カラオケ店員の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには?

カラオケ店員での主な仕事内容

まずは来店したお客様の受付業務です。人数や利用時間などを確認し、空きのある部屋へ案内します。私が働いていた店舗はサービスを大変重視していたため、2階の部屋でも混雑時以外は全て部屋のドアの前まで一緒に行き、部屋の設備の案内までを行なっていました。
注文が入った際にはフードやドリンク作りを行います。フードは、定番のフライドポテトはじめ、季節ごとにキャンペーンメニューなどがあり、見たことのないメニューを一から手探りで作ることもありました。飲み物については、昼間はドリンクバーの利用者が多く比較的作業は落ち着いているのですが、夜はお酒の注文が大量に入るため常にグラス洗いと並行しながらビール、カクテルなど多種のお酒をつくっていました。
利用時間の5分ほど前になると、お客様のお部屋へ電話して延長の確認をします。レジで会計を行い、部屋の清掃を行います。
清掃は混雑時には空き時間にまとめて済ませることもありました。

カラオケ店員ならではのやりがい

お客様が楽しむために来店されるので、帰るときに笑顔でレジに来てくださるととても嬉しくなり、とてもやりがいを感じました。また、仕事量がとにかく多く覚えることも多いのですが、一度覚えてしまえばお客さまとの関わりを楽しんだり、店舗をうまく回すようにできたという達成感を味わうことができます。給料も夜の時間帯は高いため、収入が保証されるのもやりがいのひとつだと思います。歌を楽しんだり大きな声を出してリフレッシュしたり、お酒を飲みながら楽しく過ごす空間なので、その場を自分のサービスで提供できているとういうことに喜びを感じました。また、同時間帯に働く人との結束が欠かせないため、インカムで連絡をとりながら頭を使ってそれぞれの作業をすることも仕事の全体把握するミッションのような雰囲気で楽しく働くことができました。

カラオケ店員のマイナスポイント

夜間から明け方のシフト勤務が多く、メンタルや体調を崩してしまったり、周りの人と時間を合わせることが難しくなってしまうことがマイナス面としてあります。また、店が忙しい時間帯は常に小走りでなければ仕事が回りませんので、座れない、忙しいというのをネガティブに考えてしまう人には良い印象ではないでしょう。
飲み放題で大量に飲酒するお客様も中にはいるため、絡まれたり、時にはいちゃもんをつけられ怒鳴られてしまったり、トラブルに巻き込まれそうになることもあります。
トイレの清掃は、酔ってありえない場所に用を足す人や黙って吐いてそのままにしてしまう人もおり、金、土曜の夜の清掃は頻繁に吐瀉物の清掃が必要なため憂鬱でした。

カラオケ店員の仕事に活かせる経験・スキル・資格

接客業の経験があれば仕事に活かせると思います。また、ルーティーンワークではあるのですが臨機応変な対応をマルチタスクで行う昼用があるので、記憶力が良い、タスク管理が上手いことなども必要なスキルです。カクテルメニューをたくさん覚える必要があるため居酒屋などで働いた経験があると知識が役立つと思います。

カラオケ店員の仕事に向いている人・向かない人

明るくて楽観的な人が向いていると感じます。飲酒する場でもあるので、酔ったお客様の対応が苦にならない方、忙しさを楽しめる方は楽しく働けます。店内は歌謡曲がかかっているため、音楽が好きな人にもいいかもしれません。社割でカラオケ利用が格安で楽しめるので、頻繁にカラオケ利用をする人も恩恵が受けられる仕事です。実際に働いている方が休日でもよく遊びに来店していました。
一方、神経質であったり、騒がしいのが苦手な人には向かない仕事だと感じます。また基本的には何時間もずっと立ちっぱなしの仕事になるため、デスクワークを好む人や静かな環境で一つのことに集中したい人にはおすすめできません。また、トイレの清掃は飲酒の場ということもあり吐瀉物の掃除も頻繁にあり潔癖の方には難しいと思います。

カラオケ店員仕事でのキャリアパス

まずはレジ業務、案内、清掃、スタンバイ、飲食メニューの提供など店舗の基本的な仕事を一通り覚え、問題なくこなすことから始まります。リーダーや社員になると、店舗の運営や新人の教育、シフト管理などを担当します。
特に新人の教育は覚えることが多いため、はじめはほぼつきっきりで細かい道具の使い方から作業内容までを徹底的に指導します。制服があり、かなり細かい髪型の規程などもあるため、毎回出勤時には問題がないかのチェックがありました。シフトは誰も入れない、人手が足りない時は社員がカバーするように入っていました。
出世としては、店舗の管理からエリア内の店舗の管理など、複数の店舗状況を見たりすることからキャリアを積んでいくようです。

カラオケ店員業界の最近の動向

カラオケ業界は、コロナ禍では唾液や密室空間を避ける人が増えたことで、大幅に利用が減ったようです。テレワークシーンなどでの新しい利用方法なども提案してはいましたが、飲酒ができない、人が大勢部屋に入らないことには単価がなかなか上がらないため厳しかったはずです。
現在ではコロナ禍も収束しはじめ売上高は回復してきているようですが、ダーツやビリヤードなどのアミューズメントの併設やアーティストとのコラボ、VRカラオケなどの様々なサービスを工夫しながら提供しています。
機種によってはAiの利用や、コールアンドレスポンスなど、歌う楽しさを追求した新たな機能搭載などもあり、人気で集客につながっているようです。技術発展の力も業界の収益を後押ししているようです。コロナが空けて、これまでにも増してカラオケを好む人はもちろん、宴会、2次会などの機会も増えてくることが想定されます。業界としては想定の業績を上回っていることから、今後も売上・利益ともに回復していくのではないでしょうか。また、働くスタッフの確保も業界の課題のひとつです。

カラオケ店員仕事を未経験で目指すには?

接客未経験でも、元気で明るいタイプの人であれば人手不足の店舗ではかなりの確率で採用されるはずです。
また、夜間勤務が必要であったり、不定期なシフト勤務が多いため、時間の融通がきくことやスケジュールに余裕があることが採用や仕事を続けていくことに繋がります。
カラオケ店は、仕事柄元気のある人や人との関わりが好きな人が多いので、会話や人との関わりを楽しみながら仕事をしたい方に向いていると思います。普段から綺麗な笑顔をつくったり人に丁寧に接することを心がけていると、そのスキルが役立つことがきっと来ると思います。

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