2025年4月から静岡県浜松市と周辺11市町村の合併から20周年を記念した、エヴァンゲリオンとのコラボ企画「シン・ハママツ計画」が展開されています。この中で「人類乗車計画」と題して、浜松市内(一部市外)の20カ所に設置された全10種のスタンプを集めるスタンプラリーが開催されているので、浜名湖の周囲にぐるっと配置されたラリーポイントをフリー切符で回ってみました。
シン・ハママツ計画2025
https://shin-hamamatsu-keikaku2025.jp/
全10種のスタンプが20カ所に設置されているということで、一部施設では重複が存在します。どこにどのスタンプが設置されているかは「2025人類乗車計画浜松補完MAP」などに掲載があるので、事前にチェックしておくと、押印漏れがなくなります。
2025人類乗車計画 浜松補完MAP
(PDFファイル)https://shin-hamamatsu-keikaku2025.jp/assets/pdf/map2025.pdf
今回は掛川市にある掛川駅からスタートします。これは掛川駅南側、新幹線駅らしい横に長い外観をしています。
乗車したいのはJRではなく天竜浜名湖鉄道(天浜線)なので、駅の北側に回ります。この味がある駅舎はJR掛川駅の北口。
その西側にあるのが天浜線掛川駅です。
スタンプ設置場所にはこのようにスタンプとスタンドパネルが設置されています。「09 掛川駅」は相田ケンスケのパネルでした。
スタンプ台紙はこんな感じ。
ここからは天竜浜名湖鉄道と遠州鉄道を利用してスタンプを集めていくので、両線の共通1日フリー切符を購入しました。「シン・ハママツ計画」に合わせて、遠州鉄道+天竜浜名湖鉄道の西側を使える切符のデザインが碇シンジ、遠州鉄道+天竜浜名湖鉄道の東側を使える切符のデザインが渚カヲルになっています。
掛川駅の時刻表はこんな感じで、始発は朝6時30分で、1時間におよそ1本~2本の列車があります。
天竜浜名湖鉄道には数多くのラッピング車両があり、今回はスズキのバイクをモチーフにした「KATANA号」がやってきました。
側面の窓部分も含めたラッピングだったため、車窓はやや見にくい状態でした。
まずは東ルートを攻めることにしたのですが、近くにあって狙えるスタンプを置いている施設が開くまで少し時間が必要だったので、まずは遠州鉄道・さぎの宮駅のフォトスポットを見に行くことにしました。遠州鉄道へは西鹿島駅での乗り換えが必要です。
天竜浜名湖鉄道のホームから遠州鉄道のホームへは地下通路で移動。
地下通路に設置されていた「人類乗車計画」パネル。
遠州鉄道「シン・ハママツ」を案内するマリのパネル。
劇場版に登場した「第3村」のモデル地の1つが天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅であることから、トウジ&レイのパネルもありました。
カラフルな遠州鉄道の車両で移動。
西鹿島駅を出たところで、車庫にエヴァラッピング車両を発見しました。
さぎの宮駅に到着。ベンチの囲い部分に「21 さぎの宮駅」の碇ゲンドウパネルが設置されています。なお、スタンプはありません。
さぎの宮駅は都市伝説「きらさぎ駅」のモチーフともいわれる駅です。
都市伝説「きさらぎ駅」のモチーフとされる遠州鉄道「さぎの宮駅」に行ってきた – GIGAZINE
ゲンドウを確認して西鹿島に折り返すと、今度は天竜浜名湖鉄道のエヴァンゲリオンラッピング列車がやってきました。初号機の紫色ベースなので、遠目からでも非常に目立ちます。
車両内部もラッピングが行われています。
天竜川を渡り、天竜二俣駅を目指します。
「第3村」に到着しました。
天竜二俣駅が第3村のモデルの1つということで、期間限定で駅名標を変更しているものです。
駅舎内に「01 天竜二俣駅」の碇シンジのパネルがあります。
スタンプがあったと思いきや、これは「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」のスタンプ。
スタンプラリーの押印は売店が開いている9時~16時だけ可能のため、開店を待つ必要があります。
いったん駅の外へ出ました。エヴァだけではなく、「ゆるキャン△」要素も目立ちます。
転車台見学ツアーにもスタンプがあるので行きたいのですが、チケット販売はツアー開始の30分ぐらい前から開始とのことで、こちらも後回し。まずは徒歩15分ほどのところにある浜松市秋野不矩美術館を目指すことにしました。
天竜二俣駅から道路を挟んだ向かい側に「機関車公園」を発見したので、ちょっと寄り道。
C58 389が展示されていました。
