【恋愛・結婚体験談】バイト先での体験談:福山雅治そっくりの低音ボイスに恋をした私

人生で一番印象に残っている恋愛

高校生になり、人生で初めてアルバイトをしました。場所は近所のスーパーのレジ打ちです。そのスーパーは高校生の採用が多く、正職員の方も20台と平均年齢も若めの職場でした。和気あいあいとした雰囲気があり、仕事が終わった後は10分くらい休憩室で雑談したり、時にはお店の屋上に行って涼んだりと、どの人達とも楽しく過ごせていました。ある日一人の同学年の男の子がバイトで採用されました。同じ中学卒だったのですが、お互いに接点もなく話したことはありませんでした。私がレジ打ちなどを指導しましたが、お互いに人見知りな性格でもありそれ以上打ち解けることはありませんでした。そんなバイト仲間でカラオケに行くことになりました。当時私が大好きではまっていたのは福山雅治さんです。あの低音で渋い歌声を一度聞いてから夢中になり、バイトで貯めたお金でCDを購入しポスターも買ったりと夢中になっていました。その男の子にぜひ福山を歌ってほしい!とお願いしました。すると意外にも低音ボイス。そのギャップで一瞬で恋に落ちました。

一番嬉しかったこと

どれも嬉しくて楽しい思い出ですが、一番嬉しかったのは彼と付き合えたことです。彼は全く女の人と付き合うことに興味がなく、中学では少し暗めの性格だったとのちに話してくれました。ですので、私が彼を意識してから付き合えるようになるまで、私なりに努力しました。彼は仕事中は一切雑談をしてくれませんし、高校生だったので私には門限もありました。出来るだけ話せるチャンスを作ったり、休憩中の彼の様子を見に行ったり、仕事の話をしたり色々アピールをしました。周囲の応援もあり、何となく彼も意識してくれるようになりました。バイト終わりの帰り道、暗いからと家まで送ってくれました。帰りたくなくて近くの公園に寄ろうと誘い、勇気を出して告白しました。彼もいいよ、と言ってくれ、本当に嬉しかったです。

印象的な喧嘩の内容

学生でお金もなく、でも会いたいのでしょっちゅう会っていました。お互い実家暮らしだったので会うのは彼の家。6畳の部屋からほとんど出ることもなく、テレビを見てはウトウトと寝たり、そんな繰り返しです。最初はそれでも幸せでしたが、段々とせめて外に出たり何かしたいと思うように。私は自転車でも徒歩でも外に出てその空気を吸ったり、ボールでも持って遊んだりしたいタイプ。でも彼はめんどくさがりで外よりも家がいいタイプ。どこで遊ぶかで大喧嘩になり、そのまま彼の家を飛び出して行きました。

一番悩んだこと

彼とは家族ぐるみの付き合いもあったので、私は就職後すぐにでも結婚したかったです。まずは一緒に生活をしたかった。彼の方が1年早く就職していましたが、彼は実家から近い職場だったので家を出ることもありませんでした。私が就職する時に彼に結婚についてどう思うか聞くと、するならお前しかいないと思っているけど働いたばかりだしまだお金もないからと返事をされました。自分が結婚したくても相手がまだその気持ちに向かわない。一方で友人たちは次々に結婚し、毎月誰か彼かの結婚式に招待されている状態。子供が産まれたと葉書を貰うこともあります。周囲の友人たちの中で一番長く付き合っていた自分が、周囲に取り残されているような気がして不安と焦りで悩んでいました

その悩みをどうやって解決したか

まずは自分の環境を変えようと思いました。実家暮らしだったので、自分が一人暮らしをしようと決意しました。一人暮らしをすれば彼も気軽に泊まりに来てくれるだろうし、生活する時間が長くなればこれからも共に人生を歩んでいけるかを見極められるのでは、と思いました。自分自身も親に頼り切った生活から、自立していくことが必要など感じました。一年かけて引っ越し費用分を貯蓄し、仕事先と彼の実家の中間地点くらいにアパートを借りました。アパートを借りてから数か月は彼も何度も遊びに来てくれましたが、泊まっていっても荷物をそこに置いておくことはしませんでした。「お前の親も心配するだろうし、なあなあには出来ないことだから」と言われましたが、きちんと自分のことを考えてくれているのを感じました。

その相手との後日談

彼から別れを告げられました。高校2年生から7年半付き合い、親からも結婚に向けた話もされていましたが、お互いのタイミングが合いませんでした。彼も私も社会人となり、沢山の人と出会い、遊び仲間が増えていくなかで、共有してその部分を楽しんだり行動したりが出来なくなったのだと思います。彼からは、これまではお前のことが中心だったけど今は職場の人や大学の友人をもっと中心に置いて考えたい。自分の世界が広がるのを感じている。と言われました。

長く付き合っていくためのアドバイス

若かったのでとにかく彼が中心でした。それも良いとは思いますが、長く付き合うとお互いを取り巻く環境も変わります。学生時代はお金がないことや比較的時間拘束もそれほどなかったので、彼との恋愛を続けることが出来ました。学生から社会人になった時は大きな転換期かなと思います。社会人になると、金銭的余裕も出来ることと、関わる年齢層も一気に広くなります。学生時代はせいぜい3学年の差しかなかったが、親と同じ世代の方たちとも関わります。その時にどれだけ共有するものがあったり、お互いが支えになったり、共に成長する要素があるか、が大切です。片方が愚痴ばかり言っていたり、疲れたからと会っても寝ていたり部屋から一歩もでなかったりでは長く続きません。

今当時を振り返って、過去の自分や同じような状況の方にかけたい言葉

長くお付き合いをして、結婚も考えているような人との別れは本当に辛く寂しかったです。「別れよう」の一言で、明日からは彼と会えない、当たり前にしていた電話も出来ない。別れたその直後からは信じられない気持ちと、これからどう生活していけばいいのか戸惑いました。落ち着いたと思ったら急に寂しくなったり、その寂しさを紛らわすためにコンパに行ったり朝まで飲んだりしました。その状況は1年くらいは続いたと思います。その後今の旦那さんと結婚しました。あの時はとても辛かったけれども、付き合い自体は楽しい思い出です。長く付き合って別れる方もいらっしゃると思いますが、出会いも別れもタイミングと運命だと思います。結婚を考えていてもあの時出来なかった、それはそうなる運命だったのだと今では感じます。

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