Microsoftが2025年3月31日に、これまでQualcommのSnapdragon Xシリーズ搭載デバイスでのみ利用できたCopilot+ PCの便利なAI機能を、「AMD Ryzen AI 300」シリーズと「Intel Core Ultra 200V」シリーズを搭載したCopilot+ PCでも利用可能にすることを発表しました。
Expanding Copilot+ PC experiences across AMD, Intel and Snapdragon powered devices | Windows Experience Blog
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2025/03/31/expanding-copilot-pc-experiences-across-amd-intel-and-snapdragon-powered-devices/
今回の発表で、Snapdragon以外のCPU搭載デバイスに解放されたCopilot+ PCのAI機能は、「アクセシビリティ機能」と「クリエイティビティ機能」に大別される5つの機能です
◆アクセシビリティ機能
・ライブキャプション(Live Captions)
この機能は、リモート会議、ポッドキャスト、および映像の再生中にオーディオおよびコンテンツをリアルタイムで文字起こしする機能です。今回の拡張により、40以上の言語から英語に、27の言語から中国語に翻訳できるようになったほか、近日中にAMDおよびIntel製CPU搭載デバイスもサポートされます。
・音声アクセス(Voice Access)
音声アクセスは音声入力でPCを操作したり、テキストを作成したりできる機能で、Snapdragon Xシリーズ搭載PCのユーザーは今回のアップデートでより柔軟な言語でPCにアクセスできるようになったとのこと。また、AMDおよびIntel製CPU搭載デバイスには2025年中に展開される予定です。
◆クリエイティビティ機能
・ペイントの「コクリエーター(Cocreator)」
コクリエーターはテキストプロンプトと手書き入力から美麗なアートワークを生成するAI機能で、今回のアップデートにより既にAMDおよびIntel製CPU搭載デバイスで利用可能になっているとのこと。
どのような機能なのかは以下の記事を読むとよくわかります。
ついにWindowsの「ペイント」に画像生成AIが搭載されイラスト生成や写真生成が可能に – GIGAZINE
・フォトの「リスタイルイメージ(Restyle Image)」と「イメージクリエーター(Image Creator)」
最後の2つはフォトアプリに搭載された新機能で、リスタイルイメージは数回のクリックで写真を油絵風やスケッチ風、モダンアートスタイルなどに変換できるというもの。また、イメージクリエーターはText to Imageモデルを用いてテキストプロンプトから画像を生成する機能です。
これらのクリエイティビティ機能を使用するには、Microsoftアカウントにサインインし、Microsoftストアでペイントとフォトを最新バージョンにアップデートする必要があります。また、入力するテキストプロンプトは英語に最適化されています。
Microsoftは、これらの機能の一部は2025年3月の非セキュリティプレビューアップデート(2024年11月の非セキュリティプレビューアップデートが前提)を通じて利用可能で、制御された機能ロールアウト(CFR)により1カ月かけて段階的に展開される予定としています。
また、いち早く使ってみたいCopilot+ PCユーザーは、「設定」から「Windows Update」に移動して、「最新の更新プログラムが利用可能になったらすぐに入手する」をオンにしておくといいとのことです。
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