自動車販売会社の事務員での主な仕事内容
全国でシェアも大きい自動車メーカーの地場のディーラーに勤めていました。
内容は大体1か月のルーティンは決まっていて、毎日売り上げの金額があっているかを計算し、小口現金を出したりもしていきます。
そして経理的な帳簿を付けて、売り上げ伝票をファイリングしていくのです。
そのほか新車の購入があった場合の、契約書類の準備やチェックもしていました。
そしてナンバープレートを交付するための書類を整えて、自動車の登録場所に送付する毎日です。
その他車検に来たお客さんの書類を、協会に持ち込みをするといったこともありました。
役所に手続きにいったり、銀行・郵便局に行ったりなど全体的にお使いも多かった印象です。
そして振り込みが大体毎日送られてくるので、売掛金との見比べてなんの入金かを確認していました。
その他車検のお客さんの自賠責を発行したり、自動車保険の申込書を作ったりして、営業さんのサポートをしていることも多くありました。
自動車販売会社の事務員ならではのやりがい
個人的には書類の作業に楽しさを感じていました。コツコツと書類を確認して整えることが好きでした。売掛金の回収も、パズルを探すようで楽しかったです。また、車検の書類も役所提出の書類など作るのが好きなので楽しんで仕事をしていた覚えがあります。ただし、書き損じが許されない書類も多いので、そこは気を付けていました。
役所に提出する仕事も、役所にある説明書を見ながらしたら誰でもできる内容なので、そこまで気負わずに仕事ができました。
その他、お客さんとの雑談も楽しかった覚えがあります。話が好きな人ならば、結構話をして過ごす事務員さんもいました。お茶を出すので、その時に世間話をする印象です。世間話をしながら車の購入の相談などになれば、営業さんに引き継いでいました。簡単な車の説明などもして、事務仕事以外の仕事もあり、飽きることはありませんでした。
自動車販売会社の事務員のマイナスポイント
ディーラーの事務員で、接客も兼ねていたために、
月末の時間との勝負の時に接客の必要があると、心の中で焦っていた記憶があります。
高額な商品なのでそこまで来店数も多くないのですが、
かなり真剣に購入の検討をしてくださっている人は、
数時間と商談をしていくのです。
どうしても時間が許されないときは営業さんに戻ってきてもらって変わっていましたが、
なかなかすぐに戻れない人の場合は事務作業がその分中断されていました。
通常なら定時で終わる仕事量でも、その分残業することになっていました。
今は変わっているかもしれませんが、その日に発送までしないといけない書類などもあるため、
遅いと焦っていました。
万一発送する書類が遅れた場合は、近場あれば届けに行っていた覚えがあります。
自動車販売会社の事務員の仕事に活かせる経験・スキル・資格
特に何か資格が必要というわけではありませんが、
仕事についた後に、必要として損害保険の資格を取る必要がありました。
そうしないと自動車の保険募集や自賠責保険を発行できないためです。
簿記などができた方が良いとも聞きましたが、
実際はソフトが自動計算するのでそこまで必要ありません。
自動車販売会社の事務員の仕事に向いている人・向かない人
自動車に興味がない人でも覚えるのが遅い印象でした。
ただし、必ず車の説明をするわけではないため、あると便利なレベルでしかなく、必ず覚える必要はありません。
主な仕事は書類を整えることですが、自家用車を持っている人は書類を覚えるのも早かったです。
向いている人は、とにかく車が好きな人が有利な職業だと個人的に思います。
働いた後に意外と興味がなくなったという人も多いですが、それでも覚えるスピードが違いました。
そのメーカーの車種が好きという人は最高で、新型車の発表の時も楽しみにしているようでした。
後はコツコツした仕事が好きな人が向いています。
地味な仕事が多い印象ですが、そこまで書類にあふれることもなく、働きやすかったという印象があります。
自動車販売会社の事務員仕事でのキャリアパス
出世すると役職がつく人もいるようですが、運や上司の覚えが良い人などに限定され、長く働いていても役職がついていない人も大勢います。役職がつくと給料は上がるようですが、その代わり取りまとめることも多いため、大変な仕事でもあります。
他の男性よりも昇進は遅いものの、女性でも役職を狙えるため、出世の道はあると思います。最終的には定年まで勤め上げた人も多く、現在は定年後も働いている人もいます。
会社によるかもしれませんが、私が勤めていたところは非常に定着率が良い会社でした。車というそんなに売上が多い商品でないこともあり、大きく慌てることなくこなせるため、長く勤めて役職がつく人もいました。
自動車販売会社の事務員業界の最近の動向
最近は車離れといった現象も起きており、業界自体は非常に厳しいようです。ただ、必ず必要な人も多い業界ではあるため、悲壮感はありません。
人気の車種や、世間の飽きも早いため、私が在職中にも売れている車は色々変わっていました。上手く流行を追いかけられる企業だと、安泰なのではないかと思います。
男性が多い職場だったので、意外と女性同士のトラブルは少ないのではないかと思います。本社などだとそうはいかないようですが、営業所の事務員だと、男性ばかりに女性1人なども多くあります。ただし、近年は女性の営業が増えてきたりと、女性を入れて企業のイメージを変えているようです。
昔に比べて福利厚生も良くなっており、産休などで戻ってくる社員さんも増えました。あくまで予想ですが、大きな企業と提携して固まっていく傾向があるように思います。
もうしばらくたつと、国内の自動車メーカーは傘下に入ってかなり絞られてくるのではないでしょうか。ただし、現在の仕事でリストラなどはないので、すぐに仕事がなくなるという危険性も少ないと感じています。
自動車販売会社の事務員仕事を未経験で目指すには?
とにかくやる気があり、謙虚な姿勢で挑めば、誰でもできる仕事だと思います。
最初は慣れなくてあわてることもあるかもしれませんが、ある程度は修正がきくことがほとんどです。
凄く早く覚えたウサギタイプの人も、上達が遅い亀タイプの人も両方いますので、安心して働けると感じます。
保険のスキルは仕事を退職したら使用できなくなりますが、保険の知識などはそのまま使えて日常生活にも役立ちます。
ブランクを経て同じ仕事に転職した場合は保険の知識があって有利だったりするので、就職したらしっかりと勉強すると良いです。
大抵の人は受かりますが、油断すると落ちる程度の試験です。