アイアンマンに触発された外骨格がまひ患者の歩行を助ける – GIGAZINE


韓国先進科学技術研究所(KAIST)の研究者が、車椅子を使う人の歩行を支援するための外骨格「WalkON Suit F1」を開発しました。KAIST外骨格ラボの研究者であり、自らも車椅子を使っているというキム・スンファン氏がロイターの取材に答えています。

South Korean team develops ‘Iron Man’ robot that helps paraplegics walk | Reuters
https://www.reuters.com/technology/south-korean-team-develops-iron-man-robot-that-helps-paraplegics-walk-2024-12-23/

Iron Man-inspired exoskeleton helps paraplegics walk again | TechSpot
https://www.techspot.com/news/106073-iron-man-inspired-exoskeleton-helps-paraplegics-walk-again.html

「WalkON Suit F1」はこんな感じ。アルミニウムとチタンで構成されていて、重量は約50kg。歩行中の人間の関節の動きをシミュレートする12個の電子モーターで駆動します。


スーツ全体に埋め込まれたセンサーが毎秒1000以上の信号をモニターし、することで、ユーザーの意図する動きを予測して適切なバランスを保つことが可能。また、「WalkON Suit F1」の前面にあるレンズで周囲の環境をスキャンし、障害物や階段の高低差を検知することもできます。


特筆すべき機能のひとつは、利用者が車椅子に座ったまま探し出して装着できるという点です。


障害者支援技術を競う大会「サイバスロン2024」の外骨格部門において、キム氏自身が「WalkON Suit F1」を装着し、実演。時速3.2kmのスピードで歩いたり、階段を上ったり、横向きに歩いてベンチに座ったりする姿をカメラの前で披露しました。KAISTのチームは同大会で金メダルを受賞しています。

웨어러블 로봇 개발자들의 일상 | Team KAIST VLOG – YouTube


キム氏は「WalkON Suit F1は、私が車椅子に座っているときでも、どこにいても私に近づくことができ、装着することができます。私も昔は歩けたことを息子に伝えたかったんです。多様な経験を息子と共有したかったのです。最終的な目標は、障害者の日常生活にシームレスに溶け込むロボットを作ることです」と述べました。


KAISTチームの一員であるパク・ジョンス氏は、「映画『アイアンマン』に触発されました。アイアンマンを見た後、現実の生活の中でロボットを使って人々を助けることができたら素晴らしいと思いました」と語りました。

この記事のタイトルとURLをコピーする


ソース元はコチラ

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事