今回紹介する作品タイトル
お熱いのがお好き
あらすじ
禁酒法時代のシカゴで、サックス奏者のジョーと
ベース担当のジェリーは、
殺人現場に居合わせてしまう。
目撃者としてマフィアに追われる
羽目となった二人は、ちょうど団員を募集していた
女性楽団の一員となって逃げる事を思いつく。
ジョーはジョセフィン、
ジェリーはダフネと名乗り、女装姿で
楽団メンバーと共に列車に乗り込む。
列車の中で、ウクレレ担当の美しい娘、
シュガーに出会った二人は、
揃って恋に落ちてしまう。
目的地であるフロリダに到着したジョセフィンは、
女装を解き、シュガー好みの御曹司へと変身。
彼女の気を引くことに成功する。
一方のダフネは金持ちの男に一目ぼれされてしまい、
しつこく求婚を迫られる。
フロリダでのホテル生活に馴染んだ
ジョセフィンとダフネであったが、
そこへマフィアがやってきて、
二人が女装した目撃者であることに気づく。
おすすめする(見どころ)ポイント
シュガーを演じるマリリン・モンローが
最高にキュート。
彼女にはセクシーなイメージが先行しているが、
この作品では天真爛漫な可愛らしさが
引き立っている。
また、トニー・カーティスと
ジャック・レモンの女装姿が
可愛らしくも、可笑しい。
特にジャック・レモン演じる
ダフネは女を全力で楽しんでおり、
観ているこちらも笑顔になってしまいそう。
スカートを履き、がに股でドタドタと
疾走するシーンなどは何度観ても笑ってしまう。
男から女への早変わりも見どころ。
改善してほしいと思ったポイント
御曹司となったジョセフィンと、シュガーが
船内でイチャつくシーンが少ししつこい。
ダフネのシーンと交互に見せることで、
緩急を引き立たせ、笑いを生むと思われるが
もう少しさらりと流しても良かったのでは、
と思ってしまった。
やるべき・観るべき
世の中には、ちょっと失敗だったかな、
と思う映画や、早送りしながら見てしまう
残念な作品も存在する。
ただし、お熱いのがお好きは
全てが面白く、どんなシーンも見逃せない。
誰もが耳にしたことのある、
マリリン・モンローの名曲も
この作品で聴くことが出来る。
観てよかった!と思える白黒映画の傑作。
面白い映画を探している人には、
迷わずこの作品をお勧めする。
類似似作品
「アパートの鍵貸します」
こちらもビリー・ワイルダーと
ジャック・レモンのコンビ。
コメディ要素はもちろんの事、
小道具の使い方、ラストの盛り上がりなど、
映画のお手本のような作品。
「最凶女装計画」
任務のために警官が女装するドタバタコメディ。
女から男への早変わりなど、
お熱いのがお好きのオマージュと思われるシーンもある。
総評
恋愛も、サスペンスも、コメディも。
全てが詰まった贅沢な映画。
音楽の使い方も洒落ている。
禁酒法の描写、ファッション、
結婚に対する価値観などには
時代を感じるものの、
コメディ要素は一切廃れておらず、
全体を通して笑いどころが満載。
ドキドキ、ハラハラ、
手に汗握る展開から、
ちょっと意外な結末を迎える
大満足の作品。
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