GLP-1受容体作動薬で減量に成功した人々が急増して衣類の買い替え需要が突然発生 – GIGAZINE


メモ


アメリカではGLP-1受容体作動薬の普及により、劇的な減量を遂げて衣類のサイズが変化する消費者が急増しています。これにより、消費者がアパレル業界に年間最大130億ドル(約1兆9700億円)もの追加支出をもたらす可能性が浮上していると報じられています。

Weight loss pills and GLP-1s: Stitch Fix, apparel retailers may benefit
https://www.cnbc.com/2026/04/09/weight-loss-pills-glp-1s-stitch-fix-apparel-retailers.html

GLP-1受容体作動薬は本来糖尿病治療薬として開発されましたが、アメリカでは減量薬として処方されているケースが多く、経口のGLP-1受容体作動薬がすでに2025年から承認されています。

調査会社のバーンスタインは、GLP-1受容体作動薬をはじめとする減量薬の普及がアメリカの衣料品販売総数に約1%から4%の押し上げ効果を与える見通しを出しています。記事作成時点でアメリカの成人の約8人に1人が減量薬を服用しており、利用者の約80%が体型の変化に伴う新しい服の必要性を予見していることから、長らく停滞していたアパレル市場にとって強力な追い風となることが期待されています。

この消費行動の変化はすでに具体的なデータとして現れ始めており、市場調査会社のサーカナによれば、特にフィット感が重視される下着カテゴリーにおいて顕著な動きが見られるそうです。


たとえば、アンダーバスト42インチ(約107cm)以上の大きなブラジャーのシェアが低下する一方で、中型や小型サイズのシェアが上昇しており、アメリカのファッションブランドであるVictoria’s Secretでは下着の販売サイズが約3%縮小する傾向が確認されたとのこと。

また、直近の数ヶ月ではプラスサイズの女性服からサイズ12以下の標準サイズへと需要が移行しており、減量の進行に合わせて消費者が徐々に小さいサイズを買い求めている実態が浮き彫りになっています。

こうした需要をいち早く取り込んでいるのが、パーソナルスタイリングサービスのStitch Fixです。同社では顧客からの要望ノートに減量を理由とした記載が過去2年間で3倍に急増しており、体型の急激な変化に悩む層に向けて専用のランディングページを開設するなどのマーケティングを強化しています。

また、中古衣料品プラットフォームのThredUpにおいても、減量した人々が古い服を売りに出すことでプラスサイズの在庫が増加する一方で、ウエストサイズの小さいジーンズの販売が加速しており、買い替えのサイクルが活発化しているとのこと。


経済メディアのCNBCは、「サイズが安定するまでの過渡期にある消費者は、オフプライス小売店や量販店で手頃な価格の衣類を求める傾向があります。また、運動への意欲が高まること、さらに伸縮性のある生地が体型の変化に対応しやすいという利点もあって、スポーツウェアブランドへの需要拡大が見込まれています」と推測しています。

また、自分に合う服が分からなくなった層によるレンタルサービスの利用も増加すると予測されているとのこと。そのため、アメリカのアパレル業界は減量薬によって生まれた「体重減少」というムーブメントを新たな経済的機会として注目しているとみられます。

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