通信機器メーカーの営業事務での主な仕事内容
電話応対や受付、さらには売掛、買掛、売上、または請求書発行などの事務作業がメインでした。
一般事務よりも、営業的要素が大きかったように思います。
それは取引先と自社工場のパイプ役として、納期の交渉を行ったことです。
営業ノルマはありませんでしたが、営業社員のサポート業務も行いました。
営業事務の仕事は企業によって、内容が変わってくると思います。
私のこの会社での営業事務の印象は一般事務兼、雑用係兼、営業サポートといった感じがしました。
私は営業所や支社勤務で、ずっと地方で仕事をしていました。
本社との連絡もかなりありましたが、本社の営業事務の方が大変そうに見えました。
仕事以外の時間では上司と一緒に取引先との食事などもありました。
それほど苦労はありませんでしたが、やはり丁寧な対応が求められました。
基本的に営業社員の仕事が多かったように思います。
その分、一般事務よりも給料は良かったです。
また、営業成績が良い時は、臨時給与が出たこともあり、それは良かったと思っています。
通信機器メーカーの営業事務ならではのやりがい
通信機器メーカーなので、自社製品がクライアントに役立っていると感じる時が一番やりがいを感じました。
売込みのサポートだけではなく、修理やメンテナンスの方のサポート業務も行っていました。
そのため、修理依頼の電話があると、すぐに修理担当者に依頼を回すのではなく、初歩的な確認をクライアントにやってもらうことで、すぐに直る場合もありました。
自社の通信機器が私のアドバイスですぐに直った時に、クライアントからお礼を言われると、お役に立てて良かったと思い、やりがいを感じました。
また、社員は向上心があり、社内でもさまざまな資格を社員価格で勉強することができました。
どれも仕事に必要なスキルですが、勤務先の企業だけではなく、どこの企業でも活かせるような資格がたくさんあったのが良かったです。
また、時々他の部署の人達との交流がありましたが、前向きな発言が多く、モチベーションを高めることが出来るのもやりがいを感じました。
通信機器メーカーの営業事務のマイナスポイント
マイナス面は転勤が多かったことだと思います。
社内でも転勤がある人とない人がいるようです。
私は最初、営業所で勤務していましたが、その後支社に転勤になりました。
職場の規模が違うこともあり、急に忙しくなりました。
今までは残業ゼロで、マイペースで仕事ができていたのですが、転勤後は忙しくなり、残業をする日も増えました。
転勤は会社の都合なので仕方がないことですが、やはり頻繁にあると、かなり大変です。
私が勤務していた企業は全国に拠点があり、さらに海外にもありました。
海外勤務は希望者だけのようでしたが、国内ではいろいろな拠点に行かされる人もいました。
私は家庭の都合で転勤ができなくなってしまい、それを理由に退職しました。
そこが一番のマイナス面でしたし、それがなければもっと長く勤めていられたと思います。
通信機器メーカーの営業事務の仕事に活かせる経験・スキル・資格
営業事務のため、ある程度の事務知識や経験が必要だと思います。
本社勤務は新卒が多いようですので、営業事務経験は会社に入ってから学んでいけば良いでしょう。
拠点勤務の場合は転職組も多かったです。
私も転職組でしたが、やはり事務経験は必要でした。
それ以外では、やはりパソコンスキルはある程度あった方が良いと思います。
通信機器メーカーの営業事務の仕事に向いている人・向かない人
私がやっていた営業事務は直接取引先と交渉するわけではありません。
電話のやり取りがほとんどでしたが、顔が見えない分、電話対応はきちんと行う必要があると思いました。
メールでのやり取りも同様です。
どの職場もそうかもしれませんが、前向きにその仕事に取り組める人が向いていると思います。
特に納期交渉は工場と取引先の板挟みになるので、曖昧にならないように、しっかりとした対応が必要だと感じました。
この仕事に向かない人は、基本的にはデスクワークが苦手な人だと思います。
事務系の仕事はやはりデスクワークが基本なので、体を動かす仕事が良いと言う人は他の職種の方が良いでしょう。
また、電話応対だけではなく、来客応対もあるので、人見知りをしない人の方が向いていると思います。
通信機器メーカーの営業事務仕事でのキャリアパス
営業事務で長く働くためには、それなりの業績を残す必要があると思います。
この仕事は女性社員がほとんどでしたが、多くが結婚や出産を機に会社を退職しました。
また、私のように何らかの事情で他の仕事を求めて辞める人もいました。
その中でも長く働くためには、営業事務のほかにも何らかのスキルを身につけていくことが大切だと思いました。
社内でもさまざまなスキルアップの機会があるので、勉強して資格を取得することも良いでしょう。
パソコンのスキルはもちろんですが、経理経験があれば、さらにキャリアアップが可能です。
また、海外事業部があるので、英語などの外国語をマスターすることも、キャリアアップにつながると思います。
通信機器メーカーの営業事務業界の最近の動向
私がその企業に勤めていた頃と比べて、今は事業体系が大きく変わってきているようです。
企業体系が変わり、社名も変更し、やり方もかなり変わりました。
事業内容はそれほど変わっていないようですが、企業体系が変わったことで、社員も人数もかなり減ったのではないかと思います。
作業の効率化やコスト削減などの理由で、必要な人材数が少なくなってきているようです。
また、時代とともに社会のニーズも変わってきています。
なので、どこの企業もそれに合わせて変わっていかなければなりません。
コロナ渦で事業が危うくなった企業もあるようですが、幸い私が勤めていた企業は何とか頑張っているようです。
通信機器業界なので、オンライン事業とともに逆に売り上げが伸びているのかもしれません。
通信機器業界はこれからさらに需要が伸びていくでしょうし、今後ますます成長していくでしょう。
この業界は進歩が速い分、新しいことを勉強していくこともたくさんあるでしょうが、その分やりがいのある仕事だと思います。
これから就職するなら、やはり成長が見込まれる業界や企業に就職したほうが良いでしょう。
通信機器メーカーの営業事務仕事を未経験で目指すには?
業界が未経験でも、事務の経験やスキルがあれば、この仕事に就ける可能性はかなり広がると思います。
さらに幅広い知識やスキルが求められるので、勉強できることはしておいたほうが良いかもしれません。
また、勉強だけではなく、前向きに取り組んでいける姿勢が何よりも重要だと思います。
仕事をしながら自分も成長していけるような職場を選んでいきたいものです。
そのためにも、仕事だけではなく、幅広く知識を吸収し、人間的にも成長できるようにしていくとよいでしょう。
営業事務の仕事は会社の規模に関係なく、比較的募集があると思います。
ですが、やはり未経験だと採用が難しい場合もあるので、スキルを積むことは重要です。