美術館を目指して歩いて行きます。川沿いの東岸の道を進むと途中、山に未成線のトンネル跡がありました。
美術館入口に到着、ここから坂を上っていきます。
つづら折りの坂を登り切ったところが浜松市秋野不矩美術館。開館時間は9時30分から17時で、入場料は一般310円。なお、今回は共通1日フリー切符を持っていたので割引で240円でした。
入ってすぐのところがスタンプ台。
「15 秋野不矩美術館」の冬月副司令パネル。
なお、美術館の展示室内は撮影禁止です。奥の展示室では、一辺が2mほどある巨大な絵画を間近で見ることができます。
美術館のある山を下りて西の方へ進むと「本田宗一郎ものづくり伝承館」があります。開館時間は10時~16時30分、入場は無料です。
「16 本田宗一郎ものづくり伝承館」パネルは館外に設置されていました。スタンプ台は建物に入ってすぐの所です。
数々のオリジナルグッズの販売も行われています。
館内には歴代のホンダバイクの展示などが行われています。これは1949年に発売されたホンダ初のモーターバイク「ホンダC型」。
1958年に登場してから基本デザインを受け継ぎつつ1億台以上が生産されてきたスーパーカブ。
2000年に発売された人型ロボット「ASIMO」。
スタンプを集めて駅まで戻ると売店がオープンしていました。
そして参加者限定スタンプがある転車台見学ツアーに参加します。1回およそ40分で、参加費用は大人600円、小人300円。平日は13時50分から、土日祝は10時50分からと13時50分からの2回実施。事前予約は不要で、当日、駅で参加券を購入すればOK。
ツアーでは関係者以外立ち入り禁止の通路を通ります。
巨大な給水塔。
かつて機関士らが体を洗った浴場はヘッドマーク展示場になっていました。
転車台に到着。
その片隅にロンギヌスの槍が突き刺さっていました。
槍が転車台の左側に来る、この位置から見るのが正位置だとのことです。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」作中で、鈴原トウジの住まいのモデルになった建物もありました。
作中では診療所になっていた扇形機関庫。
ツアーでのみ入れる資料室にはコラボパネルも展示されていました。
農作業姿のレイ。
天竜二俣がどのように「第3村」のモデルになっていたかを解説するパネルも設置されています。
「04 転車台」スタンドパネルは入口近くに設置されています。
奥には「ゆるキャン△」とのコラボスタンドパネルもありました。
天竜浜名湖鉄道は他にも数々のコラボを行ってきたので、過去に使用された駅名標なども飾られています。これはテレビ東京系の番組「AKB48、最近聞いた?~一緒になんかやってみませんか?~」とのコラボ時のもの。
徳川家康にもゆかりがあるので、天竜二俣駅は「どうして!?信康」の副駅名がついていたこともあるようです。
駅に戻る途中、ゆるキャン△のラッピング車両が停車しているのを見かけました。
再び西鹿島駅に移動したところ、朝は車庫に入っていた遠州鉄道のエヴァンゲリオンラッピング列車がそばに来ているのを発見。残念ながらこの日は運用がなく、乗車はできませんでした。
西鹿島駅の駅舎内に「05 西鹿島駅」の葛城ミサトパネル。
西鹿島駅の外観はこんな感じ。
駅の外からもラッピング列車の姿が確認できました。赤い2号機車両とピンク色の8号機車両という塗装になっています。
そうこうしているうちに新浜松行きが来たので、これに乗って浜松市街地へ移動します。
新浜松駅までは行かずに途中の遠州病院駅で下車。
ここからは徒歩で移動します。
浜松市役所ではエヴァンゲリオン初号機立像を見学できます。
「シン・ハママツ計画」でエヴァンゲリオン初号機が吹き抜けに立つ浜松市役所に行ってきた – GIGAZINE
浜松市役所の裏手にあるのが浜松城。
天守閣に行く前に「天守門」へ。靴を脱ぐ必要がありますが、入場は自由(無料)。
天守門の中に「06 浜松城」のエヴァンゲリオン2号機パネルとスタンプがあります。なお、スタンプは掛川駅のものと同デザインなので、このあたりから「スタンプは全部揃うことがわかったので、できるだけスタンドパネルも回ってみよう」という方向になっていました。
天守門を出たところから見る浜松城天守閣。入場料は大人200円。
これは天守閣最上階から南東方向を見たところで、左寄りにあるグレーの大きな建物が浜松市役所。左後方にある高い建物は、高さ212.77mの浜松アクトタワーです。
再び遠州病院駅まで歩いて戻り、改めて遠州鉄道で新浜松駅に到着。
駅の改札口を出て左手の待合スペースのようなところに「02 シン・ハママツ駅」のアスカのパネルが設置されていました。
徒歩で、円形構造が特徴的な浜松駅バスターミナルに移動。
