大規模言語モデル「Claude」シリーズの開発元であるAnthropicのダリオ・アモデイCEOが、世界経済フォーラムのダボス会議に合わせてスイス・ダボスで開催されている「Bloomberg House Davos」に参加し、中国に対してNVIDIA H200のような高性能チップが輸出されることへの懸念を改めて語りました。
Anthropic’s CEO says Nvidia’s H200 too powerful for China • The Register
https://www.theregister.com/2026/01/20/anthropic_nvidia_china/
Anthropic’s Amodei on AI: Power and Risk – YouTube

Bloomberg House Davosで、Bloombergのジョン・ミクルスウェイト編集長と対談したアモデイCEOは、中国とのAI開発競争について、世の中が騒ぐほどに中国が追い上げていた事実はないのではないかという見解を示しました。
2024年11月に発表された「DeepSeek-R1」がOpenAIのAIに匹敵する性能だとして話題になった件についても、アモデイCEOは「ベンチマーク向けに最適化されたモデルだった」と指摘。
中国のAI企業DeepSeekがOpenAI o1に匹敵する推論AIモデル「DeepSeek-R1-Lite-Preview」公開、オープンソース化する計画も – GIGAZINE
ベンチマーク内容は有限なので最適化するのはそれほど難しくなく、事実、企業との契約などでライバルになっているのはGoogleやOpenAIであり、少なくとも中国企業に契約を取られたことは1度もないと述べました。
これに対して、ミクルスウェイト氏は「しかし、トランプ政権が高性能チップやビデオチップを中国に提供していることについて、抗議しているはずです」と質問。
アモデイCEOは「その通り」と認めた上で、中国企業のCEOが半導体禁輸措置で苦しんでいることを認めているにもかかわらず、前世代のものとはいえ十分に強力な半導体を輸出するのは大きな間違いであると述べました。
さらに、大規模言語モデルの構築は「知性の構築」なので、国家安全保障上の影響が大きく、「ノーベル賞受賞者より賢い1億人」がどこかの国の支配下に入るようなもので「狂気の沙汰」と表現し、「たとえば、北朝鮮に核兵器を売りつけて自慢するようなものです。『でも、あれは俺たちが作ったんだ』とね」と皮肉りました。
アモデイCEOが指摘したのは、NVIDIA H200やAMD Instinct MI325Xの禁輸が解除された一件です。アメリカは中国に対して最先端半導体技術の輸出を規制しており、性能を落とした製品のみ輸出が認められていましたが、さらなる締め付けを行った結果、中国は半導体の国産化を推進しはじました。
HuaweiはNVIDIAのAIチップ「H100」に匹敵する「Ascend 910C」を早ければ5月に中国の顧客向けに大量出荷するとの報道 – GIGAZINE
このため、NVIDIAなどの半導体メーカーからは輸出規制によって自分たちが不利になると反発があり、2026年1月にかなり制限が緩められました。
NVIDIAとAMDのAIチップを中国に輸出するための新規則をアメリカ政府が発表、H200とMI325Xの輸出が制限付きで許可される – GIGAZINE
なお、中国側は国内企業に対しH200の購入禁止を通達しています。
中国政府が「NVIDIAのH200は禁輸品なので輸入しないように」とテック企業に通達 – GIGAZINE
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