2025年9月19日に発売したばかりの「iPhone 17 Pro」を早速バラバラに分解したムービーを電子機器修理ソリューションを提供する香港のREWA Technologyが公開し、iPhone 16 Proと比べて内部構造がどう変化したのか確認した上で、修理のしやすさについて評価しています。
iPhone 17 Pro の分解: 大幅なアップグレードにより修理が困難になる? – YouTube

iPhone 17 Proの外観は以下の記事を見るとよく分かります。
「iPhone 17 Pro」速攻フォトレビュー、アルミニウムボディを採用し見た目がガラリと様変わり – GIGAZINE
分解するためには、まず底面のネジを外します。
ディスプレイは接着剤で取り付けられているため、温めて接着剤を溶かしながら、専用の機器を用いて分解しています。
ディスプレイ部分を開くと以下のような感じ。ディスプレイはケーブルでつながっているため、ケーブルを外したらディスプレイを取り外すことができます。
以下は取り外したディスプレイの背面。黒いシートは放熱用のグラフェンパッドです。
iPhone 17 ProとiPhone 16 Proはどちらも6.3インチで、正面から見たときの外観はあまり変わらないように見えます。
ディスプレイの裏側を見比べると、フロントカメラ部分はiPhone 17 Proの方が大きく空いているほか、以下の画像で緑色に表示しているディスプレイと基板をつなぐ「フレックスケーブル」もiPhone 17 Proでは幅広くなっています。
さらにネジを外して内部構造を確認していきます。REWA Technologyによると、iPhone 17 Proは前モデルと比べて接着剤よりもネジで設置されているパーツが多くなっており、分解や修理をしやすくなっていると感じられたそうです。
プレートをめくると、バッテリーが貼り付けられていました。
内部部品の配置は以前までのモデルよりコンパクトになっており、これにより落下保護性能が向上している可能性があります。
以下は、リアカメラを取り外してiPhone 17 ProとiPhone 16 Proで比較した様子。iPhone 17 Proではカメラのセンサーエリアが大幅に増加しています。
また、以下はフロントカメラをiPhone 17 ProとiPhone 16 Proで比較した様子。カメラのセンサーエリアが拡大しているほか、顔認証のための光学部品である「赤外線照射器」と「赤外線ドット投影器」の左右の位置が入れ替わっています。なお、iPhone 17 Proのフロントカメラを別のiPhone 17 Proのフロントカメラと入れ替えたところ、ソフトウェア診断が問題なく実行できたことから、「パーツの入れ替えで修理が可能」とREWA Technologyは結論付けています。
内部構造をさらに分解し、マザーボードを取り外しました。以下は、左がiPhone 17 Proのマザーボード、右がiPhone 16 Proのマザーボード。iPhone 17 Proでは、マザーボードのコンポーネントとソケットのレイアウトがよりコンパクトになっています。一方で、ケーブルホルダーの配置により、高温による損傷を受けやすくなっている可能性があるそうです。
下部にあるのはSIMスロット、スピーカー、ボタン操作や通知で振動を与える「タプティックエンジン」など。それぞれネジやケーブルを外すことで取り外しできます。
背面を取り外す際にも、温めて接着剤を柔らかくしてから専用の機器で分離しています。
iPhone 17 Proは熱間鍛造アルミニウムUnibodyを採用しており、外周と背面がシームレスにつながっている部分はアルミニウム、背面の色が薄い部分には独自の耐亀裂性能の高いガラスであるCeramic Shieldがはめ込まれています。以下は、Ceramic Shield部分だけ取り外した様子。この部分にはワイヤレス充電用のコイルが設置されています。
フレームは、ガラスからアルミニウム合金に変わっています。
iPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxの筐体で使用したアルミニウムは傷がつきやすいと言われており、展示機に傷がついていたという報告や、購入して開封した際にはもう傷がついていたという報告もあります。
iPhone 17シリーズは傷が付きやすいとの声 – GIGAZINE
REWA Technologyがフレームに傷を付けてみたところ、ピンセットやドライバーでこすると目立つ傷が残りましたが、鍵で引っかいても目立たない傷が残る程度でした。普段使いで傷だらけになるということはなさそうですが、カバンの中で他のものと接触したり硬い地面に落としたりすると、目立つ傷が残る可能性があります。
接着剤とネジでとめられた背面のセパレータを外すと、バッテリーを取り出すことができます。以下は、左がバッテリーの冷却システム、右がバッテリー。iPhone 17 Proでは、ベイパーチャンバーを中心とした新しい冷却システムが採用されています。
以下はiPhone 17 ProとiPhone 16 Proのバッテリーを比較したところ。iPhone 17 Proの方が容量が増加しています。
最後に、REWA TechnologyはiPhone 17 Proの修理難易度についてパーツごとに評価しました。スクリーンやバッテリー、フロントカメラは比較的修理が容易ですが、リアカメラはケーブルが短く、分解時に破損しやすい可能性があります。また、マザーボードと充電ポートは安全に分解するのがより難しくなっており、修理の難易度が高くなっているとのことです。
iPhone 17 Proの256GBモデルは税込17万9800円、iPhone 17 Pro Maxの256GBモデルは税込19万4800円です。Amazon.co.jpでも取り扱われていますが、記事作成時点ではいずれも在庫切れとなっています。
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