化粧品販売員(美容部員)での主な仕事内容
当方は高校卒業をしてから、化粧品販売員(美容部員)としてコスメカウンターにて勤務をした経験があります。
仕事内容としては、新人の頃は先輩方への挨拶の仕方やお客様への挨拶の仕方を徹底的に教え込まれました。そして、先輩方のサポート役として走りまわる事が多かったです。それはスポンジ等を洗ったり、お会計のお手伝い等をしたりです。
場合によってはお客様へのお電話対応やお取次ぎ等をさせられました。この期間が半年ほどありましたね。
半年が過ぎると半人前となり、先輩が見守って下さる中で、お客様への接客から商品の提案・提供をしていきます。場合によってはメイクアップのお手伝いやアドバイス等をするというものでした。
この時にはお給料も若干ですが上がっていたと思います。
特にお客様に気に入っていただけると、必ず指名をしてもらう事がありますので、顧客リストを作り大切に管理するという場面もありましたね。このようにしてお客様との信頼関係を大切にする仕事の一つなんだと認識をしました。
化粧品販売員(美容部員)ならではのやりがい
やりがいを感じた部分としては、やはり半人前の期間にお仕事のイロハを叩きこまれますので、この時に覚えた事が自分がいざ接客をして商品を提案・提供する際にお客様に「これからはあなたから買いますね」「〇〇さんは来月いる?」「あなたのいる時間に来て、あなたから買いたい」と仰っていただくのは、美容部員として非常に嬉しい事でした。
この嬉しさが、やりがいに繋がっておりました。そして、男性のお客様はコスメカウンターに来ることは珍しいといえば珍しいのですが、そんな男性のお客様から「〇〇さんは素敵。あなたから購入したい」と仰っていただくのは、女性のお客様より嬉しいものがありました。
このように老若男女問わず指名をしてくださるのは嬉しくてやりがいに繋がりました。
その他には、先輩方から「〇〇さんに任せます」「〇〇さんなら大丈夫」「ファイト!応援します」と接客のサポートをしてもらうのは非常に嬉しくもあり、やりがいにも繋がりました。
「あぁ。あたしも信頼してもらえているんだなぁ」と思いました。
化粧品販売員(美容部員)のマイナスポイント
美容部員として働いている時のマイナス面としては、これはある程度仕方ないのですが、どんな時でもお化粧をしなくてはいけないという事です。
やはり人間ですから、「今日はお化粧をしたくない」「メイクが鬱陶しい」と思う時も、正直あります。しかしながら、ピンチヒッターとしてお呼ばれされる場合も少なくありませんでしたので、いつもメイクとヘアメイクは気を遣うようにしておりました。
このように気を抜けないという点はストレスになりましたので、マイナスだったと思います。
そして、お給料の方もお世辞にもいいとは言えませんので、マイナスと捉える人も少なくないと思います。その他には、「1万円の化粧品なんて安い」と感覚が麻痺してしまう点もマイナスだと思います。
もう少し庶民的な感覚を持つべきだと思いました。
化粧品販売員(美容部員)の仕事に活かせる経験・スキル・資格
美容部員は特に資格はいらない職業です。強いて言うならば、メイクアップアーティストの資格があると、メイクの時に活かせるとは思います。
経験としては美容師の経験や、元美容部員で復職される方の経験も絶対に役立つ職場だと思います。大体の仕事の流れが知っていると、即戦力になります。
化粧品販売員(美容部員)の仕事に向いている人・向かない人
美容部員という仕事に向いている人は、ある程度体育会系で化粧品が好きな人だと思います。やはりある程度、気が強い人じゃないと無理だと思います。それは色々な先輩やお客様がいるのも事実です。
したがって細かいことを気にしていると精神的に病んでしまうので、ある程度の気が強い事とスルースキルがある人が向いているでしょう。そして、体育会系の精神があると、意外と上にいくのも多いと思います。(笑)
あとは純粋に化粧品が好きな人は向いていると思います。新商品がリリースされると、何ともいえない高揚感に浸ることができます。
向いているない人は、気が弱い人や化粧品に興味のない人だと思います。
気が弱い人だとイロハを習得する期間で挫折すると思いますし、化粧品がリリースされても興味がないので、お客様にご説明するのにもおぼつかないと思います。
化粧品販売員(美容部員)仕事でのキャリアパス
これは非常に単純明快です。
基本的に勤続年数がある程度あり、売り上げを作れる人はコスメカウンターのマネージャーになったり、管理者になったりします。しかしながら、これは基本的に独身者の人でフル出勤をして、尚且つ売り上げが1カ月で300万円作れる人が多かったように思います。
主婦をしながらの美容部員や大学生のアルバイト、週に3日~4日の勤務で、売り上げはあるけれどそこまでの売り上げを持っていないという人は、基本的にそのままの位置で定年を迎える人も多くいました。
しかしながら、そのような人にも指名客等はいますので、この売り上げがお給料に反映されるという事もありましたし、賞与として2万円という事もありましたね。
化粧品販売員(美容部員)業界の最近の動向
やはりこのコロナ禍のせいで、以前のような肌チェックはできなくなってしまいました。これはもちろんですが、仕方ない事です。肌チェックをしてコロナ感染者が出たとなったら洒落にもなりません。
よって肌チェックはできなくなっております。最近の動向としては、アルコール消毒、マスク、パーテーションの徹底がされております。もちろんですが、他のコスメカウンターも同じようにコロナ対策をされています。
そして、意外と古株が生き残る動向が強いと思います。若い人は「美容部員なんて将来ないでしょ」「ネットで買えるし」「コロナで化粧品を買うなんてできないし」等という声を実際聞きました。
したがって若くて美容部員になろうという人が以前よりも減ったように思います。そのような事から、わたしたちのような古株の美容部員が多くなっております。しかしながら、いずれも定年退職をすることになっていくと思いますので、もっと若い人に活躍して欲しいと思っております。
もう少し、美容部員にも希望が持てるような職場環境を作ろうという動向もあるように思います。福利厚生面や育児サポート面等は以前よりも充実してきているのも、そのためでしょう。
化粧品販売員(美容部員)仕事を未経験で目指すには?
最後になりますが、未経験の方が美容部員になる場合は、ちょっとだけ気が強い人で化粧品が好きな人は美容部員としてキャリアをスタートさせてもいいと思います。
仕事のイロハを学ぶ期間は辛いかもしれません。先輩に色々と言われたり、個性的なお客様もいることでしょう。
しかしながら、それらを一旦飲み干す事で、気を落ち着かせてください。そうしたら人間的に成長できると思いますし、その時に成長できなくても成長できる糧になることでしょう。
このようにして、仕事に向き合う事で、化粧品がもっと好きになれる自分がいると思います。
自分が提案した化粧品を納得して買って下さるお客様がいると、本当にやりがいに繋がりますので、是非ともご興味があれば美容部員の門をたたいてみてください。
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