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歯科助手の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには

歯科助手~人生で一番印象に残っている恋愛~

歯科助手の業務は主に治療アシスタントです。歯科医院によっては受付専任のところもありますが、私が勤めていた歯科医院は受付兼任でした。
なので治療アシスタントと受付が主な仕事内容でした。
しかし、言葉で言うと簡単ですが、その細かい内訳は多岐にわたり、ほとんどが雑務です。

治療アシスタントは、治療中の補助以外にも器具の滅菌作業や治療準備、検査内容の記入やレントゲンの現像、麻酔薬や脱脂綿の補充など地味な作業がほとんどです。
治療アシスタントとは、治療を補助する業務よりも、治療をするための準備をすることが主な仕事です。

次に受付業務ですが、患者さんのカルテを出したりお会計をする他に、レセプトや備品の発注業務に電話での予約対応、来院を促すはがき作成などの事務作業がほとんどです。

歯科衛生士と違い、歯科助手は未経験から始める方が多いので、どちらの業務内容も治療の名前と治療内容の理解、専門用語を覚える必要があります。
この「覚える」という仕事ができないと、先ほどの治療アシスタントも受付業務もうまく進みません。

歯科助手~一番嬉しかったこと~

歯科助手は歯科医師よりも患者さんに近い立場にあります。そのため、治療を終えた患者さんからのお礼の一言をいただくことが多く、それが励みにもやりがいにもなります。

特に治療期間の長い患者さんは、合う回数も多く、治療アシスタントにつく回数も自然と多くなります。例えば、歯列矯正で来院される患者さんというのは、だいたい半年から数年の治療期間があります。治療が終わり、綺麗な歯並びになった患者さんからの「ありがとう」という言葉は、とても清々しくやりがいを感じました。

また、多岐にわたる業務の結果としていただくインセンティブやボーナスは、やりがいを数値化したようでした。医療関係というと、お給料が良いイメージですが、私が勤めていた歯科医院はボーナスとインセンティブがあり、お給料は同じ歳の人と比べても良い方でした。

歯科助手の業務は非常に多く、拘束時間も長く、立ち仕事なので、精神的にも肉体的にも疲労が大きいです。しかし、それをお給料に反映してもらえるのは、とても大きなやりがいを感じました。

歯科助手~印象的な喧嘩の内容~

仕事を覚えるための時間を作って勉強しなければいけないことと、拘束時間が長いのは歯科医院で働く際のマイナスな一面でした。歯科助手は覚えることがとても多く、小さなミスが大きな事故に繋がる危険性があります。一人前の治療アシスタントになるためには、まず歯科の専門用語、治療内容、そして治療器具を覚えなければなりません。決して仕事中に数日で覚えられるような内容ではないので、家や休み時間に覚える努力をしなければいけません。

それに加え、歯科医院の休憩時間は長く、その時間院内にいなければならなかったため、拘束時間がとても長かったです。勤めていた歯科医院では昼休憩が2時間あり、その間は医院内にいなければなりませんでした。ただ過ごす時間はとてももったいないと感じていました。

歯科助手~一番悩んだこと~

受付業務や事務職の経験は、歯科助手が受付業務をする際に非常に役に立つと思います。発注作業や納品、電話対応に慣れている人は、治療内容がまだわからない段階でも仕事ができるので、とても重宝されると思います。

歯科助手~その悩みをどうやって解決したか~

歯科助手はコツコツ作業を進められる人、真面目で心配性な人が向いています。雑務が多いので、その仕事を淡々とこなしていける忍耐力と、ミスが起きないように慎重に物事を進められる力が必要です。

心配性なくらい安全を確認でき、物事を慎重に進められる人向きの仕事といえます。

逆に向いていない人は、注意力が散漫だったり、多くの業務を順序立ててこなすのが苦手な人です。

治療アシスタントは特に集中力が必要で、医師の動きや患者さんの動きに注意して行わなければいけません。そのため注意力散漫な人は、ミスを引き起こしやすく危険です。

また、歯科助手の業務は大変多く、その仕事内容は現状を常に把握して仕事に優先順位をつけて行わなければいけません。

歯科助手~その相手との後日談~

歯科助手として働きながら、副医院長になった方がいます。
この方は非常にまれなケースだと思いますが、院内のリーダーのような立場の方は多くいます。

勤務する医師や歯科衛生士、歯科助手をまとめあげ、歯科医院を内側から支える立場が歯科助手の出世ルートだと思います。

治療だけではなく、歯科医院という職場をアシストできるような、人材として成長していくのが多くの歯科医院で求められていることです。

また、歯科助手で働くうちに、歯科治療に興味を持ち、歯科衛生士となる方も多くいます。

これも歯科助手の出世・成長ルートだと思います。勤務しながら専門学校などで学びなおすことはとても容易ではありませんが、歯科衛生士という国家資格を取ることは歯科助手の大出世です。

歯科助手~長く付き合っていくためのアドバイス~

歯科助手は未経験で始められる仕事で、お給料がいいので常に人気の職種です。しかし、女性の多い職場ということもあり、離職率も高いのが現状です。

コンビニの数よりも多いといわれる歯科医院なので、歯科医師や歯科衛生士とともに歯科助手も慢性的に人手不足です。歯科医院専門の求人媒体ができるほど、求人・求職の需要が高まっているのです。

長い拘束時間と私生活の両立は難しく、妊娠出産を機に離職する人は非常に多いです。とはいえ、一度歯科助手を経験していると、多少ブランクがあっても即戦力として非常に重宝されます。そのため、大手通信資格取得サイトでは、歯科助手講座は非常に人気が高くなっています。

歯科助手の資格はあくまでも民間資格なので、多くの歯科医院では必須としていません。それでも人気なのは、歯科助手になって初めの難関である、歯科の基礎知識が身についていることを、歯科医院にアピールすることができるからでしょう。歯科医院としても教育にかける時間と人材を節約できるので、資格保持者は全くの未経験よりは優遇することが多くなっています。

歯科助手~今当時を振り返って、過去の自分や同じような状況の方にかけたい言葉~

歯科助手になろうとする人のほとんどは、仕事内容をほんの一部しか知りません。
まずはネットで歯科助手の仕事内容を検索することをお勧めします。
実際に働くと業務の多さや、覚えることの多さがイメージと違い大変だから、という理由で辞めていく人は少なくありません。

下調べをして、仕事のイメージをつかむことができれば、勤務し始めてもギャップに苦しむことはないと思います。
また、完璧ではなくても大丈夫なので、専門用語についても少し勉強しておくと、働き始めたときに非常に役に立ちます。
新人教育に力を入れられるほど、余裕のある歯科医院は少ないので、自分で勉強する癖をつけておくと成長が早いです。