今回紹介する作品タイトル
かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄
あらすじ
この作品は、前作・かまいたちの夜が大ヒットしたお礼にと、前作の登場人物のモデルとなった主人公たちが、ある島の屋敷に招待されるところから始まります。
しかし辿り着いた館では、島にまつわるわらべ歌になぞらえ、宿泊客が次々と殺される事件が発生。
殺人犯人は誰なのか?
主人公はヒロインを守り抜くことができるのか?
そして一向に姿を現さない館の主の正体は…?
…というのがメインストーリー「わらべ唄篇」のあらすじです。
「わらべ唄篇」クリア後は、ゲームのクリアの度合いや選択肢の選び方によって、ストーリーが分岐していきます。
ストーリーによっては作品のジャンルやテイストが根底からガラリと変わります。特にホラー・グロテスク・怪奇的な側面が色濃い「底蟲村篇」や、SF方向に大胆に舵を切る「サイキック篇」は一見の価値ありです。
おすすめする(見どころ)ポイント
1本のゲームでいくつもの味を楽しめる点が、この作品をおすすめするポイントのひとつです。
この作品は、メインストーリーは王道的なミステリーで、「館モノ」「クローズドサークル」として芸術的ともいえる舞台設定に、見立て殺人・密室殺人・アリバイトリックなど、ミステリー好きにはたまらない要素がこれでもかと盛り込まれています。
さらに、超能力を主軸としたSF色が強い「サイキック篇」、冒険・宝探し的要素が強い「洞窟探検篇」、より凄惨でショッキングな描写が多い「惨殺篇」…といったシリアスなものから、完全ギャグテイストな「わらび唄篇」、サイコロジカルホラー的な色が強い「妄想篇」など、収録されているストーリーのジャンルは本当に様々で、かなりお得感があります。
改善してほしいと思ったポイント
「洞窟探検篇」は謎解きが結構難しく、難しいだけならやりがいも感じるのですが、やり直しがかなり面倒で、途中で情熱が冷めてしまいました。
何度もやり直すことが前提になっているパートなので、もう少しスマートにやり直しがきけばより楽しめたのではと思います。
やるべき・観るべき
ミステリーやホラーが好きな人には強くおすすめしたい作品です。
ストーリーを進めていくうちに、より凄惨な描写が特徴的な「惨殺篇」やホラー色が強い「妄想篇」などが登場するため印象が薄れがちですが、メインストーリーである「わらべ唄篇」自体もかなり読みごたえがあり、分岐量も非常に豊富なので何度繰り返しても飽きが来ません。
忘れた頃に、ふと再プレイしたくなるような作品です。
類似似作品
小説ですが、江戸川乱歩の「孤島の鬼」はこのゲームとの類似点が多い作品です。
「孤島の鬼」は主人公が恋人の死の真相を暴くため、謎解きに挑んだり、ある孤島を訪れたり、果ては宝探しに挑んだりします。
ミステリー、孤島、宝探し…これらの共通点が、「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」を想起させます。
総評
「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」は、プレイヤーが選ぶ選択肢によってストーリーが分岐するアドベンチャーゲームです。
メインストーリーはミステリーですが、選択肢によってはSF、ホラー、ギャグなど、ジャンル自体がガラリと変わる、お得感満載の一本になっています。
ミステリーやホラーが好きな方は、ぜひ一度プレイしてみてください。
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