パチンコ屋ホールスタッフでの主な仕事内容
私が働いていたパチンコ屋のホールスタッフの仕事内容は基本的に、お客様対応、ホール巡回、他店舗への統計調査でした。
お客様対応は、お客様がお困りの際に店員呼び出しランプを押してもらい、インカムで店員同士が連携をとって対応していました。 インカムを使うことで、お客様対応中の店員がいるときは手が空いている店員がフォローする形でした。
ホール巡回は、お客様がパチンコ台やスロット台に対してゴト行為や台を殴るなどの行為、メダルやパチンコ玉の持ち出しなどを抑制するために行っていました。
他店舗への統計調査は、近隣のパチンコ店を3〜4店舗周り、各店舗ごとの男女比、各スロット台、パチンコ台の稼働人数を用意されたiPadや携帯のテンプレートに打ち込んでいく作業でした。
また、新台入れ替えの日には、新台の配置場所と配置台数を確認した後、あらかじめiPadに入力されている台の配置順、台数の変更などを行っていました。
各店舗ごとに総台数が異なり、少ない店舗で約800台、多い店舗で1600台近くあり、新台入れ替えのときは大変でした。
パチンコ屋ホールスタッフならではのやりがい
私が働いていてやりがいを感じたことは、お客様との対話やお客様に頼られていると感じた時でした。 パチンコ屋で働いていると、店員に対して非常に失礼な態度をとるお客様や、逆に親切なお客様など、様々なお客様が来店されます。
初めは常連様との対話の後、「ありがとうな」といった言葉をかけられることが多かったのですが、何度も対応をするうちに、お互いの顔を覚えるようになり、逆にお客様から声をかけてもらえるようになりました。 「最近元気か?」「よう頑張ってんな兄ちゃん」「最近調子悪くてあんま勝てへんねん」といった対話が生まれます。 お客様も私も話し終えた後には笑顔になり、気持ちが良くなりました。そこに私はやりがいを感じました。 また、ご高齢のお客様で、一度台の説明を行ったお客様が新しい台を打つたびに、毎回私のところに来てくれたので、頼りにされているというところにもやりがいを感じました。
パチンコ屋ホールスタッフのマイナスポイント
働いているときのマイナス面は2つあります。
まず1つ目は、現在はどの店舗も基本的に全面禁煙なのですが、私が働いていた当時は基本的に全席喫煙可でした。 そのため、制服や髪の毛に仕事終わりの匂いがついてしまうことがありました。 これが1つ目のマイナス面です。
2つ目のマイナス面としては、祝日は平日に比べて来客人数が増えるため、忙しくなります。 忙しくなると、お客様対応が間に合わず、お客様をお待たせしてしまうことがあります。 仕方がないことなので、お待たせした際には必ず「お待たせしました。どうされましたか?」とお声掛けをしてからお客様対応に入りますが、基本的にはスムーズに対応を終えます。 ただ、負けがこんでイライラされているお客様に当たられることもあります。 これが2つ目のマイナス面です。
パチンコ屋ホールスタッフの仕事に活かせる経験・スキル・資格
基本的に必要な資格や経験はありませんが、客商売なので飲食店での接客対応などがあれば仕事に活きてくると思います。どんなお客様に対しても対応できると強いです。 接客の仕事が未経験でも大丈夫だと思いました。
パチンコ屋ホールスタッフの仕事に向いている人・向かない人
この仕事に向いている人は、お客様との会話が好きで楽しめる人、笑顔で丁寧に対応できる人、パチンコやスロットが好きで興味がある人、お客様を笑顔にすることにやりがいを感じる人などです。逆に、この仕事が向いていない人は、様々なお客様が来店されるため、店が忙しくお客様を待たせてしまった時に理不尽に切れられたりすることもあります。そのときにぐっと堪えて笑顔で対応できない人、言い返してしまう人などは向いていません。また、接客業なので、礼儀作法や言葉遣い、立ち居振る舞いなどが求められます。そういう基本的なことができない人や、どうでもいいと思う人は、この仕事に向いていないと思います。
パチンコ屋ホールスタッフ仕事でのキャリアパス
私はアルバイトとして2年ほど働いていただけなので、あまり詳しいことは分かりませんが、同じ時期に入社してアルバイトとして働いていた人はその後社員になりました。
その方から聞いた話では、社員になるために本社で研修を行い、面談、接客テストを行うという話でした。
出世や成長ルートとしては、社員→副主任→主任→店長→エリアマネージャーの順で出世していきます。
いい意味で目立つ人が出世していきます。例えば、笑顔対応が素敵な人、お客様にお店の会員カードを作ってもらうのですが会員様獲得が多い人、インカムでの指示が的確な人、部下の人全員に対して円滑にコミュニケーションをとり、チームとしてまとめあげる力がある人など、評価基準は様々でした。
パチンコ屋ホールスタッフ業界の最近の動向
業界の最近の傾向としては、コロナ対策でお客様が台を立たれた時に台の清掃を行うこと、それとは関係なく定期的に台の清掃を行うこと、マスクをせずに来店されたお客様に対して声掛けやマスク提供を行うことが挙げられます。
また最近では法律が変わり、出玉の規制が入りました。今まではスロットでは一当たりで10000枚、パチンコでは一当たり2500発など、またはそれ以上の異常出玉が出ていたのですが、規制後はスロットでは最大でも一当たり2500枚まで、パチンコでは最大でも一当たり1800発までと、かなり厳しい規制になりました。
これにより、以前は大量出玉で勝てるときには多くの人が勝てていたのに、規制後は出玉もでなくなり、規制前に比べて楽しくないと感じて辞めていったお客様も多いと思います。また、コロナ下という状況もあり、お客様の来店数も減少しているのではないかと思います。
将来的にはどうなるかは分かりませんが、コロナが収束した後にカジノ法案が通り、カジノが実際にできるようになった場合、カジノにある程度流れていくのではないかと思います。好きな人は好きなので需要はあると思いますが、パチンコ屋は地域密着型のお店から潰れていき、最終的には大手パチンコ屋が残るのではないかと思います。
パチンコ屋ホールスタッフ仕事を未経験で目指すには?
基本的に皆さん未経験から入られるので、お客様に対して失礼のないように基本的な言葉遣いなどに気を配れば何も問題ありません。 また、ある程度のマニュアルもあり、しっかりと教えてくれるので、2.3ヶ月もすればできるようになります。 自分の個性も会話の中で出せるので、徐々に楽しくなっていくと思います。 時給も高く、シフトの融通も効くため、やりたいことがある人、学生さんや主婦の方など、アルバイトとして入るにはとても良いと思います。 また、社員として入る方も、他の業界の仕事に比べて給料も良いため、とてもオススメだと思います。 これから社員として入る方は、つらいことも多少あるでしょうが、やりがいもあるので頑張ってください。