案内所内に「03 浜松駅バスターミナル」のエヴァンゲリオン8号機パネルが設置されています。
また、JR浜松駅構内に浜松市観光インフォメーションセンターがあります。
ここには「08 浜松市観光インフォメーションセンター」のアスカパネルが設置されています。
駅前から徒歩10分とかからないところにあるのが日本で唯一の公立の楽器博物館「浜松市楽器博物館」。営業時間は9時30分~17時で、入場料は大人800円。
フラッシュや三脚、自撮り棒の使用は禁止ですが、撮影自体はOK。
基本的に触ってはいけませんが、数々の楽器が展示されています
ピアノのところに「07 浜松市楽器博物館」の渚カヲルパネルがあります。
スタンプは1階のエレベーターのそばです。
日を改めて2日目、遠州鉄道の第一通り駅から旅を再スタート。
この日はラッピング列車が西鹿島駅の2番ホームに停車していました。
2号機側の見た目はこんな感じ。
せっかくなら乗車したかったところですが、この日は天竜浜名湖鉄道で西へ向かうため、見るだけにとどめます。
車内はノーマル仕様でした。
新所原に向かう天竜浜名湖鉄道の車両は、またもエヴァンゲリオンラッピング列車。
まずは浜名湖佐久米駅まで行って下車。この駅は浜名湖のすぐそばにあり、線路沿いに鳥が止まり、発車する列車の前を横切るかのように飛び立つのが見所の1つとのことですが、朝の時間帯は鳥が少なめでした。
列車が行った後、再び戻ってきた鳥たち。
駅舎内に「11 浜名湖佐久米駅」の鈴原サクラのパネル。「ゆるキャン△」タペストリーも目立っています。
駅の外観はこんな感じ。右側にある牛がしゃがんでいるような姿の建物は公衆トイレです。
駅舎内には「かとれあ」という喫茶店が入っていますが、今回は営業時間内に訪問できず。
折り返し移動には、ゆるキャン△ラッピング列車がやってきました。これは上下列車交換のため三ヶ日駅に停車しているところ。ゆるキャン△ラッピング列車に乗っていると、平行する道路でちらほらとライダーたちがバイクを止めて撮影している様子を見かけました。
移動してきたのは都田駅。2015年度のグッドデザイン賞を受賞した駅舎です。
駅舎内に「12 都田駅」の渚カヲルパネルがありました。
黒く塗られた駅舎内とよくマッチしています。
なお、駅舎には「都田駅カフェ」があるのですが、訪問時は「当面お休み」とのことでした。
駅の向かいにはバス停があり、浜松駅までのバスが発着します。
駅舎外観はこんな感じ。昔ながらの駅舎をリノベーションしています。
今度は金指駅に移動。
ここから駅の北方、井伊谷にある「龍潭寺」とさらに北西にある「竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)」を目指します。なお、駅近くに遠鉄バスのバス停があり、鉄道から井伊谷方面に向かうバスへの乗り継ぎは急げば可能なのですが、井伊谷方面から金指に向かうバスから鉄道への乗り継ぐにはほぼ1時間待ちになるため、駅のレンタサイクルを利用します。レンタサイクルはノーマルのママチャリで1日500円、デポジットが1000円。ヘルメットも貸してくれます。
ただ、井伊谷は名前の通り谷のようになっていて、金指からは一山越えることになるため、電動アシストのない自転車ではかなり体力を削られました。多少の待ち時間を受け入れてバスを使ったほうがよかったかもしれないと後悔しました。
後悔してももう遅いので、そのまま井伊谷に到着。
龍潭寺へ向かいます。
龍潭寺の拝観入口より手前にあるトイレの所にスタンプ台とパネルがあります。
「19 龍潭寺」、リツコのパネルです。
庭園の拝観時間は9時~16時30分で、拝観料は大人500円。所要時間はおよそ60分ということなので、今回は次に向かうため拝観は見送りました。
井伊谷から北西に向かうとあるのが鍾乳洞「竜ヶ岩洞」です。途中、このような案内看板が出ています。
龍潭寺から15分ほどで竜ヶ岩洞に到着。軽く上り基調だったので、道中、バスにすればよかったと再び後悔していました。竜ヶ岩洞の営業時間は9時~17時で、道内見学料金は大人1000円。なお、共通1日フリー切符があったので1割引になりました。
竜ヶ岩洞は東海地方最大の鍾乳洞です。
総延長は約1kmあり、そのうち約400mが一般公開されています。洞内の平均気温は18度で、夏なら涼しく、冬なら暖かく感じます。これは「黄金の富士」。
洞内をぐるっと見学すると、最後は「洞窟資料館」に到達。
資料館を出たところに「18 竜ヶ岩洞」のマリパネルが設置されています。
<まだまだつづく>
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