今回紹介する作品タイトル
Doki Doki Literature Club Plus!
あらすじ
Doki Doki Literature Club Plus!(日本語名:ドキドキ文芸部プラス!)は、steamで無料公開された「Doki Doki Literature Club!」に新要素を追加したビジュアルノベルゲームです。
男子高校生である主人公は、ある日幼馴染の女の子・サヨリに連れられて、半ば成り行きで文芸部に入部します。
しかしその文芸部にいたのは、サヨリをはじめ、個性的で可愛い女の子たちばかりだったのです。
文芸部では活動の一環として、自宅で詩を書き、部員同士で見せ合う、という取り組みが始まります。
そして主人公が詩作で選ぶ言葉によって、ヒロインたちの好感度が変化するのです。
と、ここまでは比較的正統派な恋愛ゲームなのですが、ある日を境に、だんだんと部内の様子が変化していきます。
心臓が弱い方、精神的に弱っている方はプレイを考え直した方が無難です。
おすすめする(見どころ)ポイント
このゲームは恋愛ゲームの皮を被ったサイコロジカルホラー、の皮を被った恋愛ゲーム…とでも言うべき、複雑な構造を持った作品です。
このような物語的・作品の構造的な深みが凄まじい点が見どころであり、おすすめするポイントです。
しかし、単純にホラー作品としても見どころ満載。
「主人公の行動」ではなく「プレイヤーの行動」が引き金となるホラー演出が多分に盛り込まれているため、プレイしている間じゅう、別の意味でドキドキすること間違いなしです。
改善してほしいと思ったポイント
この作品では、元々の無料版でもあった正規のストーリーと、「Plus!」で追加されたサイドストーリーとでイラストレーターが異なります。
この点が個人的にかなり残念で、できれば改善して欲しかったとは思うのですが…物語を深く切り込んでいけば、その変更も作者の故意によるものなのかもしれない…と思わせられる凄みがこの作品にはあります。
やるべき・観るべき
人によって、怖さを感じる対象はさまざまだと思います。
クリーチャーや殺人鬼に追いかけられる作品が怖いという人もいれば、日常が崩壊していく怖さ、不安感に起因する恐怖に惹かれる人もいるでしょう。
この作品は、特に後者が好きな人にピッタリの作品です。
何でもないシーンで、次にクリックしたとき、どんな恐怖が待っているか分からない…そんなホラー体験をぜひ味わってみてください。
類似似作品
この作品に若干類似点があるのが、「Undertale」というロールプレイングゲームです。
この作品にも「Undertale」にも、プレイヤーがゲームという媒体に対して無意識に抱いている油断のようなものに切り込む、メタ的要素が盛り込まれています。
総評
「Doki Doki Literature Club Plus!」は、無料版「Doki Doki Literature Club!」に新要素を盛り込んで大幅ボリュームアップした作品です。
元々、物語的にも構造的にもかなりの奥深さを持つ作品でしたが、メインストーリーを補完するサイドストーリーが追加されたことにより、ヒロインたちへの理解がより深まります。
ゾワゾワするようなサイコロジカルホラーが好きな方にぜひプレイしていただきたい作品です。
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