人生で一番印象に残っている恋愛
学生時代の友人からの紹介で付き合った人と4年ほどお付き合いをしていました。仕事の休みが不規則な人だったので付き合いたての時は予定が合わず困りましたが、休日が分かると必ず教えてくれてどこに行こうかとか何を食べようかと話すのが楽しかったです。失礼ですが見た目に反して美術館や博物館が好き、ホテルより旅館が好き、ジャンクフードより和食が好きなど古風な所があり面白く感じていました。印象的だったのはファッションにお金を使う人だったのでTシャツやスニーカーに数万円かけていたり、車を数年で買い替えたりと実家暮らしだった彼は金銭面で裕福な生活ぶりだったことです。お金をどんどん使う事は決して悪い事ではないのですが、このまま結婚に至るとどうなるのかと心配で不安材料にはなっていました。デートは専ら私が彼の実家に行くのが定番でした。ゲームをしたりペットの散歩をしたり映画を見たり、ご両親が共働きなのでたまにキッチンでお昼ご飯を作らせてもらって一緒に食べたりしていました。
一番嬉しかったこと
話しや好きな物が感覚的によく合っていることが一番楽で嬉しかったです。どんなに良い人でも食べ物や笑うところが合わないと一緒にいてしんどいので、同じ感覚で生きているところが嬉しかったです。ディズニーランドに行くなら温泉旅行に行きたいとか、ハンバーガー店に行くならうどん屋に行きたいとか。まだお互いに20歳でしたがやけに渋いチョイスをすることが多く、周りの友達にも「もう老夫婦みたいだね」と言われることがありました。
印象的な喧嘩の内容
夏祭りに行った時にミュールで行ってしまい、歩き疲れたので少し休みたいと言ったら不機嫌になり、口を利かなくなりました。その空気に耐え切れず飲み物を買いに行き戻ると「俺の分は?お前本当に使えないな」と言われてしまいました。夏祭りなのでドリンクが1本600円。まだ稼ぎがない私にはとても2本は買う事ができず「半分こしよう」と言ったら怒って自分の分を買いに行きました。しばらくすると何も手に持たず帰ってきて「高すぎじゃね?半分ちょうだい」と言われ呆れました。
一番悩んだこと
彼のご両親が早く結婚されていたので自分もそうなりたいという願望が強く、付き合った時から早めに結婚したいという話しを聞かされていました。私はキャリアを積みたい気持ちが強かったので結婚も子どももまったく考えていなくて30代半ばくらいでちょうどいいかなと思っていました。周りの友達や女性の先輩も20代で結婚する人はほとんどいなかったのもあって焦りはありませんでした。そして年数が経つにつれ、「結婚」「同棲」「子ども」という言葉が多くなりだんだんとストレスになり悩んでいました。実家暮らしの彼は掃除も料理も洗濯もできません。このまま同棲は考えられない、すべて私に押し付けられるのは目に見えていたので不安だらけでした。
その悩みをどうやって解決したか
彼は1人暮らしをすると言って会社が半分家賃を出してくれるマンションへ運よく入ることができました。内心、このまま同棲できると思っていたようでご両親にもそう伝えていたようです。ですが私にはその気持ちがないのでこのままズルズルといってはいけないと思い、はっきりと「私は結婚どころか同棲もまだ考えていない、20代のうちに子供が欲しい気持ちがあるのは知っているから今ならまだ全然間に合うから他の人を選んで欲しい」と伝えました。その後も連絡が何度も来ましたが、気持ちは変わらない事や時間がもったいないから早く次の人を探すように言いました。片方の気持ちがもうなければどうにもならないのだという事を重ねて言って分かってもらいました。
その相手との後日談
その後も連絡が何度も来ましたが、仕事が忙しいのもあってだんだんと気持ちが彼に向かなくなり返信も遅くなりけじめをつけて正式にお別れしました。それからは一度も連絡もありません。人生の時間は限りがあるのでどうにかして前に進まなくてはいけません。時間が薬になる時もあるしすぐに次の彼女を見つけたのかもしれませんが、とにかく結婚相手が私でなかったのは彼にとって良かったと思います。自分の気持ちを言えず無理やり付き合うのは違うのでこれで良かったです。
長く付き合っていくためのアドバイス
相手を自分のものさしで計らないことです。ある程度は自分の常識や経験で相手がどういいう人か判断する必要がありますが、相手のすべてをそうするとピッタリくる人なんてまずいません。自分と違う考えや行動をする方が当たり前なわけですから、「この人おもしろいなー」くらいに感じておけばいいと思います。最初から「このは運命だ!」となるとそこから少しでも合わない事が起きるとどんどん下降線をたどっていくので、合わない方が人として自然なんだくらいに思って好きな食べ物や番組が一つでもあれば奇跡だと思った方が長続きします。相手を型にはめない、おおらかに見守る、その上で嫌だと感じる事はきちんと伝えることができる人が長く続くと思います。
今当時を振り返って、過去の自分や同じような状況の方にかけたい言葉
30代であれば別ですが20代前半くらいの若さで付き合う時にはあまり結婚や子どもという言葉はいらないかもしれません。男性も女性も働く時代になったのでそれ自体がプレッシャーになり、別れなくてもいいのに破局する可能性があるからです。付き合っていくうちにだんだんとこの人と一生いられるだろうか、老いてもこの人の世話ができるだろうかと男女お互いに考え出します。そうした中でやっと結婚に至ると思うので、なんとなく付き合ったとか何となく適齢期だからという理由で判断せずに自分を第一に考えてくださいと言いたいです。自分が何かに我慢している状態での幸せはまずありません。いつかは爆発しますし壊れます。多少のわがままはお互い様なので自分の気持ちを第一に優先させることをおすすめします。
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