アメリカではトランプ政権に移行してから、企業が次々と多様性・公平性・包括性(DEI)に関連するプログラムを廃止しています。新たに、Googleの責任あるAIと人間中心のテクノロジーについて研究するRAI-HCTチームのウェブページ上から、「多様性」や「公平性」といった文言が削除されていることが明らかになりました。
Google scrubs mentions of ‘diversity’ and ‘equity’ from responsible AI team webpage | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/03/08/google-scrubs-mentions-of-diversity-and-equity-from-responsible-ai-team-webpage/
2025年1月20日に第47代アメリカ大統領に就任したトランプ氏は、就任早々に「過激で無駄の多い政府のDEIプログラムと優遇措置を廃止する」と宣言し、大統領令に署名。ジョー・バイデン前大統領が進めてきたDEI関連プログラムを廃止しました。
アメリカ政府の方針転換を受け、企業でも相次いでDEIプログラムの廃止が進められており、MetaやAmazonをはじめとする複数の大手企業が独自のDEIプログラムを終了。一方で、一部の企業はDEIプログラムを継続しており、Appleはトランプ大統領から名指しでDEI継続路線を批判されました。
多様性・公平性・包括性(DEI)を「撤回」したグローバル企業と「擁護」している企業の一覧、日本からは2社がリスト入り – GIGAZINE
Googleも2025年2月にDEIプログラムを段階的に縮小することが報じられていました。
ついにGoogleもDEIプログラムを放棄、「リスクが高く効果がなかった」と社内文書 – GIGAZINE
そして新たに、AIの安全性・公平性・説明可能性の研究を担当するRAI-HCTチームのウェブページから、「多様性」と「公平性」に関する記述が削除されていることが明らかになっています。
更新前のウェブページでは、「疎外されたコミュニティ」「多様性」「過小評価されたグループ」「公平性」といった言葉が使用されていましたが、記事作成時点ではこれらの言葉が削除されるか、より具体的な表現に置き換えられています。例えば、「多様性」という言葉は「すべて」「多様」「多数」などの言葉に置き換えられました。
以下はRAI-HCTのウェブページの変更点をまとめた画像。赤色が削除された単語で、緑色が置き換えられた単語です。
Date: Feb 26 – March 6, 2025
Company: @Google
Change: Scrubbed mentions of diversity and equity from the mission description of their Responsible AI team. pic.twitter.com/i9VvBcHMQ6— The Midas Project Watchtower (@SafetyChanges) March 8, 2025
テクノロジーメディアのTechCrunchはGoogleにコメントを要請していますが、記事作成時点では返答を得られていません。
なお、Googleは2025年3月初頭にスタートアップ向けの助成金ウェブサイトであるGoogle for Startups Founders Fund上から、同じようにDEI関連の文言を削除したばかりでした。
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