海賊版サイトのZ-Libraryがドメイン押収の対策としてユーザーに独自ドメインのミラーサイトを提供 – GIGAZINE


インターネット最大の海賊版電子書籍データベースの1つであるZ-Libraryは、ドメインの押収やブロックに対抗する取り組みの一環としてユーザー自身が独自のミラーサイトを運営できる仕組みを導入しています。Z-Libraryは新たに、ミラーサイトを独自にカスタマイズしたりログイン認証によりアクセス制御できたりする大幅なアップデートを公開しました。


Z-Library Lets People Run White-Label, Login-Only Pirate Mirrors * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/z-library-lets-people-run-white-label-login-only-pirate-mirrors/

Z-Libraryの運営者は2022年11月に逮捕され、200種類以上あったサイトドメインもすべて押収されましたが、翌年にはユーザー個人専用のドメインを設定することで復活しています。その後も多くの関連ドメインの管理権を失ったり、多くの国で裁判所命令によりブロックされたりしつつも、多数のドメインを使い分けることで運営を継続しています。

そんなZ-Libraryは2025年夏頃に「ミラーサイト」という機能を実装しました。ユーザーが独自に安価なドメインを登録し、それをZ-Libraryのミラーとして接続することで、仮にZ-Libraryの主要なドメインが押収された場合でも継続して使用できるという仕組みです。

2026年6月にはミラーサイトの大規模なアップデートがリリースされました。従来はZ-Libraryが閉鎖された場合でもアクセスするための仕組みにとどまっていましたが、新たにサイト名やロゴ、ビジュアルをカスタマイズできるようになったため、独自のデザインを備えた海賊版ライブラリをZ-Libraryと別のドメインで運用できるようになっています。


この仕組みはいわゆる「ホワイトラベル方式」で、実際のデータベースはZ-Libraryが管理したまま、外見だけを独自ブランドのサイトとして運営できます。

また、ログイン限定アクセスも新たにサポートしました。Z-Libraryは使用例として、学部や研究のグループで共有するライブラリとして限定公開のミラーサイトを構築することを提案しています。

さらに、ミラーサイトの詳細ページによると、Z-Libraryが受け取った寄付金の20%は、ミラーサイト運営者に暗号通貨で分配される仕組みになっているとのこと。これはドメイン維持費などの運営コストを補うことを目的としています。

これらのミラーサイトはサイト名やロゴを自由に変更できるため、一見してZ-Library関連サイトと分かりにくくなっていることで、著作権者や法執行機関による発見を難しくする狙いがあるとみられています。さらにログイン制限機能によって検索エンジンから発見されにくくなる可能性があります。

Z-Libraryは教科書や研究資料を買うことができない貧困の学生を助けているという研究結果があるように学生が頼りにしていると言われており、ユーザーごとに独自のミラーサイトを持つことで、主要ドメインが押収された場合でもアクセス手段を確保しやすくなります。ただし、ミラーサイトの運営にはコストのほか、海賊版サイトの利用者から運営者になる形のため、重大な法的リスクも伴うことに注意が必要です。


また、過去にはZ-Libraryの人気に便乗した偽サイトや詐欺サイトの存在が確認されており、Z-Libraryチームは「これらの詐欺的なサイトは危険であり、アクセスを避けるべき」と警告していました。ミラーサイト機能により独自のドメインやデザイン、サイト名でZ-Libraryのミラーサイトを運用できるようになったため、利用者が本物のサイトと偽物の詐欺サイトを見分けることが今後さらに難しくなる可能性があります。

この記事のタイトルとURLをコピーする




ソース元はコチラ

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事