TikTokが10代の若者がバランスの取れたデジタル習慣を身につけられるよう新機能を追加 – GIGAZINE


TikTokのようなショート動画アプリの視聴時間が長い子どもは学業成績が悪いという研究結果や、TikTokが若者のメンタルヘルスに悪影響を及ぼしているという指摘があるように、TikTokが若者に悪影響を与えているのではないかと専門家から疑いの目が向けられています。そんなTikTokが、10代の若者がバランスの取れたデジタル習慣を身につけられるように、ペアレンタルコントロールに新機能を追加したり、子どもがTikTok離れできるような新しい機能を発表したりしています。

New ways we’re supporting parents and helping teens build balanced digital habits – Newsroom | TikTok
https://newsroom.tiktok.com/en-us/new-ways-we-are-supporting-parents-and-helping-teens-build-balanced-digital-habits


TikTok’s mood music will tell teens to ‘wind down’ after 10PM | The Verge
https://www.theverge.com/news/627589/tiktok-wind-down-calming-music-teen-safety

TikTok Will Try to Lull Kids to Sleep to Stop Endless Scrolling
https://gizmodo.com/tiktok-will-try-to-lull-kids-to-sleep-to-stop-endless-scrolling-2000574438

Parents can now see their teen’s followers and set screen time restrictions on TikTok – Neowin
https://www.neowin.net/news/parents-can-now-see-their-teens-followers-and-set-screen-time-restrictions-on-tiktok/

TikTok will try instituting a 10pm curfew on most teens
https://www.engadget.com/social-media/tiktok-will-try-instituting-a-10pm-curfew-on-most-teens-165416916.html

◆ペアレンタルコントロールに新機能追加
TikTokは2020年に独自のペアレンタルコントロールを提供し始めました。それ以来、TikTokはユーザーからのフィードバックや専門家からのアドバイスに基づき、継続的にペアレンタルコントロール機能の改良を進めてきました。

今回新たにペアレンタルコントロールに追加されたのは、「設定した時間に子どもがTikTokを利用できなくなる」という機能です。子どもの親はペアレンタルコントロールの「ひと休みタイム」機能を使用することで、「子どもがTikTokを利用できない時間帯」を指定できるようになります。子どもは親に対してTikTokを使用できるよう要請することもできますが、保護者が許可しない場合、指定された時間帯にTikTokを使用することはできません。

「ひと休みタイム」機能にアクセスするには、TikTokの「設定とプライバシー」画面を開き、「ペアレンタルコントロール」をタップ。


リンク済みのアカウントの中から「ひと休みタイム」を設定したいものを選択。


「視聴時間」をタップ。


「ひと休みタイムの設定」をタップ。


トグル部分をタップして有効化。


ここから曜日ごとの「子どもがTikTokを使用できない時間帯」を設定することが可能となります。


また、新しく親はペアレンタルコントロール機能から、「子どもがTikTokで誰をフォローしているか」「誰が子どものアカウントをフォローしているか」「子どもがTikTokで誰をブロックしているか」などを確認することが可能です。TikTokはこの機能について、「子どものネットワークの可視性が高まることで、保護者は子どもと継続的な会話をし、子どもが必要なデジタルリテラシーを身につけられるようサポートすることが容易になります」と説明しています。


さらに、TikTokは保護者からの要望に応える形で、今後数カ月以内に「子どもがTikTokのルールに違反していると思われる動画を報告した場合、ペアレンタルコントロールを使用していなくても、保護者あるいは信頼できる大人に警告する」というオプションを提供予定です。

この他、TikTokは安全性・健康・プライバシー関連の機能として以下も追加しました。

・子どもがオフにしていても、STEMフィード(科学・技術・工学・数学関連コンテンツを配信するフィード)を有効化できる機能。
・カスタマイズ可能なスクリーンタイム制限の設定。例えば、平日は子どものTikTok利用時間を30分に制限し、週末は少し長く設定する、といった使い方が可能。設定された制限に達すると、10代の若者は親が固有のパスコードを共有している場合にのみ、TikTokを引き続き使用可能となります。親がカスタマイズしていなくても、18歳未満の若者にはデフォルトで1日60分の使用制限が課せられます。
・子どものアカウントが公開設定になっている場合、アカウントをデフォルトの非公開設定に戻す機能。

◆10代の若者がバランスの取れたデジタル習慣を身につけるための機能を追加
さらに、若者が夜間にTikTokから離れられるようにするための新しい機能を追加しました。16歳未満の若者が22時以降にTikTokを使用していると、新しく追加された「wind down」機能により「おすすめ」フィードが中断され、心を落ち着かせる音楽が全画面で流れます。「wind down」画面が表示されたあともさらにTikTokを使用しようとすると、より消しにくい全画面プロンプトが表示されるそうです。TikTokは意図的に夜間に10代の若者向けにプッシュ通知を行っていませんが、「wind down」画面は回避不能となっている模様。

TikTokは「wind down」機能について、「10代の若者がバランスのとれた長期的な習慣を身に付けるのに役立つ前向きな刺激を提供することで、行動変容理論のベストプラクティスを反映するように『wind down』を設計しました。これがすでに試験運用されている国では、10代の若者の大多数がこのリマインダーをオンにしたままにすることを決めています。研究により、マインドフルネス瞑想は睡眠の質を向上させる可能性があることが示されているため、今後数週間で、リラックスするための瞑想エクササイズを追加するテストも実施予定です」と説明しました。


この他、TikTokは年齢保証についても積極的に取り組んでいます。TikTokは引き続き年齢ルールを施行し、プラットフォームを使用する人々の年齢を確認するための新たな方法を追加していく予定です。施行の一環として、機械学習などのテクノロジーを引き続き使用し、13歳未満の人がプラットフォームを利用しないようにし、10代の若者が適切な年齢に適した体験をできるようするとのこと。

TikTokは「2025年を通して、私たちは特に10代の若者にとってTikTokを安全に保つために慎重な決定を下し続けます」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする




ソース元はコチラ

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事