YouTubeでは映画の予告編や特報映像などが数多く公開されていますが、近年は第三者がAIを使用した「偽予告編」を勝手に作って広告収益を得るという事例も発生しています。そんなAIで偽予告編を制作して多額の収益を得ている2つの主要なYouTubeチャンネルの収益化が停止されたと、映画系メディアのDeadlineが報じました。
YouTube Turns Off Revenue On Fake Movie Trailer Channel Screen Culture
https://deadline.com/2025/03/youtube-ad-revenue-fake-movie-trailer-screen-culture-1236354143/
YouTube takes action against popular fake movie trailer channels
https://9to5google.com/2025/04/01/youtube-fake-movie-trailer-channels-report/
2025年3月、Deadlineは「YouTube上にAIで作った偽予告編を投稿し、多額の広告収益を得ているYouTubeチャンネルが存在している」と報じました。これらの偽予告編は見る人が見れば偽物だと見抜けますが、一部の人々にとっては本物と見分けが付かないとのこと。実際、フランスの国営テレビでさえ偽予告編を本物と間違えて放映してしまった事例があります。
映画会社が勝手にAIで作られた偽予告編を著作権侵害で削除せずに広告収入を得ている事例がある – GIGAZINE
Deadlineはこれらの偽予告編を投稿するYouTubeチャンネルが野放しになっている理由について、「一部のハリウッドスタジオが著作権を行使する代わりに、広告収益が自分たちに渡されるようYouTubeと交渉している」と報じていました。
ところが、Deadlineがこの問題について報じた後、140万人ものチャンネル登録者を持つScreen Cultureと、68万人超のチャンネル登録者を抱えるKH Studioという2つの主要な偽予告編チャンネルの収益化が停止されたことがわかりました。
YouTubeの収益化ポリシーでは、クリエイターが第三者から素材を借りている場合、自分自身のコンテンツにするために大幅な変更を加える必要があるとされています。また、誤った情報に関するポリシーでは、ユーザーの誤解を招くように技術的に操作または改ざんされたコンテンツも禁止しています。
Deadlineが偽予告編チャンネルの運営者にコメントを求めたところ、KH Studioの運営者はチャンネルの意図は視聴者を誤解させることではなく、「もしも」のアイデアで楽しませることにあると主張。
「私は3年以上もKH Studioをフルタイムで運営し、すべてを注いできました。悪魔のような決定で、それが『誤解を招くような内容』に分類されているのを見るのはつらいことです。私の目標は常にクリエイティブな可能性を追求することであり、実際の予告編と誤解させることではないのですから」とコメントしました。
一方、Screen Cultureは記事作成時点では応答していません。
また、DeadlineはYouTubeに対し、YouTubeのアルゴリズムがどのようにして偽予告編の表示順位を押し上げているのか、なぜScreen Cultureの動画が検索結果で公式予告編よりも上に来るのかについて質問しましたが、YouTubeは回答を拒否したとのことです。
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