ドイツの通信事業大手・ドイツテレコムが「AI Phone」の登場を予告しました。AIデジタルアシスタントによるタクシーの配車やレストランの予約、リアルタイム翻訳などの機能が搭載されているとのことです。
From the vision to “our AI Phone”: the next chapter | Deutsche Telekom
https://www.telekom.com/en/media/media-information/archive/from-the-vision-to-our-ai-phone-1088630
Deutsche Telekom at MWC 2025: AI phone, flying base stations and self-healing networks | Deutsche Telekom
https://www.telekom.com/en/media/media-information/archive/deutsche-telekom-at-mwc-2025-ai-phone-flying-base-stations-and-self-healing-networks-1088708
Deutsche Telekom and Perplexity announce new ‘AI Phone’ priced at under $1K | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/03/03/deutsche-telekom-and-perplexity-announce-new-ai-phone-priced-at-under-1k/
AI Phone: T-Mobile’s parent company debuts ‘app-less’ AI phone
https://bgr.com/tech/t-mobile-parent-company-debuts-ai-phone-powered-by-perplexity/
2025年3月3日、モバイル端末の見本市「MWC」において、ドイツテレコムが過去にコンセプトを発表していた「AI Phone」の実物をお披露目。AI Phoneに搭載する機能などを紹介しました。
AI Phoneの主要な機能は、AI企業Perplexityが開発したAIアシスタント「Perplexity Assistant」です。このアシスタントはPerplexityにより「Androidデバイスで幅広い音声起動タスクを実行し、簡単な質問をしたり、簡単なアクションをとったり、複雑なタスクを実行したりすることができるもの」と説明されていて、ドイツテレコムは「AI Phoneでタクシーの配車、レストランの予約、リアルタイム翻訳、食べ物の注文、画像処理、メール作成などができる」と紹介しています。
Perplexity Assistantはあくまで「主要な機能」という位置付けで、Perplexity製のAI以外にもカメラでオブジェクトを認識したり街中の看板を翻訳したりできる「Google Cloud AI」や、テキストを音声に変換する「ElevenLabs」、画像を編集する「Picsart」など、さまざまなAIサービスがサポートされる予定。ドイツテレコムは、これらサービスをまとめて「Magenta AI」と呼んでおり、このMagenta AIに注力してAI機能を強化していくと伝えています。
Magenta AIはAI Phoneのロック画面などから素早くアクセスできます。またAI Phone以外でもドイツテレコムの公式アプリ「MeinMagenta」を使えば同AIを利用できるとのこと。ドイツテレコムは「AI PhoneとMagenta AIは、最先端技術と日常の利便性を結びつけるものです。AI Phoneでは、アプリを切り替えることなく、直感的にAIアシスタントを利用できます。これがAIイノベーションの未来です。大量にあるAIアプリのジャングルのような混乱した時代は終わったのです」と語り、複数のAIアプリをユーザー自身が管理するのではなく、1つのアシスタントにすべて任せられるという点が特徴であることを示唆しました。
Perplexityは「ドイツテレコムとパートナーシップを築けたことを誇りに思います」と伝え、AI機能が動作するところを動画で紹介しました。
AI Phoneのハードウェア面の詳しい情報は公開されていません。AI Phoneは2025年後半に正式発表される予定で、価格は1000ドル(約15万円)以下になる予定。ヨーロッパ市場でのみ取り扱われるとのことです。
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