「SNSが講じている安全策では子どもを十分に保護できていない」としてフロリダ州で成立した、ティーンエイジャーのSNS利用を禁止する州法について、仮差止命令を裁判所が認めました。
Court HALTS Florida ID for the Internet While NetChoice and CCIA’s Lawsuit Proceeds – NetChoice
https://netchoice.org/court-halts-florida-id-for-the-internet-while-netchoice-and-ccias-lawsuit-proceeds/
Judge Grants Preliminary Injunction to Block Florida’s Social Media Rationing Law – CCIA
https://ccianet.org/news/2025/06/judge-grants-preliminary-injunction-to-block-floridas-social-media-rationing-law/
Federal judge blocks Florida’s social media ban for children – UPI.com
https://www.upi.com/Top_News/US/2025/06/03/florida-federal-judge-blocks-social-media-ban-children/3551748985601/
Federal judge blocks Florida from enforcing social media ban for kids while lawsuit continues | AP News
https://apnews.com/article/florida-social-media-ban-minors-lawsuit-678e71c6c6183b87435b7f51feb71fbe
未成年者をいかに悪意から守るかというのは広く懸念されているところで、さまざまな形で保護策が講じられています。
フロリダ州では、SNSの運営側が講じている施策では子どもを十分に守ることができないとして、「SNS側に対する、14歳未満のユーザーのアカウント作成・保持の禁止」および「保護者の同意がない14歳・15歳のユーザーのSNSアカウント作成・保持の禁止」を定めた法案「HB3」が議会を通過。ロン・デサンティス州知事が署名したことで、2024年3月に法律が成立しました。
14歳未満のSNS利用禁止&14~15歳はSNS利用に親の同意が必要と定める法案に州知事が署名 – GIGAZINE
しかし、インターネットの安全のために活動するNetChoiceとコンピューター情報産業協会(CCIA)は、「HB3」が表現の自由などを定めたアメリカ合衆国憲法修正第1条に違反するなどとして仮差止命令を申請。裁判所は申し立てを認めました。
申し立てを認めた地方裁判所のマーク・ウォーカー判事は、特定の年齢層に対してSNSのアカウント作成・保持を禁止することは、修正第1条で定められた「言論の自由」や「表現の自由」に反するものだと指摘しました。
なお、同じように未成年者のSNSアカウント作成を禁止しようとしたアーカンソー州法も、2025年4月に無効化されています。
未成年がSNSアカウントを作成する前に保護者の許可を得ることを義務付けるソーシャルメディア安全法は憲法修正第1条の権利を侵害していると判事が判決を下す – GIGAZINE
NetChoiceはほかにカリフォルニア州、ミシシッピ州、ユタ州でも同様の法律を巡って争い、勝利しています。また、ジョージア州で2025年7月に発効予定の同様の州法についても「言論の自由を侵害している」として、異議を唱えています。
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