最近のスマートフォンは「走りながら動画を撮影する」という揺れの大きな状況でも安定した動画を撮影できるモデルが増えています。2025年8月28日に登場したGoogleのPixel 10シリーズの動画撮影性能はどんなものか気になったので、「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「iPhone 16 Pro」の性能を比べてみました。
Google Pixel 10 シリーズ – 発想は、AI と創る時代へ
https://store.google.com/jp/category/phones?hl=ja
Pixel 10は最大で4K・60fpsの動画を撮影できます。ただし、4K・60fpsではHDR動画を撮影することはできません。
Pixel 10 ProとPixel 10 Pro XLでは8K・30fpsの動画を撮影できますが、4K・60fps以上でのHDR撮影は不可能です。
というわけで、「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「iPhone 16 Pro」で撮影した4K・60fpsで撮影した動画が以下。「平らな道を歩く」という程度の動きなら、どのモデルも揺れを自然に補正してくれます。
「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「iPhone 16 Pro」で歩きながら撮影した動画 – YouTube

つづいて、同じ道を走りながら撮影してみました。最も揺れを抑えられたのはiPhone 16 Proで、Pixel 10とPixel 10 Proは同じくらいの揺れ加減です。
「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「iPhone 16 Pro」で走りながら撮影した動画 – YouTube

Pixel 10シリーズは動画の手ブレ補正を「アクション」に切り替えることで、GoProなどのアクションカメラのようにブレを強力に抑えることができます。ただし、アクションを有効化すると撮影設定が最大1080p・30fpsに制限されます。iPhone 16 Proにも「アクションモード」という同様の機能が備わっており、最大1080p・60fpsでブレの少ない動画を撮影できます。
「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「iPhone 16 Pro」のアクションモードを有効にして撮影した動画が以下。Pixel 10の場合は不自然なゆがみが発生しましたが、Pixel 10 Proでは違和感の少ない動画に仕上がっています。最もスムーズなのはiPhone 16 Proでした。
「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」「iPhone 16 Pro」のアクションモードで撮影した動画 – YouTube

上記の通り、Pixel 10シリーズで4K・60fps動画を撮影する場合、HDRが無効となります。で動画の詳細情報を確認できる「MediaInfo」でPixel 10とiPhone 16 Proで撮影した動画をチェックした結果が以下。Pixel 10は8bitの色空間で記録しているのに対して、iPhone 16 Proは10bitで記録していることが分かります。
また、音声についてもPixel 10が2chなのに対してiPhone 16 Proは4chで記録出来ていました。
4KのHDR動画を再生できる環境も充実してきているので、動画性能では4K・60fpsのHDR動画を撮影できるiPhone 16 Proに軍配が上がります。
なお、Pixel 10シリーズの写真撮影性能は以下の記事に詳しくまとめています。
「100倍ズームできるPixel 10 Pro」&「無印モデルで3眼カメラなPixel 10」のカメラ性能を徹底比較してみた、ごはん撮影や夜間撮影など実際に撮影した作例多数 – GIGAZINE
Pixel 10シリーズはコンテンツ来歴証明技術「C2PA Content Credentials」に対応しており、Pixelシリーズで撮影した写真には来歴情報が埋め込まれています。Pixel 10シリーズでの履歴情報確認手順や、来歴情報の効果を検証する記事をこの後公開予定です。
<つづく>
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