動画生成AI「Sora 2」でキャラクター動画が作られまくっている状況の改善をサム・アルトマンCEOが約束、特に日本のコンテンツに言及し権利者への収益分配を示唆 – GIGAZINE


2025年9月30日に登場した動画生成AI「Sora 2」は非常に高精度な音声付き動画を生成可能なのですが、「ポケモンやマリオなどの著作権で保護されたキャラクターの動画を大量生成できてしまう」という問題も抱えています。この状況について、Sora 2の開発元であるOpenAIのサム・アルトマンCEOが改善を約束するブログ記事を投稿しました。さらに、実在の人物を動画内に登場させるカメオ機能についてもアップデートが告知されています。

Sora update #1 – Sam Altman
https://blog.samaltman.com/sora-update-number-1

Sora 2ではピカチュウやマリオ、リンク、ソニックなど人気キャラクターを勝手に使った動画が数多く生成されており、OpenAI公式アプリ「Sora」にはキャラクターを含む動画が大量に投稿されています。

OpenAIの動画生成AI・Sora 2でポケモンやマリオなどの動画を作成するユーザーが大量発生、OpenAIは著作権保護コンテンツを除外するためのオプションを準備中との報道も – GIGAZINE


Sora 2で生成されたキャラクター動画の例が以下。ピカチュウとアルトマンCEOがシスやジェダイっぽい服装に身を包み、ライトセーバーで戦っています。


そんな中、アルトマンCEOは2025年10月4日に「Sora update #1」と題したブログ記事を公開し、キャラクターの権利保有者に対して「キャラクターの使用方法を指定できる機能」を提供する計画を明らかにしました。この機能を用いることで、権利保有者はキャラクターがSora 2でどのように使われるかを制御できるほか、キャラクターの使用を禁止することもできるそうです。

加えて、アルトマンCEOはSora 2の収益の一部を「キャラクターを利用した動画の生成を許可した権利保有者」に分配する計画も発表しました。具体的な分配モデルは策定中の段階で、近い内に収益分配プログラムを開始するべく試行錯誤を続けているとのこと。

アルトマンCEOはブログ記事の中で「特に、日本の驚くべき創造的な成果物に敬意を表します。(Sora 2の)ユーザーと日本のコンテンツの結びつきの強さに感銘を受けました」と述べ、日本のコンテンツがSora 2で広く利用されていることを認めています。

また、Sora 2には実在の人物を動画内に登場させられるカメオ機能が搭載されているのですが、このカメオ機能のアップデート作業が進行中であることをSora 2開発チームのトップであるビル・ピーブルス氏が2025年10月6日に報告しました。今後のアップデートによりOpenAI公式アプリの「Sora」に「自分がどのように動画に使われるかを制御できる機能」が追加されます。


開発チームの一員であるトーマス・ディムソン氏が公開した「自分がどのように動画に使われるかを制御できる機能」のスクリーンショットが以下。ユーザーは「政治的な言説を含む動画に自分を登場させてはならない」「○○という言葉をしゃべらせてはいけない」「すべてのビデオで○○を着用している必要がある」といった制限を自然言語で記述することができます。


ピーブルス氏によると今後のアップデートには「透かしを視認しやすくする機能」や「モデルの安全性向上」も含まれているとのこと。また、すでに「Soraのアカウントを削除する際にChatGPTのアカウントも削除する必要があった問題」が修正されています。

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