任天堂の「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」はJoy-Conのドリフト問題を解決できる技術を採用している – GIGAZINE


Nintendo Switchの専用コントローラーであるJoy-Conには「Joy-Conドリフト」と呼ばれる、スティックに触れていないにもかかわらず、意図せずスティックが入力された状態と認識されてしまう不具合が多数報告されています。一方で任天堂が2024年10月に発表した「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」には、Joy-Conドリフトを解決できる技術が搭載されていることが明らかとなりました。

Inside Nintendo’s Alarmo Clock: A Mario Day Teardown! – YouTube


Nintendo’s Alarmo uses the tech that could solve Joy-Con stick drift | The Verge
https://www.theverge.com/news/627171/nintendo-alarmo-alarm-clock-ifixit-teardown-magnetic-hall-effect-sensor

さまざまなデバイスをバラバラに分解して独自の評価を行うiFixitはニンテンドーサウンドクロック Alarmoの分解を実施。基板やディスプレイ、スピーカーなどを取り外した後に、操作用のダイヤル・決定ボタンも分解しました。


ダイヤル・決定ボタンだけを取り外すことに成功。


ダイヤル・決定ボタンを分解すると、計5つのパーツに分けられることが判明しました。


また、ダイヤル・決定ボタンには「ホール効果」と呼ばれる、磁場によるローレンツ力によって発生する電位差を位置測定に用いるための磁石とセンサーが搭載されていることも明らかとなりました。


ホール効果を使用したセンサーの場合、ポテンショメータと異なり物理的な接点が発生しません。そのため、摩耗や劣化が発生せず、ドリフト問題が起こらないというメリットがあります。ホール効果を使用したコントローラーは、8BitDoなど数多くのメーカーから販売されています。

海外メディアのThe Vergeは、ニンテンドーサウンドクロック Alarmoがホール効果を使用したセンサーを用いていることに対して「ダイヤルを使用して操作を行う際の精度が向上するだけでなく、今後もニンテンドーサウンドクロック Alarmoのダイヤルが新品同様に動作するのにも役立ちます」と語りました。

Joy-Conドリフトをめぐっては、「欠陥の技術的な性質」としてこれまで数多くの集団訴訟を提起されており、これを受けて任天堂はイギリスやスイス、欧州経済領域(EAA)諸国で、故障したJoy-Conの無償修理を2023年4月に開始しています。

Nintendo SwitchのJoy-Conが勝手に動く不具合「Joy-Conドリフト」に関する集団訴訟がまたも提起、原告側はJoy-Conを分解し撮影した電子顕微鏡写真で原因まで指摘 – GIGAZINE

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