エミュレーターゲーム機のプレイレビューを投稿したYouTuberが家宅捜索を受け拘禁刑と罰金に直面 – GIGAZINE


メモ


レトロゲームのレビューをしているイタリアのYouTuber・Once Were Nerd氏が、家宅捜索を受けたことが分かりました。問題視されたのは、多くのゲームを収録していて1台で遊べる「レトロゲーム機」で、Once Were Nerd氏は「このゲーム機をお金をもらってレビューしたことはないどころか、アフィリエイトリンクすら含まずに公平性を保っている」と主張しています。

Retro gaming YouTuber faces jail time for reviewing handhelds – Android Authority
https://www.androidauthority.com/once-were-nerd-youtuber-copyright-lawsuit-3577995/


MI HANNO DENUNCIATO. ADDIO o ARRIVEDERCI?… – YouTube


Once Were Nerd氏はイタリア在住のYouTuberで、ゲームレビューを中心に活動しています。

Once Were Nerd氏によると、2025年4月15日、イタリアで金融犯罪や違法薬物取引の監視を行う当局・The Guardia Di Finanzaの執行官が自宅とオフィスに現れ、海賊版の宣伝について捜査する旨の令状を示されたとのこと。家宅捜索では、ANBERNICやPowkiddy、TrimUIといったメーカーの「レトロゲーム機」など、合計30台以上が押収されました。Once Were Nerd氏は「何も悪いことはしていない」という確信のもと、当局の要請に従ってメーカーとのメールやチャットのやり取りのログも提供。押収されたゲーム機は2カ月後に返還されています。

イタリア当局は、Once Were Nerd氏が行ったレトロゲーム機のレビューが著作権法第171条に違反しているとみているようです。問題の端末の1つとみられるANBERNICのRG SlideはAndroid搭載の携帯ゲーム機で、30本以上のゲームを内蔵しているほか、自分でゲームを追加することも可能だとのこと。

ANBERNIC RG Slide Official Unboxing – YouTube


Once Were Nerd氏は、ANBERNIC製品について、お金をもらって行ったレビューを公開したことはないとコメント。さらに、公平性担保のために、アフィリエイトリンクも一切含めていないと述べています。

もし有罪になった場合、Once Were Nerd氏には最大で1万5000ユーロか3000万イタリアリラ(約260万円)の罰金と、3年の拘禁刑が科されるとのこと。

ニュースサイトのAndroid Authorityは、イタリアの著作権法が1941年に書かれたものであることから、「ゲームレビューの活動をするクリエイターで、特に何十年も時代遅れの著作権法を持つ国にいる人にとっては、危険な前例になります」と懸念を示しています。

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