フランス政府が、デジタル主権を確立するため、Windowsから脱却してLinuxへ移行する目標を発表しました。
Souveraineté numérique : l’État accélère la réduction de ses dépendances extra-européennes
https://www.numerique.gouv.fr/sinformer/espace-presse/souverainete-numerique-reduction-dependances-extra-europeennes/
2026年4月8日、フランスの省庁間デジタル問題局(DINUM)は企業総局(DGE)、フランス国家サイバーセキュリティ庁(ANSSI)、国家調達局(DAE)と共同で省庁間セミナーを開催し、ヨーロッパ域外へのデジタル依存度を低減するという明確な目標を設定。具体的な取り組みとして、DINUMはワークステーションのOSをWindowsからLinuxへ移行することを発表しました。
フランス政府は2026年1月にもデジタル主権の確立のための行動として多数の共同作業ツールを国産のものへ移行する計画を発表しています。
フランス政府がZoom・Google Meet・Microsoft Teamsなどを国産ツールの「Visio」に乗り換える方針 – GIGAZINE
今回の会議では移行計画のより具体的な方針として、各省庁や公共事業を行う事業者に対し、デスクトップシステム、コラボレーションツール、ウイルス対策ソフトウェア、AI、データベース、仮想化ツール、ネットワーク機器についての計画を約半年後の2026年秋までに策定するよう求めました。
「どのLinuxディストリビューションへ移行するのか」などの詳細はまだ発表されておらず、今後の省庁レベルでの策定を待つことになりそうです。
会計大臣のデビッド・アミエル氏は「国家はもはや依存を認めるだけでは済まされない。脱却しなければならない。アメリカのツールへの依存度を下げ、デジタルにおける自らの運命を自らの手で切り開く必要がある」とデジタル主権の大切さを訴えました。
WindowsからLinuxへの移行について、エンジニアが集うニュースサイトのHacker Newsでも多数のコメントが寄せられています。その中でも6年前からLinuxを使用しているlionkor氏は、「Linuxへ移行したいがサポートしていないゲームが多い」という意見に対し「最近の3年間はほとんどのゲームがSteamなどのランチャー経由でインストールし、プレイボタンを押すだけでスムーズに動作する。ただし強力なアンチチートを搭載しているBattlefield 6やValorantなどは動かない」とゲームプレイ面の状況を伝えました。
Hacker Newsには「カーネルをカスタマイズしてバックドアを自ら仕掛け、アンチチートが機能するよう設定することでアンチチートを搭載したゲームをLinuxでプレイしている」という猛者も登場しています。
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