「iPhone Air」はiPhone史上最薄のボディを実現している代わりにカメラが1眼構成になっています。このため、iPhone Airに興味をそそられつつ「カメラ性能が低いのでは?」と不安に感じている人も多いはず。そこで、実際にiPhone Airを外に持ち出していろいろ撮影してみました。
iPhone Air – Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/iphone-air/
iPhone Airは公称値で薄さ5.64mm、カメラ部分の最も厚い場所でも実測約11.3mmという非常に薄いスマートフォンです。iPhone Airの外観や過去モデルとの薄さ比較結果は以下の記事にまとめています。
「iPhone Air」開封の儀、ついに登場した史上最薄iPhoneの外観を細かくチェックして旧モデルと薄さ比較もしてみた – GIGAZINE
iPhone Airは圧倒的薄さを実現する代わりにハードウェアに大きな制約が生じたようで、背面カメラは48メガピクセルのカメラ1個のみとなっています。
写真を撮影する前に、48メガピクセルで写真を記録できるようにするべく、カメラの設定で「解像度コントロール」をONに切り替えました。
48メガピクセルで撮影した写真が以下。35mm判換算の焦点距離は26mmです。なお、記事内の写真はオリジナルのHEIF形式ファイルを画像転送アプリACDSee Mobile Syncの変換機能を用いてJPEG形式に変換し、長編560ピクセルにリサイズしたものを掲載しています。各写真をクリックすると縮小前の原寸大写真を確認できます。
iPhone Airでは中央部分をクロップすることで2倍望遠相当の撮影が可能です。2倍ズームでの撮影時は画素数が12メガピクセルに減り、35mm判換算の焦点距離は56mmとなります。
1倍と2倍の違いが分かるように、別の場所も撮影してみます。まず、以下が1倍で撮影した写真。
同じ場所を2倍で撮影するとこんな感じです。確かに2倍にズームできていますが、クロップによる2倍ズームなので、1倍で撮影して後から編集でクロップしても同じような写真を作ることができます。
ここからの写真は1倍で撮影したものです。うどん屋の外観を撮影。
駅前のバスターミナル。
駅のホームで線路を撮影。
高槻市行きの電車が入ってきました。
レンズを太陽の方向に向けて撮影してみました。これは極端な例ですが、逆光の激しい場面でも黒つぶれや白飛びを抑えて撮影可能です。
駅から離れて裏路地で撮影。
ネパール食堂バルピパルの外観。「建物の全体を撮影したい」という場合、超広角カメラを搭載したモデルならカメラを切り替えるだけで撮影できますが、iPhone Airでは離れた場所まで移動してから撮影する必要があります。
豆スープセットを撮影。ちょっと暗めに写りました。
鶏肉タンドール焼き。ピントが合うギリギリの距離まで近づいて撮影しました。
夜間に歩道橋の上から車道を撮影。一昔前のスマートフォンではこれくらいの暗さだとシャッターボタンをタップしてから数秒間静止する必要がありましたが、iPhone Airでは昼間と同様に瞬時に撮影できました。
バスターミナルも撮影。右上の大型照明の周りにゴーストが発生しています。
iPhone Airは最近のスマートフォンの中では近距離撮影性能が低めです。机の上に置いた500円玉にピントを合わせる場合、500円玉から約11cm離す必要がありました。
ピントが合うギリギリの距離で撮影した写真が以下。
2倍ズームにで撮影すればこれくらい近づけます。
大きめの人形を撮影する用途なら問題なし。
小さめのフィギュアだと、最短でこれくらいしか寄れないので、迫力に欠けます。
2倍ズームで撮影すれば割と近づけます。
iPhone Airでいろいろ撮影してみた結果、昼間の屋外撮影では特に問題はなく、夜間も明るい写真を瞬時に撮影できました。また、実測164gという軽さが手伝って「iPhone Airを取り出すのが苦にならない」という大きなメリットもありました。一方で、飲食店で料理を撮影する際に写真全体が暗くなったり、超広角カメラがないために撮影場所を移動する必要があったり、近距離での撮影が苦手だったりと明確な弱点も存在。このため、iPhone Airを買う場合はこれらの弱点と薄型軽量ボディの魅力をてんびんに掛ける必要があります。
iPhone Airの256GBモデルは税込15万9800円で、Amazon.co.jpでも入手可能です。
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