ロシアがスマホやタブレットにスパイ疑惑のある国営メッセンジャーアプリ「MAX」をプリインストールすることを義務付けると発表 – GIGAZINE


現地時間の2025年8月21日、ロシア政府はロシアの国営メッセンジャーアプリである「MAX」を2025年9月からすべてのスマートフォンおよびタブレットにプリンストールすることを義務付けると発表しました。MAXはメッセンジャーアプリ・WhatsAppのライバルで、ロシア国民の追跡に利用される可能性があるという批判の声が上がっています。

Russia orders state-backed MAX messenger app, a WhatsApp rival, pre-installed on phones and tablets | Reuters
https://www.reuters.com/technology/russia-orders-state-backed-max-messenger-app-whatsapp-rival-pre-installed-phones-2025-08-21/


iPhones in Russia to preinstall state-backed messaging app – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2025/08/21/new-iphones-and-ipads-in-russia-must-ship-with-state-backed-messaging-app-preinstalled/

ロシア政府は全てのスマートフォンとタブレットに国営メッセンジャーアプリのMAXをプリインストールして出荷することを義務付ける新しい規則を発表しました。これにより、9月1日から電子機器メーカーはプリインストール必須アプリにMAXを含めることが義務付けられます。

MAXは間もなくロシア政府サービスに統合される予定ですが、「MAXはロシア政府のためにユーザーを追跡している」という非難に直面していると9to5Macは指摘。しかし、ロシアの国営メディアはこのウワサを繰り返し否定しています。

報道によると、MAXのプリインストールの義務化にはスマートテレビも含まれているとのこと。加えて、2026年1月1日からは国営テレビチャンネルの無料ストリーミングアプリである「LIME HD TV」のプリインストールも義務化されるそうです。

また、これまでAndroid端末にプリインストールされていたロシア発のアプリストアアプリ「RuStore」は、今後、iPhoneおよびiPadでもプリインストールが義務化される模様。


ロシアはメッセージングアプリと長らく論争を繰り広げており、2025年8月初頭にはWhatsAppとTelegramでの通話を制限しました。これは、WhatsAppおよびTelegramが「詐欺とテロ事件」に関する捜査への協力を拒否したためであると、ロシア政府は説明しています。

ロシアがWhatsAppとTelegramの通話を一部制限、恐喝やテロ活動に使われているとして – GIGAZINE


市場調査企業のMediascopeは、ロシアにおけるWhatsAppユーザー数は2025年初頭に9730万人に達しており、次にユーザー数が多いメッセージングアプリがTelegram(9080万人)であるという調査データを公開しました。なお、3番目にユーザー数が多いのはロシアの国営企業が所有するVK Messengerで、ユーザー数は1790万人です。

なお、ロシア政府は2025年8月の第4週にMAXのユーザー数が1800万人に到達したことを発表しています。

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