人材派遣会社の内勤、営業での主な仕事内容
内勤の仕事は大きくわけて3つです。
派遣社員募集、仕事紹介、就業中の派遣社員さんへの研修。
派遣社員の募集は、紙媒体やネット媒体など自社求人広告を載せる媒体を選択し、求人案内を作成します。
それにより登録を希望される方と面談をし、派遣社員登録を行います。
ここでは、今までの経歴やご希望のお仕事などをヒアリングします。
登録後、良さそうなお仕事をご案内します。
さらに、就業中の派遣社員の方には定期的に研修を行います。
営業の仕事は大きくわけて2つです。
営業活動、既存のお客様への定期訪問です。
営業活動に関しては、お電話でのアポ取り、とびこみ、お手紙をお送りするなど様々な方法でアプローチしていました。
また、他エリアの営業とも連携し、「今度そちらに、こちらで開拓済みのお客様が新工場を建てるらしい」などの情報交換も行っていました。
既存のお客様への定期訪問は、主には就業中の派遣社員の方についてお話をお伺いする時間でしたが、そこで増員等のお話もいただけたりする重要な場でした。ら
人材派遣会社の内勤、営業ならではのやりがい
さまざまな派遣社員の方がいますが、ぴったりの就業先をご案内でき、派遣社員の方にも定着いただけると、やりがいを感じましたしほっとしました。
派遣社員として働くことを選ばれる理由は本当に様々で、中には望まない働き方の方もいらっしゃいましたが、前向きに頑張ってくださっている姿をみると、本当にこの仕事をご案内してよかったと思いました。
派遣社員の方のケアをしっかりすることで、就業先での業務もしっかりしてくださるようになり、それでお褒めの言葉をいただけるのも嬉しい瞬間であり、そういった働きぶりを評価していただき時給アップに快く応じていただけたときなどは、誇らしい気持ちでそれをご本人に伝えることができました。
そういう良いことの連鎖で、「こんなにしっかり仕事をしてくれる人がいるなら」と当社のみでご契約いただいたり、増員していただけることもあり、日々の小さい心がけや努力が報われる気持ちになり、派遣社員の方には感謝の気持ちでいっぱいでした。
人材派遣会社の内勤、営業のマイナスポイント
自分のペースは二の次であり、企業様や派遣社員の方ファーストで仕事をしていたので、残業や休日出勤がコントロールしにくかったです。
また、人材派遣業という仕事柄、利益は派遣社員の方が働いてくれたおかげででるものだったので、それなりの役職についても収入は派手になりにくかったです。
忙しいけどお給料はそうでもない、というなはマイナス面かもしれません。
また、わたしの肌感覚ではありますが、ご病気(特に心のご病気)で派遣社員として働かざるを得ない人が割合多い気がします。
人対人の仕事はどれも大変ですが、心のご病気を経験されている方の就業は気を使いますし、無事就業が決まってもトラブルが耐えなかった覚えがあります。こういう対応はかなり心に負担になりました。
人材派遣会社の内勤、営業の仕事に活かせる経験・スキル・資格
特に資格はいらなかったですが、その派遣会社がどういった職種を主に扱っているかで役立つスキルが変わってくると思います。
わたしは研究系人材派遣会社勤務だったので、自身の、分析業務従事経験がいきていたと思います。
人材派遣会社の内勤、営業の仕事に向いている人・向かない人
極端に心が弱い人はかなり苦しくなると思います。
企業様や、派遣社員の方から叱られることはしょっちゅう、トラブル対応も多いので、少しのことでダメージを負うような繊細な方だと、続けていくのが苦しいと思います。
また、優しすぎる方もどうように苦しいと思います。
企業様や派遣社員の方の中にも、かなり身勝手な方は必ず居ます。
そういう方のお小言やご希望をひとつひとつきいてひとつひとつ考えてひとつひとつお返事するような優しい方だと、これもかなり負担になると思います。
営業ひとりで60人くらいの派遣社員の方を抱えていたので、それなりに割り切れる性格の方の方が、適性が高いと思います。
わたしは正直向いていなかった方でして、その理由は、派遣社員の方をモノとして扱うことが出来なかったからです。
営業なので、必ず数字(成績)はださなければいけませんが、たとえば派遣社員の方全員のご希望を叶えていては数字は達成できず、多少なりとも「モノ」として扱えるずぶとさが必要でした。、
人材派遣会社の内勤、営業仕事でのキャリアパス
わたしが在籍していたところは役職はあまりなく、イチ営業として経験や成績をつみあげ、各県1つ程度あった支店の支店長になるのが定石ルートでした。
その上はエリアマネージャーになりますが、ここを目指すまでに退職する人間が多かったです。
ものすごく先を見据えていた人は、キャリアコンサルタントの資格をとるために、それを受験するために必要な人材業界での就業年数分働いた後に退職し、キャリアコンサルタントの資格を取得、その後は独立しセミナーなどで活躍していました。
営業の基本的なスキルは身につくので、別業種の営業に転職する人も多かったように思います。若くして辞める人が多かったため、営業としての転職はあまり苦労しなかったようです。
人材派遣会社の内勤、営業業界の最近の動向
現在は、派遣社員だけでなく、正社員型派遣がトレンドになってきている気がします。
各社、正社員型派遣の募集のための広告を多くうっているように見えます。
派遣社員だと3年ルールのわずらわしさや、業務内容が限定されるという点で難色を示す企業様もいらっしゃいますしが、正社員型派遣であれば業務内容はほぼ社員と同じことをさせることができ、自社雇用でないためいろいろなめんどくささも回避でき、また、それなりに適性がある人(研究職であれば、化学のバックグラウンドがある、など)が派遣されてくるため、ミスマッチも起きにくいです。
正社員型派遣として働いている人は若い人が多いため、若手の確保の意味でも、お金をかけてでも正社員型派遣を雇いたい企業様は多いように見えます。
おそらく、そういった需要が高くなっているため、いままで正社員型派遣を扱っていなかった派遣会社でも扱いはじめ、そこの競争は激しくなっているような気がします。
まだ正社員型派遣への理解がうすい人もたくさんいらっしゃるので、再社員型派遣で働くことの良さ、正社員型派遣を雇い入れることの良さをもっと知ってもらいたいと思います。
人材派遣会社の内勤、営業仕事を未経験で目指すには?
とりあえずは、元気とやる気と清潔感だと思います。
特別なスキルや資格は必要ないところが多いですし、実際働いていた人のバックグラウンドもさまざまでした。
スキルやコツなどは入社してから学べばいいと思っています。
人材派遣会社で働くと、労働基準法など自分のためになる法律も学べますし、キャリアコンサルタントや総務人事など、別のキャリアを目指すこともできます。
また、いろいろな企業様に出入りすること、そこに勤めていらっしゃる方とお話することはこの仕事の役得だと思っており、知見や世界が広がります。世の中がわかります。
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。
コメント