか、支払いはきちんとできるのかなどを多項目から審査して、OKかNG,もしくはいくらまでなら審査可能など判断します。審査だけをするのではなく、本人や保証人に連絡をして契約内容が間違っていないかも問う電話をします。また取引先に審査結果を伝えたり、追加で欲しい書類やお客様への質問などを伝えて交渉する場面も出てきます。

審査業務だったので、店頭には一切出ません。お客様に触れることがありませんが、見えないところでも業務をしている社員がいます。やり取りなどはすべて日時を細かく記載して、会話内容も書き留めます。さらに担当者の印も必要です。万が一の裁判などのときに、証拠となるからです。

電話対応も基本業務で、お客様や取り引き先、社内電話など多岐にわたり対応しますので、自分がやった審査以外のことでも知識は必要です。

銀行の審査業務ならではのやりがい

扱っているローンがオートローンや住宅ローン、さらに医療ローンなどいろいろあります。高額なお金が動く業務内容ですから、責任があります。それを細部まで情報を集めて判断しますので、いい意味での緊張感があります。

基本的にはよいお客様や取引相手ばかりですので、「よろしくお願いします」というスタンスで、こちらも気持ちよく業務が進められます。また、人生の大きな買い物に携われるので、大きな役割りを感じられるのでやりがいはあります。ある程度の経つと、一定金額は自分だけで判断してよいので、そのステップアップは成長したなと感じます。また、ときどき取引先に名前を憶えてもらっていて、信頼してもらえていると感じます。これもまた親近感を感じて、より丁寧にスピーディーに審査を進めようとモチベーションをアップすることができます。また、いろいろな業界に詳しくなるので、金融の知識だけというよりも、ビジネス全体の知識が豊富になります。

銀行の審査業務のマイナスポイント

何と言っても業務が忙しくて残業も多いです。銀行は夕方には終わるといったイメージは一切ありません。ローンの受付はもっと遅くまでしていたので、残業もありますし休日も交代で出勤ありでした。

また、審査するときにも、一人一人で状況が異なるので完全に同じケースといったことはありません。常に気が抜けませんし、定型の仕事ではないので神経を使います。またお客様の情報を扱うので、在宅勤務というのが難しいので出勤することが多いです。通勤の手間と体力面では負担を感じます。

また、あまり事務職で昇格が実感できません。昇給はあるのですが、女性で上に立つ人の割合はまだまだ低いように感じます。ですので上の役職が詰まってあまりスピード出世が女性には少ないと感じます。

銀行の審査業務の仕事に活かせる経験・スキル・資格

資格はなくても、正直仕事は務まります。営業職は車の免許はある方が良いでしょう。事務職の場合は特に資格は不要ですが、パソコンのタイピングがある程度早い、また資料作りはできることは必須だと思います。金融の資格としてはファイナンシャルプランナーがありますが、保険や投資などの内容は審査には不要です。ある程度の役職つくと賃金業務取扱主任者試験を取得している人もいました。

銀行の審査業務の仕事に向いている人・向かない人

コツコツ事務作業ができる人で、忙しくても集中と冷静をキープできる人です。

細かいことも見逃さずにチェックしないと、一度審査OKを出してしまうと取り返しは尽きません。今はローンの上限が制限されていますし、マネーロンダリングや詐欺なども増えています。ですから、防止することが重要になります。

ある程度の判断は自分でできるようにならなくてはいけませんが、少しでも疑問や不安があれば自己判断ではなく相談する連携ができる人が向いていると思います。

また、意外と事務仕事といってもあっちに行ったり、他の人に確認しに行ったりと動きもあります。フットワークが軽い人、体力がある人も活躍出来ると思います。あとは神経を使うので、タフで気分転換がうまくできることも重要です。

銀行の審査業務仕事でのキャリアパス

まずは数年は実績を積みます。経験が豊富になり、審査以外の知識もバランスよく身に着いた頃に主任クラスに昇進します。

その後は課長(マネージャー)にステップアップします。この後は統括のマネージャーのようなポジションや本部に異動したりと、別れていきます。だいたい課長は30代後半から40代くらいが多いです。40代前半位から、現場で事務のトップ職になるか、本部に移るかなどでその先の進む道が決まってきます。本部だと会社の軸となる部分の部署で経験を積んでステップアップしていく方向性になります。現場でステップアップしていくと、最終的には副支店長や支店長などへと昇進していきます。ですから自分の今までやってきたジャンル外の部署に行くこともあります。また、金融は転勤もあります。

銀行の審査業務業界の最近の動向

金融はこの先も必要な企業ですが、より利用者にわかりやすい、健全さも求められると思います。ですから、より細かいチェックをして審査の結果を出す、さらにそれをきちんと法に基づいて説明できるだけのコニュニケーション力も必要になると思います。

事務職であっても、電話などでお客様や取引先と話すことが多いので、半分接客のような覚悟はしておくと、今後の金融業界の向かく方向性にも合わせられると思います。いろいろな業務がオートメーション化しています。もちろん金融業界、審査業務も手間は省けるようになっています。とはいっても「おかしいな」「ん?」と勘が働くのは人間です。ですから、最終的には従業員の注意力や経験値が物を言いますので、これから先も人の目による審査は必ず必要になってきます。

そこで集中を切らさずにコツコツ業務をこなしていくことは、部署や支店だけではなく、会社そのものを健全に守ることにも繋がります。海外情勢や金融緩和など、社会の動きから影響を受けやすいので、経済や社会のニーズに敏感に反応できれば、活躍できる人材になると思います。

銀行の審査業務仕事を未経験で目指すには?

新卒なら未経験でまったく問題ありません。経済や経営の勉強をしていなくても問題ありません。とにかく金融はやってみて覚える、これに限ります。

ただお金が絡むことなので、お客様と取引先が絡む失敗はリカバリーが難しいです。ですから、すこしでも気になることやわからないことがあれば、上司に質問するという姿勢こそ重要になる業界です。恥ずかしがらずに、何度でも確認してから先に進むを徹底していれば、やがて知識もつきますし安心してもらえると思います。

あとは金融というイメージからも、ビジネス敬語は使えるように慣れておくことがおすすめです。