電動自転車のバッテリー交換インフラを使ってニューヨーク名物の屋台を電化する試み – GIGAZINE


ニューヨークの街角を象徴する存在であるフードトラックにおいて、従来の騒がしく煙たいディーゼル発電機の代わりに電動自転車(e-bike)のバッテリーを活用するという、都市のインフラを巧みに利用した新しい試みが注目を集めています。

The clever way food trucks are now using e-bike batteries | Electrek
https://electrek.co/2026/01/25/the-clever-way-food-trucks-are-now-using-e-bike-batteries/

ニューヨークには「フードトラック」と呼ばれる食べ物を提供する屋台が多く存在します。ホットドッグやフライドチキンなどを屋台で調理したり機材や看板の電気を得るため、一部のフードトラックはディーゼル発電機を使用しているのですが、発電機から発生する排気ガスや振動は都市汚染の原因だと指摘する声も挙がっています。

そこで、ブルックリンを拠点とするスタートアップ企業のPopWheelsは市内全域に展開している「電動自転車用のバッテリー交換ネットワーク」をフードトラックの電源として活用するパイロットプログラムを実施しています。


PopWheelsはもともと電動自転車の不適切な充電による火災事故を防ぐために設立された企業で、マンハッタン全域に耐火仕様のバッテリー交換用キャビネットのネットワークを構築しました。また、記事作成時点ではArrowやWhizzといった電動自転車を利用する配達員向けに定額制の交換サービスも提供しており、配達員がバッテリー交換用キャビネットから数秒で自転車のバッテリーを充電済みのものと交換できるようになっています。


多くのフードトラックでは調理にプロパンガスを使用しますが、照明や冷蔵庫、ファン、レジシステムなどの維持には依然として電力が必要です。これまでは一日あたり10ドル(約1500円)程度の燃料費を投じてガソリン発電機を稼働させていましたが、PopWheelsのバッテリー4個(合計約5kWh)を使用すれば、同等のコストで1日の基本的な電力需要を十分に賄うことができるとのこと。日中に電力が不足した場合でも、市内に設置されたキャビネットで数秒のうちに新しいバッテリーと交換できるため、ガソリンを補充するようにエネルギーを補給することが可能です。

マンハッタンの繁華街で営業するメキシコ料理のフードトラックである「La Chona Mexican」で初めて行われた大規模な実証実験では、丸一日を通して交換式バッテリーのみでのフードトラック運営に成功しました。


ニューヨーク市は業者に過度な経済的負担をかけずにカートの脱炭素化を進める方法を求めており、EVや充電池関連のニュースサイトであるElectrekは「既存のインフラを流用できるPopWheelsのシステムは、都市環境の改善と利便性の両立を実現する非常に合理的な解決策だ」と評価しています。

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