国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士滞在25周年を記念した「ISS in Real Time」、過去25年の船内記録を振り返る – GIGAZINE


2000年11月2日、国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士が滞在を始めました。2025年11月2日にISSの宇宙飛行士滞在25周年を迎えることを記念し、過去25年間のISS船内記録を振り返ることができるウェブサイト「ISS in Real Time」が公開されました。

ISS in Real Time
https://issinrealtime.org/

ISS in Real Timeのトップページはこんな感じ。


画面左側には、このウェブサイトに含まれているデータが記載されています。25年間にわたるミッション期間9130日のうち99.28%に相当する9064日については何かしらのデータがあり、それには地球との交信を行った4739日がすべて含まれているとのこと。また、合計69の言語で行われた456万1987件の地球との電話や、8550日間で撮影された693万2274枚の写真、7711日間に書かれた1万908件の記事、712日間に撮影された930件の動画なども収集されています。


画面上部にはISSに宇宙飛行士が滞在し始めてからの年が表示されています。その下にある「Open Calendar」をクリック。


すると、各年月日にどのような記録が残されているのかを知ることができるカレンダーが表示されました。


試しに「2017年4月10日」にカーソルを合わせてみると、その日にISSへ滞在していた宇宙飛行士のチームや人員、乗ってきた宇宙船などを参照できます。


クリックするとさらに詳細な情報を確認可能。


左端にはその日に発表されたISS関連の記事が表示されています。どうやら2017年4月10日は第50次長期滞在クルーが173日間の任務を終えてISSを出発し、地球に帰還した日だったようです。


3人を乗せたソユーズ宇宙船のドッキングが解除されたことも報じられていました。


中央にはISSから撮影した月の写真も表示されています。


ISSから地球を撮影した写真もありました。


右端にはISSと地球の交信記録の音声アーカイブや、ISSの周回軌道などを表したマップもありました。このようにISS in Real Timeでは、過去25年におよぶ宇宙飛行士のISS滞在においてのあらゆるデータを簡単に参照できるというわけです。


ISS in Real Timeを作成したのは、NASAのジョンソン宇宙センターでソフトウェアエンジニアとして勤務するベン・ファイスト氏と、NASAのデザイナーとして勤務するデヴィッド・チャーニー氏です。

25 years, one website: ‘ISS in Real Time’ captures quarter-century on space station | collectSPACE
https://www.collectspace.com/news/news-102725a-iss-in-real-time-25-years-continuous-human-occupancy-space-station.html


The Making of ISS in Real Time | Ben Feist
https://benfeist.com/posts/iss-in-real-time/

ウェブサイトに掲載されているデータはすでに公開済みのものであり、どこか別のウェブサイトに掲載されているものもあれば、すでに非公開になったものもあるとのこと。しかし、これらはバラバラの場所に存在しており、作成されたタイムラインと関連付けたり、1カ所でまとめて閲覧したりできなくなっていました。

そこで2人は本来の業務時間外に作業を行い、約11カ月かけてISS in Real Timeを作り上げました。チャーニー氏は、「これのすごいところは、第1次長期滞在のクルーが搭乗した初日にさかのぼって再生できることです。その日のタイムラインを最後まで再生したら次の日に進み、そして次の日のタイムラインも最後まで再生し、また次の日に進むことができます」と述べました。

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