OpenAIは2025年5月にiPhoneやiPodなどのApple製品のデザイナーとして知られるジョニー・アイブ氏が立ち上げたAIデバイススタートアップ「io」を買収しました。しかし、この買収に関するマーケティング資料と映像が商標訴訟の影響で公開停止となっています。
This page is temporarily down due to a court order following a trademark complaint from iyO about our use of the name “io.” We don’t agree with the complaint and are reviewing our options.https://t.co/suwMRPTHqB
— OpenAI Newsroom (@OpenAINewsroom) June 22, 2025
Jony Ive Deal Removed From OpenAI Site Over Trademark Suit – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-06-22/jony-ive-deal-removed-from-openai-site-over-trademark-suit
ioは、Appleの最高デザイン責任者であったアイブ氏がAppleとの契約が終了した後に、Appleの元エンジニアであるスコット・キャノン氏やエバンス・ハンキー氏、タン・タン氏などと共同で設立したAIデバイススタートアップです。2025年5月21日、OpenAIはioを買収することを発表しました。
この発表にあわせて、OpenAIのサム・アルトマンCEOとアイブ氏が対談するムービーがYouTubeで公開されましたが、記事作成時点では非公開となっています。
ただし、ムービーについては、記事作成時点だとアルトマンCEO個人のX(旧Twitter)アカウントで公開されたままでした。
thrilled to be partnering with jony, imo the greatest designer in the world.
excited to try to create a new generation of AI-powered computers. pic.twitter.com/IPZBNrz1jQ
— Sam Altman (@sama) May 21, 2025
また、ioの買収を特集するOpenAIのウェブページも一時的に閉鎖されました。チェックすると、「このページは、iyOから「io」という名称の使用に関する商標侵害の申し立てを受け、裁判所の命令により一時的に閉鎖されています。当社はこの申し立てに同意できず、対応を検討中です」と表示されます。
Bloombergによると、2025年6月18日に、Googleから独立したAI補聴器スタートアップのiYoが、ioに対して商標権侵害の訴訟を提起したとのこと。そのため、裁判所がioの名称について差し止め命令を出したため、OpenAIはioの名称を使ったすべての資料を撤回せざるを得なくなったというわけです。
この問題に対して、OpenAIの広報担当者は「これは全く根拠のない苦情であり、我々は断固として対抗します」と述べており、ioの買収提携に影響はないとしています。
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