自動車の屋根に搭載できるドローン発射システム「霊鳶(Lingyuan)」をBYDがDJIと共同開発 – GIGAZINE


中国のEVメーカーであるBYDが、ドローンメーカーのDJIと共同開発した車載型ドローン発射システム「霊鳶(Lingyuan)」を発表しました。霊鳶は記事作成時点で中国国内のみで販売されており、価格は1万6000元(約32万7000円)となっています。

BYD, DJI unveil intelligent vehicle-mounted drone system-Xinhua
https://english.news.cn/20250303/3b62e4528eef4c30a0e3ab1a0465026d/c.html


BYD stirs EV rivalry in China with on-vehicle DJI drone system to spur sales | South China Morning Post
https://www.scmp.com/business/china-evs/article/3300789/byd-stirs-ev-rivalry-china-vehicle-dji-drone-system-spur-sales

BYD cars now have an on-vehicle DJI drone launch platform | The Verge
https://www.theverge.com/news/622963/byd-dji-vehicle-mounted-drone-launcher

以下が霊鳶のプロモーションムービー。

World’s No. 1 EV maker, China’s BYD, launches on-vehicle drone system with DJI – YouTube


車内のコントロールパネルをタップ。


すると、車のルーフトップに取り付けられている格納庫がオープン。その中にはDJI製のドローン「DJI Air 3S」が載っています。なお、格納庫でドローンの急速充電が可能。


車の屋根からせり上がるドローン。


そして、走行中の車からそのまま飛び立ちました。


ドローンは最高時速25kmで離着陸でき、最高時速54kmで車に追従できます。また、車両から2km以内であれば自動的に帰還可能です。


コントロールパネルのアプリからは動画や写真の撮影ができます。さらに動画編集用アプリやAI認識のアプリも搭載されている模様。


この霊鳶はBYDが提供するEVの全モデルで利用可能になるとのこと。BYDは霊鳶を「自動車を移動型エンターテインメントおよび探索プラットフォームに変えるインテリジェントな車載ドローンシステム」と表現しています。

中国の新聞社である新華社は、BYDの王伝福会長の「BYDとDJIの協力は、単にドローンを車に搭載するだけにとどまりません。車両とドローンの技術を、双方の強化につながる形で統合しました」というコメントを伝えています。

中国の英字新聞メディアであるSouth China Morning Postは、「中国のEVメーカーは、先進的でインテリジェントな機能を活用し、より多くの顧客を引き付け、国内市場での価格競争に打ち勝とうとしています。中国の伝統的な自動車メーカーはメーカー同士の競争だけでなく、新興企業やスマートフォンメーカーのXiaomiやHuaweiなどの新規参入企業をかわす必要もあります」と述べ、霊鳶が登場した背景に中国EV業界の競争激化があると指摘しています。

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