アパレル店員(アルバイト)の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには?

アパレル店員(アルバイト)での主な仕事内容

アパレルバイトの主な仕事は接客、売り場作り、レジ打ち、掃除です。
接客の内容は、服を見て困っている様子のお客様がいらっしゃったら「何かお探しですか?」「そちら試着できますよ」と声をかけたり、お客様からの質問にお答えしたりします。

売り場作りは、どこにどの服を配置するか、ボディ(マネキンのこと)に何を着せるかを考える仕事です。
流行りの服、売りたい服は一番手前のラックにかけるなど、商品の配置を店長や他の店員と話し合って決めます。
また本社から「この服は手前に配置してください」という指示が出る場合もありますので、その場合は本社の指示通りの配置に変えます。

レジ打ちは服の購入を決めてくださったお客様のお会計を行います。基本的にアパレル店員は、忙しい時を除いて自分で接客したお客様に自分でレジ打ちをする場合が多いです。またレジはお会計が終わってお見送りするところまで行います。

また店内の状態はとても大事なため、掃除はこまめに行います。汚い店内はそれだけでお客様の購買意欲を無くしてしまうので、埃などが落ちていないか服を畳みながら常にチェックします。

アパレル店員(アルバイト)ならではのやりがい

一番やりがいを感じたところは、お客様から「ありがとう」や「この服気に入った」と言ってもらえるところです。
特にアパレルショップは長い時間お客様にお付き合いすることが多く、お客様の求めている服はどんなものなのか考えることはとても大変です。お客様の好みを把握することはとても難しいことなので、うまくお客様好みの服を提案できた時はすごく嬉しかったし、「この服いいね、ありがとう」とレジで言ってもらえた時はすごくやりがいを感じました。
他にも直接接客するだけではなくて、売り場作りに携われることもとてもやりがいを感じました。特に自分がコーディネートした服をボディに着せて、その服が売れた時はとても嬉しかったです。また、人気が出なかった商品の売り方を考えるのもやりがいのある仕事でした。例えばあまり人気が出なかった服や小物を人気の商品と合わせてコーディネートし、魅力的に見えるように工夫します。すると、単体で売り場に置いてもあまり魅力的に見えなくて売れなかった商品も売れるようになるということに感動しましたし、自分のコーディネートのスキルが上達するのがわかるのでとてもやりがいを感じました。

アパレル店員(アルバイト)のマイナスポイント

このバイトのきついところの1つ目は、1人で売り場に立っている時間が長いというところです。アルバイトなら2か月くらいで新人扱いではなくなりますが、まだまだわからないこともありますので、すぐに人に聞けない状況はなかなか辛いです。わからない場合は上司に電話などで聞きますが、すぐに繋がらない時もありますので、トラブルがあった時はとても大変です。
2つ目はいつもお客様に見られているプレッシャーを感じることです。お客様は店員の見た目や行動をとても気にしますので、それがとてもプレッシャーに感じることがありました。アパレルは特にいつもおしゃれな格好をしていなくてはいけないので、仕事着にとても気を使います。また他の店員と話しているとクレームになることもありますので、店員同士のコミュニケーションが最低限になってしまうところもマイナス面かなと思います。

アパレル店員(アルバイト)の仕事に活かせる経験・スキル・資格

アパレル店員はカラーコーディネーターや接客マナーの検定などの資格が活かせます。コーディネートをするにあたって、色の組み合わせ方を知っているととても役に立ちますし、お客様のイメージに合う服の提案がしやすくなります。また、アパレル店員は敬語や立ち振る舞いなど、接客時にはいつも気をつけなくてはいけないので、接客マナーの検定の内容はとても役に立ちます。

アパレル店員(アルバイト)の仕事に向いている人・向かない人

アパレル店員に向いている人は服が好きな人です。
いつもたくさんの服に囲まれて仕事をしますので、服が好きでないとなかなか続けられません。また、たくさんの服の中からお客様の希望に合いそうなものを提案しますので、服が好きで服の知識をたくさん持っていないと、良い提案はできません。また色彩感覚が優れている人や、人の気持ちに敏感で共感能力が高い人もアパレル店員に向いています。
逆に向かないと思う人は人と関わるのが嫌い、もしくは苦手な人です。接客時にはお客様とたくさんお話しないといけませんので、コミュニケーション能力は必須です。また常にお客様の動きに気を配らないといけないので、人と関わらず作業に没頭したいというタイプの人はアパレル店員は向きません。

アパレル店員(アルバイト)仕事でのキャリアパス

大まかな流れは、アパレルバイトを何年か続ける→正社員に登用してもらう、もしくは別のお店で正社員として働く→店長になる→統括マネージャーやバイヤーへというものです。アルバイト先で正社員になりたい場合は、社員登用のルールに従って試験を受けたり、推薦してもらったりします。別のお店の場合はアパレル経験者として、正社員の求人に応募し面接などを受けます。正社員として採用されたあとは、売上に貢献できたら店長に出世することができます。
場合によっては店長になる前に、店長の下について副店長として補佐をしながら修行することもあります。
店長として経験を積んだあとは、他の店舗をまとめる統括マネージャーになる方もいますし、商品の買い付けを行うバイヤーになる方もいます。

アパレル店員(アルバイト)業界の最近の動向

現在のアパレル業界の動向は、世界のアパレル市場は2025年まで年平均3.6%で成長すると見込まれています。
大きな変化として、2020年はコロナ禍となりました。この影響により成長率が大幅に減少しましたが、2022年は外出の規制も緩和され、少しずつ回復の傾向が出てきました。しかしコストの高騰が重荷となっています。
またコロナ禍は消費者の衣類へのニーズの変化をもたらし、外出の機会が減った消費者は、流行りものを着たいという意識が薄まりました。
しかしコロナ禍の中でも「ユニクロ」「ジーユー」は海外事業を強化し、売上高、店舗数ともに国内を上回っています。一方で国内のショッピングセンターなどでは、コロナ禍で消費者の意識の変化が生じたことで、衣類販売の低迷が続きました。海外系ファストファッショである「フォーエバー21」や「アメリカンイーグル」が撤退するなど、大きな動きもありました。またザラの姉妹ブランドである「ベルシュカ」は全店閉店となり、EC販売のみとなりました。ECの利用はコロナ禍によって定着し、コロナが終息した後も伸び続けると予想されています。

アパレル店員(アルバイト)仕事を未経験で目指すには?

アパレル店員は未経験OKの求人がたくさんありますし、初めてのアルバイトでもしっかり教育してくれるところはたくさんあります。私も初めてのアルバイトがアパレルバイトでした。接客の経験がなく、始めは失敗ばかりで落ち込むこともありましたが、服が好きならコーディネートを考えるのは楽しいですし、やりがいはたくさんあります。
また特別な資格は必要ないので、やってみたいという気持ちがあれば気軽に応募してもいいと思います。アパレルショップはショップごとにコンセプトがあるので、色々なお店に足を運んでみて、「このブランドいいな」や「この店の雰囲気いいな」と思うところを探しましょう。

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