今回紹介する作品タイトル
ボヘミアン・ラプソディ
あらすじ
1991年にエイズにより他界した、イギリスのロックバンド「クイーン」のヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生を描いた作品です。
物語は1970年のロンドン、フレディがお気に入りのバンドであった「スマイル」のブライアン・メイ(ギター)とロジャーテイラー(ドラム)に自分を売り込み、ベーシストのジョンディーコンも加入して、伝説のバンド「クイーン」が誕生するところから始まります。
クイーンは4人の素晴らしい才能が発揮されて快進撃を続け、さらにフレディはメアリー・オースティンと運命的な恋に落ちますが、やがてフレディは自分がゲイであることに気がつきメアリーとは破局、自分の才能を過信するあまりバンドのメンバーとも対立。
しかし、色々な問題を乗り越えクイーンは再生し、フレディがエイズを告知されるという悲しみも受け入れながら、伝説のライブエイドのステージへと上がって行くのです。
おすすめする(見どころ)ポイント
この映画の一番の見どころは、人間フレディ・マーキュリーが抱えている深い孤独がしっかりと描かれているところだと思います。
長年のクイーン・ファンであり歌詞までしっかり読み込んでいる人であれば、フレディが書いた代表曲の多くが彼の孤独や疎外感を歌ったものであることを知っています。
それがクイーンの楽曲に深い魅力を与えているのですが、この映画を観ると、リアルタイムで体験していない若い世代にもそういうところが伝わるのではないかと思います。
そんな孤独や悲しみが裏側にあるからこそ、ラストのライブエイドのステージは圧巻で何回観ても涙が止まらなくなるのです。
改善してほしいと思ったポイント
改善して欲しいポイントは無いのですが、史実としては正しくない箇所がいくつかあるのは知っていた方が良いかもしれません。
一番大きいのは、フレディはライブエイドの時点では自分がエイズであることを知らなかった点で、実際に知ったのは2年後の1987年であると言われています。
やるべき・観るべき
クイーンというバンドに興味が無くても、音楽が好きな人、また、日常で孤独や疎外感を感じてしまうような人には絶対にオススメできる作品です。
クイーンの素晴らしい音楽に身を浸しているだけでも幸せな気持ちになれますし、深い孤独の中で最後まで愛を歌い続けたフレディは本当にかっこよくて、色々辛いことがあっても自分も負けないで頑張ろうという気持ちにさせてくれると思います。
類似似作品
チャーリー・パーカーの半生を描いたクリント・イーストウッド監督の「バード」を、敢えて類似作品として挙げたいと思います。
ジャズとロックの違いがあり両方観た人はあまり多くないと思いますが、こちらも人間チャーリーパーカーの内面の孤独や悲しみがしっかりと描かれており、音楽も最高に素晴らしい大好きな作品です。
総評
私は音楽映画が本当に大好きで、「サウンド・オブ・ミュージック」のような家族で観られる古典的な作品から「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のようなある種衝撃的な鬱作品まで観ています。
どれも素晴らしく愛すべき映画達ですが、「ボヘミアン・ラプソディ」はその中でも間違いなく最上位に位置する名作です。
音楽が好きな人全員に観て欲しいと思います。
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