IT関連での主な仕事内容
部署によって作業はまったく違いましたが、私がいた部署は主にSNS関連の仕事でした。
取引先企業、たとえば県名産の丸ぼうろ工場、紙製品を扱う工場、外壁塗装の会社などに訪問し、今どのようなことを行っているのか、今度出る新商品、イベントの告知などを取材します。新商品は(自費ですが……)試食して、どのような味なのかを知ります。
そうやって得た知識をFacebook用の記事として作成し、会社のアカウントから投稿する仕事でした。
そのままではフォロワー数が少ない会社ではかなり不利な状況でしたので、「友だち」の多い上司がシェアをして広めていきます。
確かその上司は友だちが2000人近くいたので、記事の内容によってはかなり多くの方に読まれていました。
分析をする同僚もいたので、よく見られる時間帯に投稿してより多くの人の目に触れるよう、工夫をしていました。
またお茶屋さんとも契約をしていたのですが、そこでイベントを企画し、実際に行ったこともあります。
ワンコインでお茶とねりきりを楽しみ、お茶のおいしい淹れ方などを学びましょう、といった企画だったのですが、
かなり好評で、記事を見た方から「次の開催はいつですか?」と問われることもありました。
IT関連ならではのやりがい
私の担当は主にFacebookの記事作成でした。
というか、それしかできなかったので、取材に行くのが非常に苦痛だった記憶があります。
質問したいことがあっても大勢(といっても、4.5人ですが)の前で話をすることができず、結局訳が分からないまま取材が終わってしまい、
後で苦労することもありました。
しかし、自分の書いた記事がネット上にあがり、それを多くの人が見ているということは非常にやりがいを感じました。
Facebookの性格上、長文を書くことはできませんでしたが、そこまで多くのネタが1回にあることは稀でしたので、
ある意味では書きやすくもありました。
反対にイベントなどの告知になると、書かなければいけないこと、絶対に知っておいて欲しいことなどが目白押しなので、
誤字脱字、日時の間違いがないか厳重にチェックしていました。
また会社のお金で広告を出すこともありましたが、その点でも難しいことがたくさんありましたが、うまくできたときはやりがいを感じました。
IT関連のマイナスポイント
私が働いていた場所はA型作業所という、障害者の就労を支援する場所でした。
就労移行支援というもので、障害を持った人が無理なく、自分のペースで働ける職場です。
そのため一日の時間数は短く(4~6時間)、お給料も県の最低賃金、昇給、ボーナス、退職金、何それ? な場所です。
最終目的は「一般就労か障害者雇用」としていますので、あまり長い間通所することはできません。(ずっといる、という人もいましたが)
その点では、いつか私もこの職場を辞めなければいけない、というプレッシャーを感じていました。
またヒマなときは一か月くらい何もしない、ということもザラにあったのに、忙しいときは残業しなければ間に合わない、ということもありました。
またライターのマイナス点としては、創業5年の会社なのでまだ契約を交わしている会社が少ない=取材先がない、
あってもいつもいつもネタがある訳でもない。という時は記事を書くとき非常に苦労しました。
IT関連の仕事に活かせる経験・スキル・資格
資格は何も必要ありません。たとえるなら、医療系の記事を書く場合ですと、医療関係の資格を持っていれば採用率が高くなりますし、専門的な知識に関する資格を取得していれば採用率も高くなるでしょう。ライター認定試験などもありますが、民間資格なので履歴書に書いてもあまり役に立つとは思えません。
IT関連の仕事に向いている人・向かない人
向いている人は、とにかく文章を書くことが好き、アウトプットとインプット、両方ができる、パソコン作業が苦にならない、取材先で物おじせずに話ができる人は向いていると言えます。
反対に向かない人は、自分から質問ができない(ネタを取れない)人、文章を書くことが苦痛に感じる人、デスクワークが苦手という人と思います。
webライターといっても、一日中記事を書いていることはありません。書く記事に応じて勉強をすることもあります。
積極的に勉強して、自分の糧にして文章を書くことができる人は、webライターとして重宝される人材になるのではないかと思います。
私が通所していた時は、一か月ネタがなく、他の勉強をしていた時もあります。
IT関連仕事でのキャリアパス
正社員でwebライターという仕事に就ける人はほんのわずかではないかと思います。webライター一本で生活できる人は、相当量の数を書いている、ブログなどの収益がある、ブックライターとしての実績があるという、ごく一部の方だけではないでしょうか。
現在ほとんどのWEBライターは「子育てと家事の合間」や副業としてライティングしている方だと思います。
「文章を書いてお金をもらう」という仕事は案外簡単なことなので、多少文章に自信があれば誰でもできる仕事だと思っています。
しかもチャットGPTという、WEBライターの天敵のような存在が登場したことによって、WEBライターの仕事はこれからどうなるのか、まったく予測できない状況になっています。
私は運よく正社員としてWEBライターの仕事をしていますが、チャットGPTが主流になった場合、仕事を続けられるのか、不安を感じています。
IT関連業界の最近の動向
現在WEBライターは余りの状況です。
上記のように副業としてもってこいの仕事なので、びっくりするような低単価の記事依頼でも応募が殺到しているのが現状です。
私はあまりにも低い単価の記事は発注者の思うつぼだと思うのであえて応募しないようにしているのですが、やはり「どんな仕事でもしたい」と考える人は、
2000字書いて200円といった、バカにしたような金額で仕事をしているようです。
また上記でも書きましたが、チャットGPTの精度は素晴らしく、質問もほぼ正確に答えてくれます。
小学生が読書感想文をチャットGPTに書かせていた、ということがありましたが、それくらいの文章はお手の物ということです。
私も試しに使ってみましたが、確かに情報量が多く、ちょっとした文章ならばチャットGPTを使えばライターにお金を支払う必要はありません。
この劇的なツールの登場により、WEBライターの仕事は非常に危険だと思っています。
この状況でwebライターとして生き残るには、いかに「生きた文章を書けるか」だと思っています。
チャットGPTは確かに便利ですが、やはり機械なので人の感情は書けません。そこを書けるのは、人間であるwebライターです。
うまくチャットGPTを使いこなし、自分の中にある文章をうまく引き出すことができるライターは生き残れるのではないかと思っています。
IT関連仕事を未経験で目指すには?
はじめに伝えたいのは決して楽な仕事ではないということです。
これは仕事内容のことではなく、「仕事を取り合うことが難しい」ということです。
クラウドソーシングサイトには毎日たくさんの案件がありますが、本当に皆さん、多くの案件に応募しています。
私は過去の副業も含め、足掛け4年程度WEBライターとして仕事をしています。
長文が得意なのでそちらの方向で応募していますが、10件応募して1件も契約が取れなかった、ということはザラにあります。
またこれは社会人としてどうかと思うのですが、応募をしても辞退のメールどころか返信もないという発注者も多く居ます。
最低限のマナーは守って、不採用というお知らせは欲しいものですよね。何だかライターを下に見ているような気にもなります。
未経験でwebライターとして仕事をするなら(この場合、会社に所属していない場合を例にしています)、とにかくタスク案件、低単価の案件、どれでも受けましょう。
上に「あまり低い単価は受けない」と書きましたが、承認率が95%を超えないと応募すらできない案件も多数あります。
また単価の低い案件でも、続けていればそれなりの実績になるので、応募しやすくなるというメリットがあります。
webライターが今後どうなるか、まったく予測できない状況ですが、この世界で生き残るためには常に勉強と書くことを忘れないようにしてください。
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