キックアスの評価

今回紹介する作品タイトル

キックアス

あらすじ

ある平凡な高校生がヒーローに憧れ、通販で買ったコスチュームで悪人退治に乗り出します。とはいえ、相手は大人でギャングですから、とても勝てません。「もうダメだ!」という時に現れたヒットガールという少女。あっという間にギャングともを皆殺しにしてしまいます。強いのなんの。それも、そのはず。彼女は父親から格闘術、武器の使い方を小さい時から叩き込まれていたのです。そのあまりの実力の差にしょげてしまう高校生。一方、巨悪と戦うヒットガールと父親は、遂に敵の本拠地に乗りこんて行くのですが、敵もそう簡単には負けてはくれません。さしものヒットガールもボスの格闘術に圧倒されバズーカ砲で撃たれる寸前まで追い詰められます。しかし、めげていた高校生が遂に目覚める時が来ました。そして彼が取った行動は……。

おすすめする(見どころ)ポイント

クロエ・グレース・モレッツ演ずるヒットガールは当時、10歳。その子が敵をメッタメタにやっつけるシーンは必見! 彼女はこの映画のために10か月以上もトレーニングと練習にが励みジャッキー・チェンにも師事したという力のいれようです。つまりヒットガールのアクションは全て「本人がやっている実技」であり特撮でもCGでもスタントでもありません。唯一、屋根から隣の家の屋根に飛び移るシーンだけはスタッフから「ミスしたら死ぬから」と説得されて、しぶしぶスタントに応じたそうです。映画の中では壁を駆け上って天井で反転する技も見せていますが、今でも「出来る」んだそうです。またヒットガールの「口の悪さ」はひどいものでスラング続出。当然ながら公開時には「小さな女の子が平気でたくさんの人を殺すなんて」「なんだ、あの口のきき方は!」と全米の多くの人から非難を浴びつつ公開週にトップの売上を上げた痛快な作品です。

改善してほしいと思ったポイント

キックアスは既にキックアス2も制作されており、演じた俳優さん達も大人になり、もう同じメンバーで作成することはできません。2でも既に以前に比べたら相当に「大人」であり、それに合わせて作らざるを得ない部分がありました。本当に「この時にだけ、作ることができた映画」です。2が見たいのは私もでしたが、やはり2は必要なかったかも。
ハリーポッターとは違い、この作品はハチャメチャさが売りでしたから。

やるべき・観るべき

「とにかく面白くて笑える映画が見たい!」という方にはぴったしです。これほど笑える映画は、ちょっとありません。アメリカ人は何故か「ヒーローになりたい!」という人が多いそうで、その嗜好をもろに取り上げた作品で、滅茶苦茶でハチャメチャですが、えらく面白いです。しかし「10歳の少女が次々と人殺しをしてスラングを吐き捨ててゆく」など、いわゆる「公序良俗」から見たら、非常にまずい感じの映画で、日本では最初、この映画を上映したのは全国で4館だけでした。しかし段々とハチャメチャな面白さが話題になり制作から1年経ってから全国公開された、という作品です。

類似似作品

これと同じような作品は見た事がありません。少女が活躍すると言っても超能力ではなく「なぎなたでぶったぎる」「拳銃で撃ち殺す」という、普通の方法であるからです。しかし、この時のクロエ・グレース・モレッツは、まさかこの子が10年経ったら、こんな美人になるとは! と思うほど可愛くないです。実は、それが良かったのですけれど。それはペーパー・ムーンのテータム・オニールと同じで「全然、可愛くない!」から良い! と一脈、通じるものがあるように感じます。

総評

キックアスは面白い映画です! 未見の方は是非、見て下さい。しかし残念ながら、この映画は「この時にだけ撮影出来た映画」であり、続編を期待してはいけません。一体、何が面白いかというと「映画の出演者」が撮影中に主人公のコスチューム姿を見て、思わず吹き出してしまったが、そのままOKにした、という逸話がある位で、とにかく「見た目」が笑えます。そしてヒットガールの暴れぶりが最高です!

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