Discordで活発なサーバーに参加している人の中には、チャットの勢いについて行けずに置いてけぼりになったことがある人もいるかもしれません。そんな場合に役立つ会話要約機能の導入をDiscordが検討していることが、幹部へのインタビューで判明しました。
Discord might use AI to help you catch up on conversations | The Verge
https://www.theverge.com/apps/673208/discord-ai-forums-anniversary-gamechat
2025年5月にローンチ10周年を迎えたDiscordは、特にゲーマーの間で非常に影響力のあるコミュニティとして拡大を続けていますが、成長に伴ってリアルタイムの会話のスピードに追いつくのが難しいという問題も顕著になりつつあります。
この点はDiscordも認識しており、Discordのプロダクト担当シニアバイスプレジデントのピーター・セリス氏は、IT系ニュースサイトのThe Vergeに「これは私たちが解決したい問題です。私たちには、せっかくの知識の塊をDiscordの中で埋もれさせるもりはありません」と話しました。
Discordが取り組んでいる解決策のひとつは、フォーラムのような情報を共有しやすくする機能の追加です。そして、もうひとつが大機言語モデル(LLM)の導入です。
セリス氏は「LLMとその会話要約能力には、今や信じられないほどの可能性があります。これにより、Discordは複数人による長い会話をより共有しやすく、よりウェブ上で発信しやすいものへとまとめることができるでしょう」と述べました。
目下のところ、具体的にどのような機能になるのかの詳細を明かすことはできず、いつ導入されるのかといったスケジュールも固まっていませんが、Discordの外からDiscord内の知識にアクセスしにくい問題は、開発陣の共通認識だとのこと。
また、Discord上のすべてのアクティビティの90%は小規模なサーバーでの活動だということもあり、巨大なコミュニティサーバーと、小さなサーバーの両方のニーズに応えるのは「チームにとって最大の課題のひとつであり、最大のチャンスでもあります」とセリス氏は述べています。
その上で、セリス氏はDiscordとゲームコミュニティの今後について、「Discordをあらゆるゲームのソーシャルレイヤーとして活用することで、ゲームのエンゲージメント、ソーシャル性、そしてマルチプレイヤー性を向上させることができます。私たちもこのDiscordの力を気に入っているので、積極的に取り組んでいきたいと思います」とコメントしました。
なお、DiscordにはGIGAZINE公式サーバーがあるので、アカウント作成手順解説記事を参考にアカウントを作成して参加してみてください。
DiscordのGIGAZINE公式サーバーの公開ベータテストを開始したので参加してくれるとうれしいです! – GIGAZINE
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