著作権を無視して映画やゲームなどのファイルを共有するThe Pirate Bayは、設立から20年以上経過してもなお閉鎖されることなく存続しています。サイト存続のきっかけは2006年に行われた警察の強制捜査だったとして、著作権関連メディアのTorrentFreakが詳細を解説しました。
The Pirate Bay Remains Resilient, 20 Years After The Raid * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/the-pirate-bay-remains-resilient-20-years-after-the-raid/
2006年5月31日、数十人のスウェーデン警察がストックホルムのデータセンターに突入し、The Pirate Bayのサーバーを押収しました。エンターテインメント業界はこの強制捜査によって同サイトに完全な終止符が打たれることを期待していましたが、実際には警察の行動が意図せずしてインターネット上で最も強靭かつ象徴的なウェブサイトのひとつを生み出すことになったとTorrentFreakは述べています。
スウェーデン警察はアメリカ政府からの圧力を受けて進められていた刑事捜査の一環として、The Pirate Bayのサーバーを停止させるよう命じられていました。ところが警察が突入する直前、The Pirate Bay共同創設者のゴットフリッド・スヴァルトホルム氏とフレドリック・ネイ氏は何かがおかしいと感づいていたといいます。
10時頃、スヴァルトホルム氏はネイ氏に「自分たちのオフィスに警察官がいる」と伝え、データセンターから「不利な証拠」を処分するよう頼みました。ネイ氏はオフィスへ出発しようとしたときに「トレントトラッカーに関係しているかもしれない」と突然気づき、念のためThe Pirate Bayの完全なバックアップを作成することにしました。
ネイ氏がデータセンターに到着すると懸念は的中。数十人の警察官が現場を行き交い多数のサーバーを運び出していましたが、そのほとんどはThe Pirate Bayとは無関係の顧客のものでした。この捜査によりThe Pirate Bayは一度封鎖されましたが、バックアップのおかげでわずか3日で復活しました。
ネイ氏らはこの一連の出来事を意に介さず、サイト名を「The Police Bay」に変更し、ハリウッドに向けて砲弾を撃ち込む新しいロゴを掲げました。数日後、そのロゴは「デジタルの灰の中から蘇った」という意味を込めて不死鳥に変更されました。警察の強制捜査とその後の復活劇は主要メディアの注目を集め、サイトを終わらせるどころか大規模なアクセス急増を引き起こし、ハリウッドの期待とは正反対の結果となりました。

しかし、この強制捜査は創設者たちに負の結果ももたらし、最終的には裁判と主要関係者数名に対する禁錮刑判決につながりました。これもまたサイトにとっての転換点となり、初期から運営に関わっていた多くの人々がサイトとの関係を断ち、サイトは匿名グループへ引き渡されます。
その後2014年に二度目の強制捜査を受け、数週間にわたりサイトが姿を消すなどの自体はあったものの、2026年時点で運営が続いています。TorrentFreakは「今なお多くの人にとってThe Pirate Bayは海賊版文化の象徴と見なされています。現在、同サイトは自らを『銀河で最も頑丈なトレントサイト』と称していますが、その称号は2006年5月31日に獲得したものだと言えるでしょう」と述べました。
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