デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲームの評価

今回紹介する作品タイトル

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム

あらすじ

テレビ版「デジモンアドベンチャー」のその後を描いた作品
デジタルワールドから「選ばれし子供たち」の主人公、八神太一たちが帰ってきてから数か月たったある春休みのこと。
突如ネット上にデジタマ(デジモンの卵)が発見される。
生まれてきたその新種デジモンに気づいた人々は少なかったが、やがてそのデジモンはあらゆるネットワークを侵食しはじめ、急速に成長を続けるようになった。その存在に気付いた人々が増えたとき、すでにその影響は公共交通機関などのインフラにもおよび、世界に混乱を生じさせていくことになっていた。
この事態に気づいた八神太一たちは、かつて協力し合った仲間たちと協力し、この困難に立ち向かっていくことを決意する

おすすめする(見どころ)ポイント

上映時間が40分しか確保できなかったという経緯を逆手に取った、スピード感ある展開から目が離せない。
劇中のキャラクターたちが発言する「あと3分しかない」いう言葉も現実の時間とリンクし、物語の始まりから終わりまで
40分の枠にギュッと詰め込まれている。その制約の中でキャラクターの心理描写や起承転結が丁寧に描かれている部分もすばらしい。
登場人物が少なく、テレビ版を見ていない層でも楽しめる作品になっています。
ネタバレになってしまうが、終盤の力を合わせる展開は圧巻。細田守氏の後作品「サマーウォーズ」の原型ともいえる傑作である

改善してほしいと思ったポイント

上記の40分の制約上仕方のない点ではあるが、テレビ版に登場した「選ばれし子供たち」の中で活躍するのは4名のみであり、
残りの選ばれし子供たちは間接的な協力、登場にとどまっている。
全員の活躍が見たかったファンとしては、残念なポイントといえる

やるべき・観るべき

いままでにデジモンを見たことのない人の1作目として特におすすめといえる。
テレビ版は全54話と長く、それだけに全話見た時の感動もひとしおだが、時間の限られた現在ではそれも難しいだろう。
しかしこの作品はキャラクターそのものを知らなくても、描写やセリフでどういったキャラクターなのか理解しやすい作りになっている。
短い時間でカタルシスを味わえる、満足感の高い作品といえるだろう。
昔の作品なので、購入する際も安くおすすめである

類似似作品

同じ細田守氏の「サマーウォーズ」が最も近い作品である。
展開も非常に似ていて、デジモンのいない世界だが、協力して戦うというテーマは変わらない。
こちらはそれに家族愛をテーマに組み込んであり、より深い作品になっている。おすすめ度としては非常に高い。

総評

物語の結末として、人々の思いに助けられて解決をするが、その前に同じ人々の思いに足を引っ張られる場面もある。
同じ思いがまるでちがう結果を生むこともある。そんな裏テーマが設定された作品のようになっており、ただの爽快なアクション映画とは言えない作品となっている。
すべての伏線が最後には回収され、大団円で終わるその時、晴れやかな夏空が頭に浮かぶことだろう(春休み映画だが、夏休みを連想させる作りになっている)
世代を問わず、一度は見てほしい作品です

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