AMDがRDNA 4採用グラボ「Radeon RX 9070 XT」と「Radeon RX 9070」を発表、RX 9070 XTはNVIDIAのRTX 5070 Tiより2万円安くて同等性能でレイトレ性能は前世代の2倍


AMDが次世代GPUアーキテクチャ「RDNA 4」を採用したグラフィックボード「Radeon RX 9070 XT」と「Radeon RX 9070」を2025年2月28日(金)に発表しました。前世代モデルと比べてレイトレーシング性能やAI関連処理性能が格段に向上しているほか、ネイティブ出力と同等の品質でフレームレートを向上できる超解像技術「FSR 4」にも対応しています。

AMD Radeon RX Graphics Cards
https://www.amd.com/en/products/graphics/desktops/radeon.html

AMD RDNA™ Architecture
https://www.amd.com/en/technologies/rdna.html

AMD Unveils Next-Generation AMD RDNA™ 4 Architecture with the Launch of AMD Radeon™ RX 9000 Series Graphics Cards :: Advanced Micro Devices, Inc. (AMD)
https://ir.amd.com/news-events/press-releases/detail/1238/amd-unveils-next-generation-amd-rdna-4-architecture-with

All You Need for Gaming – AMD RDNA™ 4 and RX 9000 Series Reveal – YouTube


RDNA 4はRDNAシリーズの4世代目に当たるアーキテクチャで、これまでのシリーズと比べてレイトレーシング性能や機械学習処理性能が向上しています。また、「H.264」「H.265」「AV1」での動画エンコード性能も強化されています。


ゲーミング性能はRDNA 3と比べて40%向上。


コンピュートユニット当たりのレイトレーシング性能はRDNA 3の2倍です。


AI開発やAIシステムの動作に重要な機械学習アクセラレーターの性能も向上しています。また、ソニーと協力してゲーム用AIアーキテクチャを開発するプロジェクト「AMETHYST」の成果も導入されています。


RDNA 4世代のGPUは4nmプロセスルールで製造されます。


RDNA 2(灰色)、RDNA 3(白)、RDNA 4(青)の性能を比べたグラフが以下。ラスタライズ処理の性能は順当に向上しており、レイトレーシング処理と機械学習処理の性能は大幅に強化されています。


また、RDNA 4世代のGPUは超解像技術「FSR 4」にも対応しています。FSR 3.1でも十分に品質の高い超解像が可能でしたが、FSR 4ではさらに品質が向上し、フレームレートを向上しつつネイティブ出力と非常に近い品質で映像を出力できるようになりました。


「ラチェット&クランク:リフトアパート」を4Kで出力する場合、FSR 4を使うと品質を保ったままフレームレートを3.7倍にできます。


そして、RDNA 4を採用した最初の製品がRadeon RX 9070 XTとRadeon RX 9070です。


Radeon RX 9070は1440pや4Kでの出力を念頭に置いて開発されたグラフィックボードで、最低価格は549ドル(約8万2700円)。コンピュートユニットは56個、VRAMはGDDR6で16GB、ブースト周波数は2520MHz、AI処理性能はINT4で1165TOPS、消費電力は220Wです。


Radeon RX 9070とRadeon RX 7900 GREのゲーミング性能を比べたグラフが以下。4K出力の場合、平均21%の性能向上を実現しました。


1440pでは平均20%向上しています。


1440pの場合、「PUBG: BATTLEGROUNDS」を173FPsync、「Counter-Strike 2」を327FPS、「DOTA 2」を346FPS、「リーグ・オブ・レジェンド」を561FPS、「VALORANT」を1002FPSで描画できます。


上位版のRadeon RX 9070 XTの最低価格は599ドル(約9万200円)。コンピュートユニットは64個、VRAMはGDDR6で16GB、ブースト周波数は2970MHz、AI処理性能はINT4で1557TOPS、消費電力は304Wです。


4Kでのゲーミング性能はRadeon RX 7900 GREと比べて平均42%上昇。


1440pでのゲーミング性能は平均38%向上しています。


また、Radeon RX 7900 GREと比べて「Adobe Lightroomでノイズを除去する」「DaVinci Resolveで字幕を自動生成する」といったAIタスクの処理性能も強化されています。


Radeon RX 9070 XTのライバル機種はNVIDIAのGeForce RTX 5070 Tiです。


GeForce RTX 5070 Tiの価格は749ドル(約11万2800円)でRadeon RX 9070 XTより2万円以上高価。それでもゲームによってはRadeon RX 9070 XTの方が高いパフォーマンスを発揮し、平均的な性能差は2%に抑えられています。


パフォーマンス当たりの価格はRadeon RX 9070 XTの方が23%高いです。


また、サードパーティー製のオーバークロックモデルなら、GeForce RTX 5070 Tiを平均2%上回ります。


Radeon RX 9070とRadeon RX 9070 XTはどちらもDisplayPort 2.1aとHDMI 2.1bに対応。


電源コネクタは標準的な8ピンです。


PCIe 5.0に対応しており、AMDのAM5プラットフォームと相性良し。


PCケースに組み込んだ際のイメージ画像。


Radeon RX 9070とRadeon RX 9070 XTは2025年3月6日(木)に発売予定です。

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